学部・大学院区分
Undergraduate / Graduate
教育学部
時間割コード
Registration Code
0210070
科目名 【日本語】
Course Title
教育社会史演習Ⅰ
科目名 【英語】
Course Title
Seminar on Social History of Education 1
コースナンバリングコード
Course Numbering Code
EDUED3115J
担当教員 【日本語】
Instructor
江頭 智宏 ○
担当教員 【英語】
Instructor
EGASHIRA Tomohiro ○
単位数
Credits
2
開講期・開講時間帯
Term / Day / Period
春 火曜日 3時限
Spring Tue 3
対象学年
Year
3年
3
コース・専攻等
Subject
コース専門科目(生涯教育開発コース)
必修・選択
Required / Selected
選択必修


授業の目的 【日本語】
Goals of the Course(JPN)
教育史的な観点からヨーロッパにおける教具ならびに玩具の歴史を考察することを通して、省察と探究の精神、問題解決能力、協働性とリサーチ・マインドを育成することを本演習の目的とします。
授業の目的 【英語】
Goals of the Course
This seminar aims to cultivate the spirit of reflection and inquiry, problem-solving skills, collaboration and research mind through considering the history of European teaching tools and toys from the perspective of educational history.
到達目標 【日本語】
Objectives of the Course(JPN)
以下の2点を到達目標とします。
1.西洋において考案された教具や玩具に込められた教育観および子ども観について理解できるようになる。
2.子どもと教具・玩具との関わりについて歴史的に検討することを通して、教具や玩具に対する創造的な見方を得ることができる。
到達目標 【英語】
Objectives of the Course
授業の内容や構成
Course Content / Plan
 教育史上に名を残した多くの教育者たちは、自らの思想を、書物の形だけではなく、教具や玩具の形でも後世に伝えました。本授業は、そうした教具・玩具に焦点を当てた演習で、関連する文献(日本語)を講読しながら自由に議論を展開させていきます。
 本授業では取り上げる具体的なテーマは次の通りです。①幼児教育の一つの源流であるイギリスの教育者ウィルダースピンが1819年に開校したスパイタルフィールズ幼児学校で取り入れた教具。②幼稚園の創始者であるドイツの教育者フレーベルが子どもの活動衝動を育むために開発した恩物と、恩物の教条主義化などのその後の恩物の展開。③イタリアの教育者モンテッソーリが考案したモンテッソーリ教具や、知的障害教育の祖であるフランスの教育者セガンが考案した教具がモンテーッソーリ教具に与えた影響。④ドイツのヴァイマル期に花開き、建築やデザインなどの分野で多大な影響を与えた造形学校バウハウスにおいて考案された、バウシュピール等のバウハウスの理念に基づいた玩具。⑤1919年に自由ヴァルドルフ学校を設立したシュタイナーの教育思想を背景として後世において作られた、ヴァルドルフ人形を始めとする一連の玩具。⑥ロシア・旧ソ連の教育者ニキーチン夫妻が知育遊びを実践するために考案したニキーチン積木。
 本授業では現在は入手できない教具や玩具も取り上げますが、その多くが実際に今日でも使用されていますので、可能な限り現物を準備して、実際に受講者の皆さんに教具・玩具を体験して頂く予定です。それから、内容に関わって授業担当者が撮影した写真も適宜提示します。

具体的な15回のスケジュールは次の通りです。
01.オリエンテーション
02.ウィルダースピンと教具
03.フレーベルと恩物①
04.フレーベルと恩物②
05.ブライアンによる恩物批判
06.セガンと教具
07.モンテッソーリと教具①
08.モンテッソーリと教具②
09.セガン教具とモンテッソーリ教具の関係
10.バウハウスとモダンデザイン
11.バウハウスで考案された玩具
12.シュタイナーの教育思想を背景とした玩具①
13.シュタイナーの教育思想を背景とした玩具②
14.ニキーチン夫妻とニキーチン積木
15.まとめ
履修条件・関連する科目
Course Prerequisites and Related Courses
履修条件は特に要しません。
成績評価の方法と基準
Course Evaluation Method and Criteria
本授業では次の方法で評価します。
・報告の内容(30%)
・討論への参加状況(40%)
・レポート(30%)
教科書・テキスト
Textbook
主題に関する検討文献を授業中に配布します。
参考書
Reference Book
参考書・参考資料は授業中に適宜紹介します。
課外学習等(授業時間外学習の指示)
Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours)
各回で検討する文献を読んだうえで授業に出席してください。また、報告者は論点を含むレジュメを作成してください。
注意事項
Notice for Students
特にありません。
他学部生、他専攻生、他研究科生の受講の可否
Propriety of other undergraduate students, other major students, and other graduate students attendance
不可
授業開講形態等
Lecture format, etc.
教具や玩具に実際に触れて頂く関係上、原則として授業は対面で行います。履修登録後に授業形態等に変更がある場合には、NUCTから案内します。
遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置
Additional measures for remote class (on-demand class)