学部・大学院区分
Undergraduate / Graduate
文学部
時間割コード
Registration Code
0121223
科目区分
Course Category
専門科目
Specialized Courses
カリキュラム年度
Curriculum
2021年度入学まで
教育プログラム・分野・専門等
Major
日本語学
科目名 【日本語】
Course Title
日本語学演習Ⅳ
科目名 【英語】
Course Title
Seminar on Japanese Linguistics IV
コースナンバリングコード
Course Numbering Code
HUMJL3022J
担当教員 【日本語】
Instructor
宮地 朝子 ○
担当教員 【英語】
Instructor
MIYACHI Asako ○
開講期・開講時間帯
Term / Day / Period
春 金曜日 2時限
Spring Fri 2
隔年開講
Biennial class
単位数
Credits
2
対象学年
Year
3年生以上
他学部生の受講の可否
Propriety of Other department student's attendance
授業形態
Course style
演習
Seminar
教職【入学年度】
Teacher's License
2021年度入学まで
教職【教科】
Teacher's License
中一種・国語、高一種・国語(国語学)
学芸員資格(該当の有無)
Curator's Qualifications
講義題目
Title
天草版平家物語を読む


授業の目的 【日本語】
Goals of the Course(JPN)
『天草版平家物語』(文禄元(1592)年)をとりあげ、中世日本語の様相や、日本語史の諸問題について考察する。中世の諸文献を中心に、日本語史資料の扱い、発表・議論の能力を磨くことも目的とする。
授業の目的 【英語】
Goals of the Course
The aims of this course are
(1) To provide students with the factual linguistic knowledge on Middle Japanese.
(2) To help students acquire the skills and proficiency needed for historical study on Japanese.
到達目標 【日本語】
Objectives of the Course(JPN)
・中世日本語資料に親しみ、古辞書類や日本語史資料を扱う方法を身につける。
・日本語史の現象を観察し、自ら研究課題を設定して考察できるようになる。
・日本語に関する研究発表・議論の能力を身につけるとともに、仮説の修正や検証方法の改善に生かせるようになる。
授業の内容や構成
Course Content / Plan
 『天草版平家物語』は、天草のイエズス会学林で刊行された、平家物語のポルトガル式ローマ字表記の抄訳本である。中世の口語を反映する資料を題材とすることで、中世日本語に親しむとともに、平家物語原拠本あるいは現代語訳との対照によって、日本語の歴史的変化に関する多様な課題を把握する。
 受講生が担当箇所について以下の作業を行い、問題点を設定し、分析して資料を作成、発表する。これをもとに全員で討論する。

1)基礎資料作り
①底本の翻刻(ローマ字→かな書き,漢字仮名交じり文へ)
②原拠本平家物語との比較対照
③基礎データ作成(語釈・本文解釈)
2)中世語に関する考察:問題点・発展的課題の指摘
仮名遣い・表記、語彙・語法、文法等の観点から

 発表者は、90分の授業時間の議論に必要な基礎情報と問題点・議論の材料の提示という義務を果たすこと。

【授業計画】
第1回:ガイダンス:底本と参考資料の紹介、基礎資料作りについて(授業担当者)
第2回:発表のケーススタディ(TA)
第3回~第14回:学生による発表
第15回:全員討論 中世語の機能語の特徴について
履修条件・関連する科目
Course Prerequisites and Related Courses
履修条件は要しない。
成績評価の方法と基準
Course Evaluation Method and Criteria
以下の観点により総合的に評価する。
・授業への取り組み(議論への参加・貢献度20%)
・担当回の発表(40%)
・期末レポート(担当回の発表・議論を踏まえてまとめる。発展的追究を含むものは高く評価する。)(40%)
60点以上を合格とする。
教科書・テキスト
Textbook
・『天草版平家物語』(影印 (新典社研究叢書207、勉誠社文庫;7-8)による)
・原拠本「平家物語」(担当箇所に応じて適切なものを使用する)
参考書
Reference Book
・『天草版平家物語総索引』近藤政美ほか編、勉誠社、1982.
・『天草版平家物語対照本文及び総索引』本文篇、索引篇、江口正弘、明治書院、1986.
・『天草版平家物語全注釈』江口正弘、新典社2009.
・『天草版『平家物語』の原拠本、および語彙・語法の研究』近藤政美、和泉書院、2008.
・『天草版平家物語の語彙と語法』江口正弘、笠間書院、1994.
その他、授業中に指示する。
課外学習等(授業時間外学習の指示)
Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours)
授業前)発表で扱われる本文の該当箇所を読んでおく。
発表担当者:授業前)発表資料の作成
発表担当者:授業後)議論を踏まえての発展的調査・追究(レポート準備)
履修取り下げ制度(利用の有無)学部のみ
Course withdrawal
利用する。
※『履修取り下げ届』を期日までに提出した場合は原則「Wもしくは欠席」となりますが、同届を提出しない場合は成績評価が行われ、合格基準に達しない場合は「F」となります。
備考
Others
授業開講形態等
Lecture format, etc.
対面で実施する。ただし今後の感染状況によって変更の可能性がある。詳細はNUCTで周知する。