授業の目的 【日本語】 Goals of the Course(JPN) | | 日本語の歴史、主に文法現象の動態について、具体的な事例によって学ぶ。日本語の、音韻、形態、統語・意味的な側面が相互に関連しながら変化していく様相を観察し、個々の形態の変化を条件付けたり制約として作用したりする語彙的意味や構造的特性と、変化をもたらす言語運用上の諸条件の関係について考察する。 |
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授業の目的 【英語】 Goals of the Course | | The main aims of this course are to explore properties of syntax and syntactic change in the history of Japanese. Some aspects of morphology, semantics and pragmatics are also included where relevant. We will survey selected changes and discuss different accounts, that will also introduce various approaches to syntactic change. |
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到達目標 【日本語】 Objectives of the Course(JPN) | | ・各時代の日本語史資料とその特徴について知識を得る。 ・観察・分析のケーススタディに触れ、現代日本語と古代日本語を結ぶ過程の様相について学ぶ。 ・日本語の歴史、主に文法現象の動態に関心を持ち、文法史的な課題が設定できるようになる。 ・日本語の音韻、形態、統語・意味的な各側面の相互関係を観察し、語彙的意味や構造的特性、言語運用上の諸条件の関係について自ら考察できるようになる。 |
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授業の内容や構成 Course Content / Plan | | 日本語は、豊富な歴史的文献を持ち、その史的動態を知ることのできる言語である。本講義では、上代8世紀から現代にいたる日本語の歴史的様相を概説し、文法変化の具体的な事例を取り上げながら、音韻・形態・統語・意味の各論から談話の理論・語用論的条件なども踏まえ、その動態を論じる。 春楽器aでは、各時代における資料を概観したあと、主に「語」および「文」内部で観察される諸現象について、具体的事例を論じる。受講生には、古典文法で知る「古代語」と、日常使用する「現代語」を比較して、歴史的に生じたと考えられる変化について自覚的に見いだすことを課す。 (後期bでは、複文構造、待遇表現、述語構造の変化などに観察を広げる。) ・イントロダクション:古代語と近代語 ・日本語史の資料 ・音韻史 ・ディスカッション1(音韻変化と形態・文法変化) ・形態史 ・ヴォイス史 ・ディスカッション2(語構造と句構造) ・まとめ |
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履修条件・関連する科目 Course Prerequisites and Related Courses | | 履修条件は要しないが、春学期・秋学期の連続受講が望ましい。 |
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成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | 授業への取り組み(参加姿勢10%・小課題30%)および期末のレポート課題(60%)による。 60点以上を合格とする。 |
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教科書・テキスト Textbook | | 特定のテキストは使用しない。 スライド資料等を配付する。 |
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参考書 Reference Book | | 金水敏「日本語史」西光義弘『日英語対照による英語学概論 増補版』くろしお出版 高山善行・青木博史編『ガイドブック日本語文法史』ひつじ書房 大木一夫『ガイドブック日本語史』ひつじ書房 青木博史・高山善行編『日本語文法史キーワード事典』ひつじ書房 今野真二『図説 日本語の歴史』河出書房新社 その他、授業時に随時提示する。 |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours) | | ・授業時に提示する小課題に取り組む。 ・参考文献を参照し、期末レポート課題へ向けた問題設定と用例の予備調査を行う。 |
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履修取り下げ制度(利用の有無)学部のみ Course withdrawal | | 利用しない。 ※リアルタイム講義の50%以上を欠席、もしくは、期末レポート未提出の場合、W(欠席)とします。 これらに該当しない場合は成績評価が行われ、合格基準に達しない場合は「F」となります。 |
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備考 Others | | |
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授業開講形態等 Lecture format, etc. | | 対面で実施する。ただし今後の感染状況によって変更の可能性がある。詳細はNUCTで周知する。 |
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