授業の目的 【日本語】 Goals of the Course(JPN) | | この授業は、イギリスの小説テクストを読みながら、小説の分析方法を学ぶことを目的とする。 |
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授業の目的 【英語】 Goals of the Course | | Primary purposes of this course are: to provide students with an opportunity to read Oscar Wilde's novel with special attention to English society, culture and history, and help them acquire a sound theoretical knowledge in literature. |
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到達目標 【日本語】 Objectives of the Course(JPN) | | ①英文テクストを読めるようになること、②イギリスの社会・文化・歴史に対する理解力が深まるようになること、③小説テクストをナラトロジーや読者反応理論などの観点から分析できるようになることを到達目標とする。 |
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授業の内容や構成 Course Content / Plan | | Oscar WildeのThe Picture of Dorian Gray (初出1890、初版1891)は、比較的平易な英語で書かれていることからイギリス文学への格好の入門テクストとなっている。本授業では、この小説を精緻に読むことで読解力を鍛えるとともに、語り手の話法や語りの空白、シンボルなどに注目した分析法を学んでゆく。またこの授業では、文字テクストだけでなく映像作品も分析の爼上に載せ、近年の文学研究に広く流通するアダプテーション(文字テクストの翻案)に関する問題について考えてみたい。映像作品を使用することで、イギリス社会・歴史・文化への理解を視覚的に深めることも本授業の目的の一つである。 なお、The Picture of Dorian Grayは初出時にヴィゼッテリー裁判の余波を受けて検閲・改竄されたが、この授業では検閲以前のテクスト、The Uncensored Picture of Dorian Gray (Belknap Press of Harvard University Press, 2011)を使用する。
第1回:導入:授業紹介と事前アンケート 第2回: 文学研究タブー集:「作者」「意図」 第3回: Oscar Wilde, The Picture of Dorian Gray: ヴィゼッテリー裁判とワイルド 第4回: Oscar Wilde, The Picture of Dorian Gray: 検閲された言葉 第5回: Oscar Wilde, The Picture of Dorian Gray: 三人称の語り手と話法 第6回: Oscar Wilde, The Picture of Dorian Gray: 語られた言葉は誰に帰属するのか 第7回: Oscar Wilde, The Picture of Dorian Gray: 語りの空白とシンボル 第8回: Oscar Wilde, The Picture of Dorian Gray:語りの空白と解釈の(不)可能性 第9回: Mere Interlude Kazuo Ishiguro, 'A Family Supper': 一人称の語り手ーー「わたし」は生存しているのか 第10回:三人称の語りと一人称の語り:立ち上がってくる問題系とは 第11回:レポート作成と合評会 第12回:読者反応理論と映像作品 第13回: 'The Picture of Dorian Gray' (1945):映像の語るもの、映像の語りえないもの 第14回: 映像作品はテクストを超えられるのか 第15回:総括及び授業(事後)アンケート |
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履修条件・関連する科目 Course Prerequisites and Related Courses | | 履修条件は要さない。ただし、英語文献を読むことを前提とした授業のため、あらかじめ文献を読んでくることが求められる。 |
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成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | レポート70%、授業中の発表内容30% 60点以上を合格とする。 |
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教科書・テキスト Textbook | | Oscar Wilde, The Uncensored Picture of Dorian Gray (Belknap Press of Harvard University Press, 2011) Kazuo Ishiguro, 'A Family Supper' |
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参考書 Reference Book | | |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours) | | |
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履修取り下げ制度(利用の有無)学部のみ Course withdrawal | | 利用する:『履修取り下げ届』を期日までに提出した場合は原則「Wもしくは欠席」となりますが、同届を提出しない場合は成績評価が行われ、合格基準に達しない場合は「F」となります。 |
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備考 Others | | |
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授業開講形態等 Lecture format, etc. | | 対面を中心とする。ただし今後の感染状況によっては双方向型オンライン授業に切り替わることもある。詳細はNUCTにて周知する。 |
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