授業の目的 【日本語】 Goals of the Course(JPN) | | 卒業論文の作成へ向けての準備を行なうこと、またより広く、卒業後の社会生活で、学んだ哲学の思考法を活かして善き生・幸福な生を送るためのスキルを高めることを目的とします。 |
|
|
授業の目的 【英語】 Goals of the Course | | The aim of this course is to help students acquire the skills and knowledge necessary to write a graduation thesis, and more broadly, to lead a good and flourishing life in the society after graduation. |
|
|
到達目標 【日本語】 Objectives of the Course(JPN) | | 哲学における基本的な概念の理解を深め、難しい抽象的な文章でも精確な読みこなすことができるようになり、自らの表現力を高めるとともに、人間と世界への洞察力を養い、課題を立てて探求し、解決に接近することができる、そうした総合力を養うことを目標とします。 |
|
|
授業の内容や構成 Course Content / Plan | | プラトン『ゴルギアス』をギリシア語原典と外国語翻訳によって精読し、プラトンの探求の精神、彼の哲学の論理を学びます。 1回目 テキスト、参考書、授業の進め方、読み始める箇所などを確認します。 2回目~15回目 ギリシア語のできる人はギリシア語テキストから、できない人は英訳から訳してもらいます。その後、私が、ギリシア語、英訳を参考にしつつ、解説を加え、プラトンの議論を説明します。学生の皆さんからとの質疑応答を通して議論を深めていきます。質問はどんなものでも歓迎です。 『ゴルギアス』には、ソフィストにして弁論家のゴルギアスが登場し、彼と、彼の支持者ポロス、カリクレスとそれに対するソクラテスの対話を中心に、弱肉強食の思想と、正義と友愛を説く思想とが対決し、劇的な議論が展開されていきます。 プラトン哲学の探求の精神をともに楽しく体験しつつ、哲学に必要な考え方と方法、基本的概念、哲学の文献の正確な読み方を習得できるようにします。 |
|
|
履修条件・関連する科目 Course Prerequisites and Related Courses | | 哲学の専門でない人も履修可能です。原典はギリシア語ですが、ギリシア語を読めない学生の皆さんのために、英訳も用います。ただギリシア語の発音の仕方は覚えてください(30分で覚えられます)。 |
|
|
成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | 授業では皆さんに翻訳してもらいますが、そのための取り組みと内容を50点、期末のレポート試験を50点とし、総点で評価します。レポート試験においては、哲学的な理解と洞察、思考の発展性と広がり、論理的で明確な論述、またレポート作成のために払った努力を重視します。 60点以上を合格とします。 |
|
|
教科書・テキスト Textbook | | 当教員が作成したギリシア語と英語のテキストを配布します。これが基本テキストになり、またこれに加えて、学生の皆さんの翻訳が各回の授業のテキストになります。 |
|
|
参考書 Reference Book | | プラトン『ゴルギアス』(加来彰俊訳)岩波文庫など。その他、英語の翻訳、英語の注釈書も多々ありますが、それらについては授業の中で紹介します。 |
|
|
課外学習等(授業時間外学習の指示) Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours) | | 最初に、各自の翻訳担当箇所を決めますが、その箇所については、翻訳ソフトを使ったり、既存の訳をそのまま写したりするのではなく、時間をかけ努力して自分の訳を作ってください。また翻訳を当てられていない箇所についても、いつ指名されても訳すことができるように準備してください。この地道な作業を続けるかどうかが、最終的に大きな違いを生みます。 |
|
|
履修取り下げ制度(利用の有無)学部のみ Course withdrawal | | 利用しない。 出席回数の不足、レポート試験未提出などにより要件を満たさない場合は、欠席とする。 |
|
|
備考 Others | | |
|
授業開講形態等 Lecture format, etc. | | 対面で実施する。ただし今後の感染状況によって変更の可能性がある。詳細はNUCTで周知する。 |
|
|