学部・大学院区分
Undergraduate / Graduate
文学部
時間割コード
Registration Code
0121906
科目区分
Course Category
専門科目
Specialized Courses
カリキュラム年度
Curriculum
2021年度入学まで
教育プログラム・分野・専門等
Major
哲学
科目名 【日本語】
Course Title
西洋哲学史概説Ⅱ
科目名 【英語】
Course Title
Overview of the History of Occidental Philosophy II
コースナンバリングコード
Course Numbering Code
HUMPH2024J
担当教員 【日本語】
Instructor
三浦 太一 ○
担当教員 【英語】
Instructor
MIURA Taichi ○
開講期・開講時間帯
Term / Day / Period
秋 月曜日 1時限
Fall Mon 1
隔年開講
Biennial class
単位数
Credits
2
対象学年
Year
2年生以上
他学部生の受講の可否
Propriety of Other department student's attendance
授業形態
Course style
講義
Lecture
教職【入学年度】
Teacher's License
2021年度入学まで
教職【教科】
Teacher's License
中一種・社会(「哲学、倫理学、宗教学」)、
高一種・公民(「哲学、倫理学、宗教学、心理学」)
学芸員資格(該当の有無)
Curator's Qualifications
講義題目
Title
プラトン哲学における狂気と非理性


授業の目的 【日本語】
Goals of the Course(JPN)
 ギリシア哲学者プラトンの複数の著作から、狂気と非理性という主題を読み解いていきます。これらの主題はギリシア文化史の中でも多大な重要性を有していますが、特にプラトン哲学における魂論の中で、その役割を考察します。この学修を通じて、哲学テキストを読むための方法と背景知識を習得し、読解を通じて得た自らの考察を、適切な形で論述する能力の獲得を目指します。
授業の目的 【英語】
Goals of the Course
The aim of this course is to provide students with knowledge of Plato’s thought regarding irrationality and madness. Through reading Plato’s dialogues, students will acquire the skills to analyze philosophical texts and to express their own thought in an academic manner.
到達目標 【日本語】
Objectives of the Course(JPN)
 プラトン著作読解を通じて、難解なテキストを自分自身で調べながら読み、考察を的確に表現する能力の獲得を目標とします。
授業の内容や構成
Course Content / Plan
 プラトン対話篇のうち『ソクラテスの弁明』、『パイドロス』、『イオン』、『国家』、『パイドン』、『カルミデス』といった作品をテキストとして講義を行います。ギリシア語テキストと日本語訳、もしくは英訳を参照しつつ、テキスト内容を解説していきます。同時に、古代ギリシア文化の中での狂気や非理性についての位置づけも学ぶことになります。授業の最後には質問時間とコメントを記入してもらう時間を設けます。第二回以降は、コメントに応答するところから授業を開始します。

 授業内容の計画は以下の通りです。
第一回:授業の概要と狂気概念の概説
第二回―第三回:『ソクラテスの弁明』におけるソクラテスとダイモニオン(神霊)
第四回―第五回:『イオン』における芸術と狂気。
第六回―第七回:『パイドロス』における哲学者の狂気
第八回―九回: 『国家』における僭主(独裁者)の狂気
第十回―第十一回:『カルミデス』における正気(ソープロシュネー)と病
第十二―第十三回:『パイドン』における哲学と秘儀
第十四回:前半のまとめ、および期末レポートの説明
第十五回:後半のまとめ
履修条件・関連する科目
Course Prerequisites and Related Courses
 哲学やギリシア思想に対する専門知識は前提としません。ただし、テキストを指定しますので、予め何らかの形で目を通すようにしてください。
成績評価の方法と基準
Course Evaluation Method and Criteria
 毎回のコメント提出と積極的な授業参加(質問など)を30パーセント、期末レポートを70パーセントとする割合で、成績評価をします。期末レポートでは、授業内容の理解と共に、自分自身の考察を発展させる必要があります。60点以上を合格とします。
教科書・テキスト
Textbook
 授業日の一週間程前に資料スライドをNUCTにアップロードしますので、それに目を通してください。さらに可能ならば、該当するプラトンテキストを、参考書欄に挙げる書籍リストを参考にして読んでください。オンラインでは、Perseus projectによってギリシア語テキストと英訳を見ることができますので、初回に使い方を説明します。
参考書
Reference Book
納富信留訳『ソクラテスの弁明』、光文社古典新訳文庫、光文社、2012年
藤沢令夫訳『パイドロス』、岩波文庫、岩波書店、1967年
森進一訳「イオン」、『プラトン全集』第十巻、岩波書店、1975年
藤沢令夫訳『国家』、岩波文庫、岩波書店、1979年
山野耕治訳「カルミデス」、『プラトン全集』第七巻、1975年
納富信留訳『パイドン』、光文社古典新訳文庫、光文社、2019年
課外学習等(授業時間外学習の指示)
Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours)
授業前にNUCT上でアップロードされた資料スライドに目を通してください。また、該当するプラトンテキストも明示しますので、可能ならば、実際のテキスト(翻訳でもギリシア語原典でもかまいません)を読んでおいてください。
履修取り下げ制度(利用の有無)学部のみ
Course withdrawal
利用する。 出席回数の不足や期末レポート未提出の場合は、欠席とします。
備考
Others
授業開講形態等
Lecture format, etc.
Teamsを用いたオンライン同期配信で授業を行います。NUCTで連絡や授業スライドの配布を行います。