学部・大学院区分
Undergraduate / Graduate
文学部
時間割コード
Registration Code
0121813
科目区分
Course Category
専門科目
Specialized Courses
カリキュラム年度
Curriculum
2021年度入学まで
教育プログラム・分野・専門等
Major
中国語中国文学
科目名 【日本語】
Course Title
中国古典文学講義Ⅱ
科目名 【英語】
Course Title
Lecture on Classical Chinese Literature II
コースナンバリングコード
Course Numbering Code
HUMCL3022J
担当教員 【日本語】
Instructor
笠井 直美 ○
担当教員 【英語】
Instructor
KASAI Naomi ○
開講期・開講時間帯
Term / Day / Period
春 月曜日 4時限
Spring Mon 4
隔年開講
Biennial class
単位数
Credits
2
対象学年
Year
2年生以上
他学部生の受講の可否
Propriety of Other department student's attendance
授業形態
Course style
講義
Lecture
教職【入学年度】
Teacher's License
2021年度入学まで
教職【教科】
Teacher's License
中一種・国語、高一種・国語(漢文学)
学芸員資格(該当の有無)
Curator's Qualifications
講義題目
Title
中国古典小説選読


授業の目的 【日本語】
Goals of the Course(JPN)
中国の古典文献、さらには白話語彙を含む古典文献をも読みこなす基礎をやしなう。併せて、漢文訓読法の白話文献への応用、中国古典文化に関する基礎知識を学び、国語教員としてより専門的な漢文教育に必要な基礎力を養成することをめざす。
授業の目的 【英語】
Goals of the Course
1. To give students a basic grounding in vernacular Chinese literature and its cultural context.
2. To help students improve their reading and study skills through discussion of the course material.
3. To help students improve skills and knowledge of the Kanbun-kundoku (Japanese readings of Chinese texts) method, including application to pre-modern vernacular Chinese.
到達目標 【日本語】
Objectives of the Course(JPN)
・中国古典小説の読解を通じ、中国古典語・近世白話の読解力をやしない、中国古典文献及び関連する文化・社会に関する基礎的知識と調査法の基礎を身につける。
・教職(中一種・国語、高一種・国語(漢文学))取得を目指す学生は、白文から自力で漢文訓読を行うことに慣れ、漢文訓読法を白話文献に応用するための基礎知識に触れる。
授業の内容や構成
Course Content / Plan
漢文訓読法は、基本的には中国古典文(文語文、「文言」)を対象に発達したものであるが、中国古典文献には古くから口語(「白話」)語彙を含むものがあり、また、近世には白話を主として使用した文学作品も多く生み出された。この授業では、日本で親しまれている近世の白話小説を中心に時代を追って作品を選読することを通じ、白話語彙を含む古典文献の読解に慣れ、併せて中国古典籍・中国古典文化についての様々な知識を吸収することをめざす。

1.オリエンテーション

2.「文言」と「白話」
「文言」(中国古典文、文語文)と「白話」(口語)、白話の発達と主要な資料、漢文訓読法との関係等を簡単に概観する。

3.工具書(レファレンスブック)ガイダンス
中国古典を読解する上で必要な辞書類、白話語彙を調べる上で特に有用な辞書類、レファレンスブック、データベース・コーパス、Web上の有用なサイト等の特徴・使用上の注意点を紹介する。

4.作品選読
選読する作品は、六朝~清代の白話(を比較的多く含む)文献から、受講生の興味・レベルに応じて数種を選定し、時代を追って講読していく。
選択の候補としては、例えば以下のような作品が挙げられる。
『世説新語』、白話語彙を含む唐詩、敦煌變文、『碧巖録』、『朱子語類』、『大唐三藏取經詩話』、『全相平話三國志』、『老乞大』、『三國演義』、『水滸傳』、『金瓶梅詞話』、『紅樓夢』、『兒女英雄傳』

※作品選定後、担当を割り当てるので、受講生はそれぞれの担当について、校訂・原文の現代中国語音による音読(または漢文訓読による書き下し)・日本語訳・語注等をレジュメにまとめ、発表することが求められる。

5.まとめ
履修条件・関連する科目
Course Prerequisites and Related Courses
原則として古典中国語(漢文)及び現代中国語の能力をそなえていること、授業で紹介する辞書類・レファレンスブックを利用し十分な予習を行った上で出席できることが履修の条件である。
成績評価の方法と基準
Course Evaluation Method and Criteria
試験50%、授業への取り組み50%。作品の一部をプリントにて配布し、実際に読んでいただくので、授業に参加するに当たっての準備、授業における発表・発言を重視する。工具書類を活用して自身の示す解釈に至る道筋を論理的に説明する力がついているか、さらに作品の歴史的背景や中国古典籍に関する知識が身についているかも併せて評価する。
60点以上を合格とする。
教科書・テキスト
Textbook
プリントを配布する。
参考書
Reference Book
工具書ガイダンス及び授業時に適宜紹介する。
課外学習等(授業時間外学習の指示)
Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours)
授業に参加する学生は、(発表担当者以外も)全員その日の授業で進む箇所について、各種辞書、レファレンスブック類を丹念に調べ、予習を行うこと。
授業用メーリングリストを活用して質問・討論・情報交換することも可能である。
履修取り下げ制度(利用の有無)学部のみ
Course withdrawal
利用する:『履修取り下げ届』を期日までに提出した場合は原則「Wもしくは欠席」となりますが、同届を提出しない場合は成績評価が行われ、合格基準に達しない場合は「F」となります。
備考
Others
授業開講形態等
Lecture format, etc.
原則として対面授業とする。ただし、海外からの受講などの事情があり得ることを考慮し、第1回はMicrosoft Teams によるリモート(同時双方向遠隔授業)とし、第2回以降の開講形態は受講生と相談して決定する。