授業の目的 【日本語】 Goals of the Course(JPN) | | 博物館資料の収集,整理保管等に関する理論や方法に関する知識・技術を習得し,また博物館の調査研究活動について理解することを通じて, 博物館資料に関する基礎的能力を養う。 |
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授業の目的 【英語】 Goals of the Course | | To cultivate basic abilities related to collections management by acquiring knowledge and techniques concerning theories and methods related to collection, registration and preservation etc., and by understanding museum research activities. |
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到達目標 【日本語】 Objectives of the Course(JPN) | | 博物館における調査研究活動、博物館資料の概念について正しく理解し、博物館資料の収集・整理・活用のためのセンスとノウハウを身に着ける。 |
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授業の内容や構成 Course Content / Plan | | 概ね下記の内容を意識して講義を行う。
○ 博物館における調査研究活動 ・調査研究活動の意義と内容(博物館資料に関する研究、資料 保存に関する研究、博物館に関する研究等) ・調査研究成果の還元 ○ 博物館資料の概念 ・資料の意義 ・資料の種類 ・資料化の過程 ○ 博物館資料の収集・整理・活用 ・収集理念と方法 (情報の記録、収集の倫理・法規、受入手続き・登録等) ・資料の分類・整理(目録作成を含む) ・資料公開の理念と方法(アクセス権、特別利用等を含む)
なお、主に美術博物館、とりわけ近代美術館の活動を実例にして講義を行う。 とくに「博物館資料の収集・整理・活用」では次の内容を扱う。 ① ある近代美術館におけるコレクション形成史(絵画、彫刻、現代美術) ② 版画 (1)版画の技法と歴史(凸版、凹版、平版、孔版、その他) (2)東京国際版画ビエンナーレ(1957-1979)とその時代
具体的には 1回:イントロダクション 2回~8回:博物館資料の収集と管理 9回:博物館における調査研究 10回~14回:博物館資料の収集、管理、調査研究の実際:版画を実例に 15回:まとめ |
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履修条件・関連する科目 Course Prerequisites and Related Courses | | 博物館資料論は、美術系の本授業の他、他の教員(平松講師<歴史系>、石村講師<考古系>)による授業も開講されるので、関心分野と都合に応じて選択すること。 博物館概論未習の受講者は、『現代博物館学入門』(ミネルヴァ書房)第1章を読んでおくことが望ましい。 |
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成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | 平常点(50%):コメントペーパーの内容に基づく 期末試験(50%):博物館における調査研究活動、博物館資料の概念、博物館資料の収集・整理・活用、近現代美術、版画についての基礎的な理解と知識を問う。 中間課題を課す場合もある。 60点以上を合格とする。 |
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教科書・テキスト Textbook | | 『現代博物館学入門』(ミネルヴァ書房)
NUCTと連携するので適宜活用すること。 |
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参考書 Reference Book | | 博物館資料論全般について:『博物館学事典』雄山閣、『新時代の博物館学』芙蓉書房出版、大堀哲, 水嶋英治編著『博物館概論*博物館資料論』学文社、青木豊編『人文系博物館資料論』雄山閣、ブノワ『博物館学への招待』(文庫クセジュ)、井出洋一郎『美術館学入門』明星大学出版部、など。
版画史等について:室伏哲郎『版画事典』東京書籍、『事典プリンツ21 版画・写真・CG・印刷・染色 』プリンツ21、佐川美智子監修『版画―進化する技法と表現 (Art Adventure)』文遊社、『世界版画史』美術出版社、グリフィス『西洋版画の技法と歴史』中央公論美術出版、『パリ国立美術館所蔵 世界版画』(全16巻)筑摩書房、小倉忠夫編著『版画(原色現代日本の美術11)』小学館、青木茂責任編集『日本の近代美術12 近代の版画』大月書店、小倉忠夫・三木多門『日本の現代版画』講談社、『HANGA―東西交流の波』(展覧会図録)、『愛知県美術館のコレクション : 近代美術の100年』愛知県美術館、など。 |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours) | | 予習:参考書の関連するトピックに毎回目を通しておくことが望ましい。 復習:配布資料に記されたURLを参照して知見を深めること。また、授業で紹介された美術作品については画集等の鮮明な図版で確認し、さらに関連する作品についての知識を深めることが望ましい。 読書案内 ・ホーヴィング『名画狩り』(文春文庫)、ホーヴィング『にせもの美術史』(朝日文庫)、原田マハ『楽園のカンヴァス』新潮社、土方定一『画家と画商と蒐集家』(岩波新書)、六嶋由岐子『ロンドン骨董街の人々』(新潮文庫)、三杉隆敏『真贋ものがたり』(岩波新書)、大島一洋『芸術とスキャンダルの間』 戦後美術事件史(講談社現代新書) ・アデマール『版画』(文庫クセジュ)、坂本満『版画散歩』筑摩書房、小野忠重『版画 : 近代日本の自画像』(岩波新書) 、棟方志功『板極道』(中公文庫)、駒井哲郎『白と黒の造形』(講談社文芸文庫) 、幸福輝編集『版画の写像学: デューラーからレンブラントへ (イメージの探検学)』ありな書房 |
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履修取り下げ制度(利用の有無)学部のみ Course withdrawal | | 利用する:『履修取り下げ届』を期日までに提出した場合は原則「Wもしくは欠席」となりますが、同届を提出しない場合は成績評価が行われ、合格基準に達しない場合は「F」となります。 |
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備考 Others | | |
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授業開講形態等 Lecture format, etc. | | 対面で実施する。ただし今後の感染状況によって変更の可能性がある。詳細はNUCTで周知する。 |
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