学部・大学院区分
Undergraduate / Graduate
文学部
時間割コード
Registration Code
0121905
科目区分
Course Category
専門科目
Specialized Courses
カリキュラム年度
Curriculum
2021年度入学まで
教育プログラム・分野・専門等
Major
哲学
科目名 【日本語】
Course Title
西洋哲学史概説Ⅰ
科目名 【英語】
Course Title
Overview of the History of Occidental Philosophy I
コースナンバリングコード
Course Numbering Code
HUMPH2023J
担当教員 【日本語】
Instructor
宮原 勇 ○
担当教員 【英語】
Instructor
開講期・開講時間帯
Term / Day / Period
春 火曜日 3時限
Spring Tue 3
隔年開講
Biennial class
単位数
Credits
2
対象学年
Year
2年生以上
他学部生の受講の可否
Propriety of Other department student's attendance
授業形態
Course style
講義
Lecture
教職【入学年度】
Teacher's License
2021年度入学まで
教職【教科】
Teacher's License
中一種・社会(「哲学、倫理学、宗教学」)、
高一種・公民(「哲学、倫理学、宗教学、心理学」)
学芸員資格(該当の有無)
Curator's Qualifications
講義題目
Title
カントとドイツ観念論の哲学


授業の目的 【日本語】
Goals of the Course(JPN)
本授業では、哲学の基本的な考え方を理解し、自らの人生に対する真面目な姿勢を身につけ、人間という存在に関する自らの見解を形成できるよう、哲学的な思索能力を身につけることを目指しています。そのために、人間精神と自然との関係をめぐり、カント以降の近世ドイツ哲学はどのように考えてきたかを考察し、近世ドイツ哲学の歴史の中で培われてきた哲学的洞察を理解し、自らの哲学的思索の糧とすることを目指す授業である。
授業の目的 【英語】
Goals of the Course
The participants of this class will be trained to understand the fundamental conceptions of western philosophy and to consider their own lives sincerely, and at last as the result of such a training they should be able to bild a philosophical opinion concerning the esential features of human beings. Especially in this semester the history of modern german philosophy since Immanuel Kant through German Idealism will be surveyed with the focus upon the theory of the relation between human mind and the nature, or world.
到達目標 【日本語】
Objectives of the Course(JPN)
哲学的な概念に関する理解力と論理的思考力を獲得すると共に、それを明晰な言葉によって表現できる能力を培うことが、この授業の目標です。
授業の内容や構成
Course Content / Plan
講義は下記の順番で行うが、場合によっては2回にわたって行うことがある。
1. カント哲学の前提: ロック、デカルト、ヒューム、ライプニッツの哲学
---観念、表象、概念、自己、主観といった言葉の意味を理解する
2.カント『純粋理性批判』その1
---感性論と超越論的演繹、図式論を、ハイデガーの解釈を参考にしながら分析する。
3.カント『純粋理性批判』その2
---超越論的弁証論の分析: 自我と実体(パラロギスム)、因果性と自由(アンチノミー)
4.カント倫理学の根本的主張
---『人倫の形而上学の基礎づけ』、『実践理性批判』
5.フィヒテの自我哲学
---『全知識学の基礎』をハイデガーの分析によって解明する(Martin Heidegger, GA. Bd.28, Der deutsche Idealismus: Fichte)。そして『知識学の原理による自然法の基礎』にも触れる。
6.シェリング: 自然と精神をめぐる哲学
---『超越論的観念論の体系』
7.シェリング: 自然と神を巡る思索
---『人間的自由の本質についての哲学的研究』をハイデガーの解釈を参考にしながら解説する。(Martin Heidegger, GA. Bd.41)
8.ショーペンハウアー『意志と表象としての世界』をどう読むか ---Brian MageeのThe Philosophy of Schopenhauerなどを参考にしながらショーペンハウアーの観念論を解釈してみる。
9.ニーチェ遺稿集『権力への意志』を読む。
---ニーチェ晩年の認識論を再構成する。ハイデガーの『ニーチェ講義』を参考にする。
10.現代でも観念論は可能か?
---H.Putnam(カント主義的な立場である内在的実在論)とM.Gabriel(シェリングの客観的観念論を取り入れた新実在論)の主張を検討する。
履修条件・関連する科目
Course Prerequisites and Related Courses
履修条件等は特にない。
成績評価の方法と基準
Course Evaluation Method and Criteria
80パーセント以上の出席率を基礎的な要件とし、期末試験として課されるレポートによって成績を評価する。60点以上を合格とする。
教科書・テキスト
Textbook
特に教科書はない。授業にてその都度テキストなどをpdfとしてNUCTにアップする。
参考書
Reference Book
NUCTを通じてその都度告知する。
課外学習等(授業時間外学習の指示)
Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours)
授業に際して配布する資料をよく読み込んでください。
履修取り下げ制度(利用の有無)学部のみ
Course withdrawal
利用する。
『履修取り下げ届』を期日までに提出した場合は原則「Wもしくは欠席」となるが、同届を提出しない場合は成績評価が行われ、合格基準に達しない場合は「F」となる。
備考
Others
授業開講形態等
Lecture format, etc.
対面と、同時双方向型オンラインのハイブリッドで行う。