授業の目的 【日本語】 Goals of the Course(JPN) | | インドの言語哲学を学派横断的に学び、批判的に検討することで、言語に関する哲学的洞察を深める。 |
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授業の目的 【英語】 Goals of the Course | | This course aims at a deeper philosophical insight into language by learning outlines of Indian linguistic philosophy and philosophy of language and comparing them with western thoughts. |
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到達目標 【日本語】 Objectives of the Course(JPN) | | インドに存在する/した言語哲学的および言語学的諸理論の概要を理解し、その枠組みを用いて自ら言語現象を分析できるようにする。 |
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授業の内容や構成 Course Content / Plan | | バラモン教における絶対者とは何か。それは神ではなく、聖典ヴェーダである。そして聖典は宇宙において言葉という存在形態をとっている。そのためか、インドの哲学的思弁は常に「言葉」をひとつの大きな軸として展開してきた。ときおり西洋の言語哲学や認知言語学、生成文法理論等と類似する議論も見られるが、インド哲学においては特殊な問題意識が反映されている。たとえば言葉の意味はモノか概念かを問う意味論は、そのまま、人間と世界と聖典の関係をめぐる議論になっている。この授業では、そのようなインドの言語哲学または哲学的言語学のトピックから主要なものを取り上げ、なるべく原典(和訳または英訳)にもとづいて、インド的文脈を意識しながら内容を紹介する。以下のようなトピックを取り上げることを予定している。括弧内は依拠するインドの古典文献である。インド哲学にどっぷり浸かってもよいし、インド哲学を媒介にして自分の言語観・言語哲学に磨きをかけてもよい。
1. 言葉の力(Upaniṣad) 2. 意味論(Mabhābhāṣya) 3. 言葉と宇宙(Vākyapadīya) 4. 構文解析と意味解析(Siddhāntamuktāvalī) 5. 証言の認識論(Tattvacintāmaṇi) |
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履修条件・関連する科目 Course Prerequisites and Related Courses | | サンスクリット語やインド文化学概論の履修は前提としない。インド哲学ビギナーも履修可能である。 |
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成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | 授業中の小テスト50%、期末レポートまたは期末試験50%。得点60%以上で合格。 |
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教科書・テキスト Textbook | | |
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参考書 Reference Book | | Johannes Bronkhorst, A Śabda Reader: Language in Classical Indian Thought, New York: Columbia University Press, 2019. 他は授業中に紹介する。 |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours) | | 復習をして理解を確認し、わからないところはNUCT等で質問すること。 |
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履修取り下げ制度(利用の有無)学部のみ Course withdrawal | | 利用する。期末試験の欠席、または期末レポートの不提出で履修を取り下げたものとみなします。 |
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備考 Others | | |
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授業開講形態等 Lecture format, etc. | | 対面を基本とするが、状況・事情に応じてリモート受講またはオンデマンド受講を許可する。最新情報はNUCTで確認すること。 |
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