学部・大学院区分
Undergraduate / Graduate
文学部
時間割コード
Registration Code
0121306
科目区分
Course Category
専門科目
Specialized Courses
カリキュラム年度
Curriculum
2021年度入学まで
教育プログラム・分野・専門等
Major
日本文学
科目名 【日本語】
Course Title
日本文学講義Ⅰb
科目名 【英語】
Course Title
Lecture on Japanese Literature Ib
コースナンバリングコード
Course Numbering Code
HUMJA3008J
担当教員 【日本語】
Instructor
塩村 耕 ○
担当教員 【英語】
Instructor
SHIOMURA Koh ○
開講期・開講時間帯
Term / Day / Period
秋 月曜日 2時限
Fall Mon 2
隔年開講
Biennial class
単位数
Credits
2
対象学年
Year
2年生以上
他学部生の受講の可否
Propriety of Other department student's attendance
授業形態
Course style
講義
Lecture
教職【入学年度】
Teacher's License
2021年度入学まで
教職【教科】
Teacher's License
中一種・国語、高一種・国語(国文学)
学芸員資格(該当の有無)
Curator's Qualifications
講義題目
Title
古書簡研究


授業の目的 【日本語】
Goals of the Course(JPN)
文学であれ歴史であれ種々の文化史であれ、文献資料を経ずして昔を知ることは難しい。幸い日本は、前近代(維新以前)に古書・古文書がたくさん作られ、古人の配慮によってたくさん残されている。その分量は諸外国に比べて著しく多く、日本は「書物の国」であるといっても過言ではない。
日本の近代と前近代との間に横たわっている深い溝を乗り越え、〈ふみ〉すなわち書物と書簡資料とを直接に駆使することにより、「見ぬ世の人を友とする」技法を日本文学の専門的知識として実践的に学ぶ。そのことを通して、「homo memor mori=死を知る人」として、最も人らしい人である「homo librarius=本の人」となることを目指す。
授業の目的 【英語】
Goals of the Course
Without a firm grasp of historical sources, it is impossible to understand the past, much less literature, history, or culture. Fortunately, many texts and chronicles were created in the early-modern (pre-Meiji) period and due to the care of older generations many have been preserved. The number of books created was much higher than in other countries and it is not an overstatement to call Japan the “Land of Books.”
In order to bridge the gap between the Japanese modern and early-modern periods, we will “become friends with people from unknown worlds” by making free use of “Fumi” (books and letters), and learn in a hands-on way. Through this we will aim to move beyond from “Homo memor mori” (Men who know their own mortality) to the most human-like of men, “Homo librarius” (Men of books).
到達目標 【日本語】
Objectives of the Course(JPN)
古書簡は冷凍保存された古人の生のコミュニケーションである。そんな文化史上の至宝が、近年、大量にウェブサイト上で画像が公開されつつあり、読んでくれる人を待っている。古書簡の文字を読み取り、文脈を把握し、さらに行間を読み込むことを学ぶ。
授業の内容や構成
Course Content / Plan
1)江戸期の文人の書簡を読解する方法と行間を読み取る実践を繰り返し、併せて伝記研究の方法を考える。各自が担当する未解読の書簡資料群を読解し、背景について調査し、報告書を作成する。
2)受講者が報告書を作成した書簡資料を取り上げ、演習形式で、さらにその世界を掘り進める。
3)岩瀬文庫にある未翻刻の古典籍資料の中から好きなものを選び、全文翻刻と校訂作業を実践する。
履修条件・関連する科目
Course Prerequisites and Related Courses
・前期と後期とは授業内容が異なる。原則として(基本的に必ず)、前期・後期を通して受講すること。
・くずし字読解能力を必ず習得してもらう。既にある程度身に付けている者もより高い段階を目指してもらう。参考文献は『くずし字解読辞典』(東京堂出版、2376円)・『五体字類』(西東書房、古書店で購入した方が安い)・『草書の字典』(講談社学術文庫、品切れ→古書店へ)など。
・コロナ下はZoomを用いたオンライン講義。
成績評価の方法と基準
Course Evaluation Method and Criteria
講義参加時の熱意50%。期末レポート(講義時の実習で扱った古典籍や古文書について、自ら調査した結果を報告書にまとめる)50%。
※期末レポートを提出しなかった者は「欠席」扱いとする。
60点以上を合格とする。
教科書・テキスト
Textbook
プリントを配布する。
参考書
Reference Book
堀川貴司『書誌学入門』(勉誠出版、1944円)、遠藤諦之輔『古文書修補六十年』(汲古書院、品切れ→古書店へ)、塩村耕『こんな本があった!江戸珍奇本の世界』(家の光協会、1944円)、塩村耕『江戸人の教養―生きた、見た、書いた。』(水曜社、2200円)。
課外学習等(授業時間外学習の指示)
Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours)
・講義時間外のオプションとして、2~3月中に名古屋大学附属図書館で行う古典籍の書誌調査がある(参加自由、手当を支給する)。そこで実践的に古典籍の見方や取り扱い方を学ぶ。
・さらに古文献読解能力の向上を目指す人は、「名古屋古書の会」に参加するとよい。原則として毎月1回、第3水曜17時半~19時、於426室。学生院生、図書館員、市民による、書簡と日記を読む勉強会で、参加自由(コロナ下は休会中)。
・期間中に最低一度は「日本初の古書ミュージアム」西尾市岩瀬文庫を見学し、日本の書物文化の重厚を体感しておくこと(詳細は岩瀬文庫ホームページ参照)。
・岩瀬文庫の書誌データベースを随時参照して欲しい。一部の重要資料には、全文テキストデータと筆蹟サンプル画像データとのリンクが張られている。
履修取り下げ制度(利用の有無)学部のみ
Course withdrawal
利用しない。期末試験を受験しなかった者は「欠席」とする。
備考
Others
授業開講形態等
Lecture format, etc.
コロナ感染状況により、下記の何れかのやり方で行う。詳細はNUCTで周知する。
①リモートのみで行う。
②対面とリモートのハイブリッドで行う。即ち対面で行いつつ、受講生はパソコンを持参し、リモートのみでの受講も可とする。