授業の目的 【日本語】 Goals of the Course(JPN) | | ヤヌシュ・コルチャック(Janusz Korczak).の教育思想と教育実践について学ぶことにより、省察と探究の精神、問題解決能力、協働性とリサーチ・マインドを育成することを本演習の目的とします。 |
|
|
授業の目的 【英語】 Goals of the Course | | This seminar aims to cultivate the spirit of reflection and inquiry, problem-solving skills, collaboration and research mind through learning about the educational thought and practice of Janusz Korczak. |
|
|
到達目標 【日本語】 Objectives of the Course(JPN) | | 「子どもの権利条約の精神的父」と称されるヤヌシュ・コルチャックの教育思想・教育実践について検討することを通して、子どもの権利条約の中に反映された子ども観について歴史的・思想史的に理解できるようになる。 |
|
|
到達目標 【英語】 Objectives of the Course | | |
|
授業の内容や構成 Course Content / Plan | | 本演習では、日本語の研究文献に拠りながら、ユダヤ系ポーランド人の教育者であり、医師ならびに作家・著述家でもあるヤヌシュ・コルチャック(Janusz Korczak)の教育思想・教育実践について主に検討します。コルチャックは、1989年に国際連合によって採択された「子どもの権利条約」の制定に精神的な影響を与えたことから「子どもの権利条約の精神的父」と称され、今日の教育問題や子どもに関する問題を考える上でも重要な人物の一人です。また、2022年は、コルチャックがナチスのトレブリンカ絶滅収容所で亡くなってから80年、そして彼が運営したユダヤ人の子どものための孤児院ドム・シエロットを創設してから110年の記念の年に当たり、時宜に適ったテーマであると言えます。
具体的に検討する文献としては、2004年刊行の塚本智宏氏の『コルチャック 子どもの権利の尊重—子どもはすでに人間である—』(子どもの未来社)、2019年刊行の同じく塚本氏の『コルチャックと「子どもの権利」の源流』(子どもの未来社)、2022年刊行予定の大澤亜里氏の『ヤヌシュ・コルチャックの教育実践-子どもの権利を保障する施設養育の模索-』(六花出版)などを予定しています。
本演習では、これら3冊の文献を、報告者による報告と受講者全員による討論に拠りながら講読していきます。また内容の理解に資するために、1990年に公開されたアンジェイ・ワイダ監督による映画『コルチャック先生』を視聴したり、コルチャックに関する絵本・児童書を適宜紹介したりもします。
各回の授業は以下のような流れで進めていきます。
1.報告者による担当文献の内容紹介と疑問点・論点の提示
2.報告者以外の授業参加者による意見の提示
3.自由討論
4.担当教員によるまとめ |
|
|
履修条件・関連する科目 Course Prerequisites and Related Courses | | |
|
成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | 報告の内容(30%)、毎回の討論への参加状況(50%)、レポート(20%)で評価します。 |
|
|
教科書・テキスト Textbook | | ・塚本智宏『コルチャック 子どもの権利の尊重—子どもはすでに人間である—』子どもの未来社、2004 年
・塚本智宏『コルチャックと「子どもの権利」の源流』子どもの未来社、2019年
・大澤亜里『ヤヌシュ・コルチャックの教育実践-子どもの権利を保障する施設養育の模索-』六花出版、2022年(予定) |
|
|
参考書 Reference Book | | |
|
課外学習等(授業時間外学習の指示) Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours) | | 各回で検討する箇所を読んだうえで授業に出席してください。また、報告者は論点を含むレジュメを作成してください。 |
|
|
注意事項 Notice for Students | | |
|
他学部生、他専攻生、他研究科生の受講の可否 Propriety of other undergraduate students, other major students, and other graduate students attendance | | |
|
授業開講形態等 Lecture format, etc. | | 授業は対面で行います。履修登録後に授業形態等に変更がある場合には、NUCTから案内します。 |
|
|
遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置 Additional measures for remote class (on-demand class) | | |
|