学部・大学院区分
Undergraduate / Graduate
文学部
時間割コード
Registration Code
0122930
科目区分
Course Category
専門科目
Specialized Courses
カリキュラム年度
Curriculum
2021年度入学まで
教育プログラム・分野・専門等
Major
社会学
科目名 【日本語】
Course Title
社会学講義Ⅲb
科目名 【英語】
Course Title
Lecture on Sociology IIIb
コースナンバリングコード
Course Numbering Code
HUMSO3011J
担当教員 【日本語】
Instructor
丸山 康司 ○ 青木 聡子 ○
担当教員 【英語】
Instructor
MARUYAMA Yasushi ○ AOKI Sohko ○
開講期・開講時間帯
Term / Day / Period
秋1期 火曜日 4時限
秋2期 月曜日 5時限
Fall1 Tue 4
Fall2 Mon 5
隔年開講
Biennial class
単位数
Credits
2
対象学年
Year
3年生以上
他学部生の受講の可否
Propriety of Other department student's attendance
授業形態
Course style
講義
Lecture
教職【入学年度】
Teacher's License
教職【教科】
Teacher's License
学芸員資格(該当の有無)
Curator's Qualifications
講義題目
Title
リスク社会論


授業の目的 【日本語】
Goals of the Course(JPN)
リスク社会における科学技術と社会の関係について理解を深めることを目的とする。

■サステナビリティー論
 現代社会の特徴の一つであるリスクの問題の概要と背景を理解し,これをどう扱うべきかについての考えを深める。具体的には,食の安全や環境保全に関する課題を扱いながら,リスクの所在,評価,管理などに伴うトレードオフや科学的知見の不確実性について理解を深め,現実的な対応策を探る。

■NPO/ボランティア・社会運動論
 リスクや社会問題に対してNPOやボランティア活動や社会運動といった手段で向き合う人びとの集合行為に焦点を定め,そのような集合行為が①なぜ/どのように発生し,②どのように発展し,③どのような影響をもたらすのかについて,具体的な事例をもとに社会学の観点から検討する。
授業の目的 【英語】
Goals of the Course
Study of Sustainability
The aim of this lecture is to acquire the sence of managing the ambivalence of modern technology. On the premise that both sides exist, students learn how to think about issues such as the trade-off between convenience and risk. After clarifying the location of the problem through case analysis, the method of problem setting and problem solving is introduced. We will also introduce methods to realize appropriate allocation of interests and agreements based on a comprehensive view of the impact on stakeholders.

Study of Social Movement
In this class, we will focus on the collective actions of people who face risks and social issues by means such as NPOs, volunteer activities, and social movements, and consider the following three points based on concrete examples.
(1) Why / how collective action occurs
(2) How does collective action develop?
(3) What kind of effect does collective action have?
到達目標 【日本語】
Objectives of the Course(JPN)
持続可能性という社会的課題への対応に必要とされる科学技術とそのリスクのトレードオフに対する考え方を学ぶ。利便性とリスクは不可分な存在であることを前提として,リスク受容の条件,リスクと便益の配分における社会的公正といった諸概念を理解し、技術の社会的制御についての理解を深めることを目的とする。

NPO,ボランティア,社会運動などの集合行為の発生や展開についての因果関係(WhyやHow)を説明するための理論や分析枠組みや,集合行為の意味(What)を解釈するための理論を理解し,さまざまな集合行為を社会学の視角からとらえられるようになる。
授業の内容や構成
Course Content / Plan
■サステナビリティー論
科学技術の導入に伴うトレードオフについての事例を紹介し,問題の所在を明らかにする。さらに事例の分析を通じて問題設定や課題解決の方法を紹介する。またステークホルダへの諸影響を俯瞰した上で適切な利害配分や合意を実現する方法を紹介する。

1. ガイダンス
2. 科学技術と社会の悩ましい関係
3. 持続可能な社会への転換と「やっかいな問題」
4. リスク社会と二項対立的問題設定の限界
5. 環境保全におけるガバメントとガバナンス
6. エネルギー問題の技術解と社会解
7. 食と農の持続性における科学と技術
8. 総括

■NPO/ボランティア・社会運動論
NPO,ボランティア,社会運動についてさまざまな理論的なアプローチを学んだのちに,それらの現場における実践やその課題について事例をもとに検討する。
1 イントロダクション
2 集合行動と集合行為――NPO/ボランティア,社会運動をとらえる理論枠組み(1)
3 資源動員論の展開――NPO/ボランティア,社会運動をとらえる理論枠組み(2)
4 「新しい社会運動」論と経験運動――NPO/ボランティア,社会運動をとらえる理論枠組み(3)
5 集合行為の帰結と影響――――NPO/ボランティア,社会運動をとらえる理論枠組み(4)
6 住民/市民運動の事例研究――抗いと共助の実際(1)
7 NPO/ボランティアの事例研究――抗いと共助の実際(2)
8 総括
履修条件・関連する科目
Course Prerequisites and Related Courses
情報学部「サステナビリティー論」(秋1期火曜日4時限、丸山康司)と「NPO/ボランティア・社会運動論」(秋2期月曜日5時限、青木聡子)の両方を受講すること。
それぞれの講義の詳細については情報学部のシラバスを参照すること
成績評価の方法と基準
Course Evaluation Method and Criteria
平常点(授業中に毎回実施する小レポートの内容)と期末レポート。 「サステナビリティー論」および「NPO/ボランティア・社会運動論」それぞれを踏まえて総合的に評価する。
60点以上を合格とする。
教科書・テキスト
Textbook
テキストは授業の際に指示する。
参考書
Reference Book
参考文献:
ウルリッヒ ベック(1998)『危険社会』法政大学出版会.
ウルリッヒ ベック(2003)『世界リスク社会論』平凡社.
鬼頭修一・福永真弓 編著(2009)『環境倫理学』東京大学出版会.
丸山康司(2014)『再生可能エネルギーの社会化』有斐閣
濱西栄司・鈴木彩加・中根多恵・青木聡子・小杉亮子,2020,『問いからはじめる社会運動論』有斐閣.
大畑裕嗣・成元哲・道場親信・樋口直人編,2004,『社会運動の社会学』有斐閣.
課外学習等(授業時間外学習の指示)
Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours)
参考図書の他、授業中に指示する資料を熟読すること
履修取り下げ制度(利用の有無)学部のみ
Course withdrawal
利用する:『履修取り下げ届』を期日までに提出した場合は原則「Wもしくは欠席」となりますが、同届を提出しない場合は成績評価が行われ、合格基準に達しない場合は「F」となります。
備考
Others
情報学部と同時開講。科学技術社会論(秋1期火曜日4時限、丸山康司)とリスクガバナンス論(秋2期月曜日5時限、青木聡子)を合わせて2単位とする。
授業開講形態等
Lecture format, etc.
リアルタイム配信と対面を組み合わせて実施する