学部・大学院区分
Undergraduate / Graduate
文学部
時間割コード
Registration Code
0122999
科目区分
Course Category
専門科目
Specialized Courses
カリキュラム年度
Curriculum
2021年度入学まで
教育プログラム・分野・専門等
Major
社会学
科目名 【日本語】
Course Title
卒業論文
科目名 【英語】
Course Title
Graduation Thesis
コースナンバリングコード
Course Numbering Code
担当教員 【日本語】
Instructor
室井 研二 ○
担当教員 【英語】
Instructor
MUROI Kenji ○
開講期・開講時間帯
Term / Day / Period
秋集中 その他 その他
Intensive(Fall) Other Other
隔年開講
Biennial class
単位数
Credits
10
対象学年
Year
4年生
他学部生の受講の可否
Propriety of Other department student's attendance
授業形態
Course style
その他
教職【入学年度】
Teacher's License
教職【教科】
Teacher's License
学芸員資格(該当の有無)
Curator's Qualifications
講義題目
Title


授業の目的 【日本語】
Goals of the Course(JPN)
卒業論文を作成する目的は、社会的現実に肉迫する社会学の技法を真にわがものとし、自分自身のプロジェクトを完成させる経験を得ることにあります。この経験を経なければ、授業で学んだ知識はたんなる物知りの豆知識に留まるでしょう。卒業論文に取り組むことは、研究者志望でない人の能力開発にも役立ちます。皆さんが卒業後に求められる職業能力は、卒業論文を完成させる能力に似ているはずです。
授業の目的 【英語】
Goals of the Course
The purpose of writing a thesis is to gain experience in completing one's own project, to truly own the techniques of sociology that get to the heart of social reality. Without this experience, the knowledge you learn in class will remain mere trivia. Working on your thesis will also help develop the skills of those who do not wish to be scholars. The professional skills you will be expected to have after graduation should be similar to your ability to complete your thesis.
到達目標 【日本語】
Objectives of the Course(JPN)
卒業論文を自力で完成させることで、皆さんは「私だって社会学者だ」と自信を持って言えるようになります。教科書に載っているような偉い社会学者にはなれなくても、皆さん一人ひとりが社会学者となって卒業していくことが到達目標です。「「国家百年の計」を案ずるのが政治家の任務であるとすれば、22世紀の地球と人類のあり様を見通して思考を凝らすのが、研究者の責務である。そして、諸君は、将来、たとえ大学や研究所を職場とする狭義の研究者になるのではなくとも、それぞれの職業現場で、未知の問題に挑戦する広義の研究者として生きていってほしい。」(折原浩)
授業の内容や構成
Course Content / Plan
1)卒論は、研究なしには書けない。勉強が既知の事柄の学習であるのに対して、研究とは未知の事柄を自ら発見することである。研究には自主性と飛躍が不可欠である。

2)研究に値する主題を選ばなくてはいけない。何が意義ある主題であるかは、自分の関心だけでなく、時代の価値理念(Weber 1904=1998:99)との関連によって決まる。

3)事例を全体のなかに位置づけなくてはいけない。さもなければ、その事例を研究する意義がわからなくなる。大きな視野を獲得するには、先行研究の検討が欠かせない。

4)調査は夏休みに実施すべきである。秋になってから始めたのでは、結果を分析したり、仮説を修正して再調査したりする時間がとれず、せっかく集めたデータを活かせない。

5)調査の前に、まず面白い仮説を立てる必要がある。面白い仮説かどうかは先行研究を検討しなければわからないので、就活中も毎日卒論のことを考えなければ間に合わない。

6)映画を観たり、歴史を調べたり、統計資料を集めたりすることも調査である。理論研究なら、まず誰がどんな学説を唱えているかを図書館で調査しなくてはいけない。

7)先行研究や調査対象者の語りの受け売りで終わってはならない。距離をとるには分析が必要である。分析とは、分けたり、数えたり、比べたりしながら考えることである。

8)論文の結論は、本論で述べた自前の分析に基づいて主張しなくてはいけない。いくら正しく美しく豪華な結論でも、自前の発見と論証に基づかない主張は空疎である。

9)剽窃は許されない。それは他人の貢献を蔑ろにするだけでなく、自分の貢献を台なしにする行為である。無事に卒業したければ、細心の注意を払って避けるべきである。
履修条件・関連する科目
Course Prerequisites and Related Courses
社会学専攻学生のみ。
成績評価の方法と基準
Course Evaluation Method and Criteria
専ら学問的な観点から厳正に評価します。
教科書・テキスト
Textbook
文献リストを編成することも卒業論文作成の一環です。
参考書
Reference Book
文献リストを編成することも卒業論文作成の一環です。
課外学習等(授業時間外学習の指示)
Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours)
読書・調査・分析・執筆は自主的に進める必要があります。
履修取り下げ制度(利用の有無)学部のみ
Course withdrawal
利用する:『履修取り下げ届』を期日までに提出した場合は原則「Wもしくは欠席」となりますが、同届を提出しない場合は成績評価が行われ、合格基準に達しない場合は「F」となります。
備考
Others
授業開講形態等
Lecture format, etc.
個別指導および7月と11月の中間報告会。