学部・大学院区分
Undergraduate / Graduate
文学部
時間割コード
Registration Code
0121912
科目区分
Course Category
専門科目
Specialized Courses
カリキュラム年度
Curriculum
2021年度入学まで
教育プログラム・分野・専門等
Major
哲学
科目名 【日本語】
Course Title
哲学・倫理学演習Ⅳ
科目名 【英語】
Course Title
Seminar on Philosophy and Ethics IV
コースナンバリングコード
Course Numbering Code
HUMPH3016B
担当教員 【日本語】
Instructor
鈴木 真 ○
担当教員 【英語】
Instructor
SUZUKI Makoto ○
開講期・開講時間帯
Term / Day / Period
秋 木曜日 3時限
Fall Thu 3
隔年開講
Biennial class
単位数
Credits
2
対象学年
Year
2年生以上
他学部生の受講の可否
Propriety of Other department student's attendance
授業形態
Course style
演習
Seminar
教職【入学年度】
Teacher's License
教職【教科】
Teacher's License
学芸員資格(該当の有無)
Curator's Qualifications
講義題目
Title
制度の哲学


授業の目的 【日本語】
Goals of the Course(JPN)
本授業の目的は、制度とは何で、いつ存在すると言えるのか、という問いを、John R. Searleの重要なテキストの読解と批判を通じて哲学的に検討することです。
授業の目的 【英語】
Goals of the Course
The aim of this course is to help students to acquire the knowledge of John R. Searle's views on institution and its ontology, and to form their own view on this subject..
到達目標 【日本語】
Objectives of the Course(JPN)
本授業では、Searleの制度とその存在論に関する哲学的議論を理解し、この主題について自分の見解をもてるようになることを到達目標とします。
授業の内容や構成
Course Content / Plan
制度の哲学の代表的著作であるJohn. R. Searle (2010) Making the Social World (Oxford University Press)を受講者で分担して訳したり要約したりします。発表者以外の学生も授業で扱う論文を事前に読んできます。授業内では、英文理解や要約の的確さや提示された議論の妥当性について検討していきます。

【授業計画(予定)】
第1回 導入、担当決め
第2回 第1章 本書の目的
第3回 第1章(続き)
第4回 第2章 志向性
第5回 第2章(続き)
第6回 第3章 集合的志向性と機能付与
第7回 第3章続き
第8回 第4章 生物学的かつ社会的なものとしての言語
第9回 第4章(つづき)
第10回 第5章 制度と制度的事実の一般理論
第11回 第5章(つづき)
第12回 第6章 自由意志、合理性、制度的事実
第13回 第6章(つづき)
第14回 第7章 権力
第15回 第7章(続き)
履修条件・関連する科目
Course Prerequisites and Related Courses
英語が読めて議論の理屈を追えないと履修は難しくなりますが、他専門・他学部の人の履修も歓迎します。
これまでに哲学についての科目を受講していると、この授業の理解がより容易になるでしょう。
成績評価の方法と基準
Course Evaluation Method and Criteria
【方法】(A)平常の授業への取り組み(訳読のできや討論への参加の程度)と、(B)期末レポートの出来ばえ、の二つを合算して評価します。(A)は60パーセント、(B)は40パーセントとして算入します。

【基準】(1)平常の授業と自らの発表において英語の哲学的文献を正確に読解したうえで積極的に参加できているか、(2)期末レポートにおいて哲学的制度論における概念や議論を正確に理解したうえで自分の見解を擁護できてているか、という2点について、到達度を評価します。

60点以上を合格とします。
教科書・テキスト
Textbook
John. R. Searle (2010) Making the Social World: the Structure of Human Civilization. Oxford University Press. (邦訳:三谷武司(2018)『社会的世界の制作:人間文明の構造』 勁草書房)
※この英語文献は名大図書館から電子的にアクセスできます。電子ジャーナル・アクセスサービスのHP
HPで電子図書として探してください(https://sfx9.usaco.co.jp/nagoya/az/?lang=jp)。
参考書
Reference Book
参考文献については授業内で紹介します。
課外学習等(授業時間外学習の指示)
Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours)
各回の授業で扱うテキストの該当箇所を授業前に読んでくる必要があります。テキストの内容を理解できることが必要ですが、さらにはそうした立場や議論に問題点や改善できる点はないかということについても考えられるとよいでしょう。

本授業では最後に期末レポートを課しますが、この課題はSearleの議論に関わる諸問題に対して自分の見解を述べて擁護するというものです。
履修取り下げ制度(利用の有無)学部のみ
Course withdrawal
利用する:『履修取り下げ届』を期日までに提出した場合は原則「Wもしくは欠席」となりますが、同届を提出しない場合は成績評価が行われ、合格基準に達しない場合は「F」となります。
備考
Others
授業開講形態等
Lecture format, etc.
原則的に対面で実施します。