学部・大学院区分
Undergraduate / Graduate
法学部
時間割コード
Registration Code
0300531
科目区分
Course Category
専門科目
Specialized Courses
科目名 【日本語】
Course Title
ローマ法
科目名 【英語】
Course Title
Roman Law
担当教員 【日本語】
Instructor
佐々木 健 ○
担当教員 【英語】
Instructor
SASAKI Takeshi ○
単位数
Credits
2
開講期・開講時間帯
Term / Day / Period
秋 水曜日 4時限
Fall Wed 4
対象学年
Year
3年
3
授業形態
Course style
講義
Lecture


授業の目的 【日本語】
Goals of the Course(JPN)
現代日本人、少なくとも法学を志す者、にとっての「法」は(古代)ローマに発する、という見解がある(木庭『新版ローマ法案内』)。他方、ローマ法源に依拠する言説は全て「ローマ法」と呼ぶことも可能である。
そこで本講義では、近代法の基礎とされるローマ法が古代ローマ時代に如何なる背景(ないし国制)の下で生成展開したのかを検討し、同時に中世以降におけるその受容にも言及する。
裁判官弾劾裁判所としての国会、共和政、擬制、市民権、遺言、所有と占有、時効、契約、不法行為、挙証責任、無罪推定、上訴、収用・収公、国庫などの法学政治学上の重要概念がその一端を「ローマ」に発することは夙に知られているが、東西両ローマ帝国を象徴する双頭の鷲を紋章とする神聖ローマ帝国を承継したゲルマン系諸国家の法制に学んだ近代国家日本にも、こうした用語が如何なる影響を与えているのか、講義する。
これにより、大局的見地に立ってものごとを総合的に判断する能力を養うことを目的とする。
授業の目的 【英語】
Goals of the Course
The aim of this course is to help students acquire an comprehensive ability from the broader viewpoint with the lectures on Roman Law.
到達目標 【日本語】
Objectives of the Course(JPN)
(1) 「ローマ法」の多義性を、古代・中世・近代について理解し、現行法制とローマ法源との関連が説明できるようになる(但し本年度の講義は古代に焦点を当てる)。
(2) 法学という営みを歴史的に追体験することで、日本を含む諸国の法制を相対化して眺める視点を習得する。
到達目標 【英語】
Objectives of the Course
授業の内容や構成
Course Content / Plan
回 / テーマ / 講義内容 / 授業時間外の学修活動 / 関連ページ


導入:或る裁判
カエキーナ事件
キケロ『カエキーナ弁護論』、柴田光蔵・論叢94-3・4、佐々木・論叢182-4・5・6


国制 (1) :共和革命
ルクレーティア凌辱事件
『新版ローマ法案内』 17-23 頁[1-4ローマの政治制度、その骨格 ]


国制 (2) :内乱
カティリーナ陰謀事件
サッルスティウス『カティリーナの陰謀』


人の法 (1) :自由身分
ウェルギニア事件
『新版ローマ法案内』 47-57 頁[2-3占有 ]


人の法 (2) :市民権
アルキアース事件
柴田光蔵・論叢124-3・4


人の法 (3) :解放奴隷
ルタティア・ルパータ碑文
AE 1959, 0029


相続 (1) :遺贈・ファルキディウス法・母方財産
フォエブス事件
奴隷たる遺言指定相続人
D.36.1.83;
D.40.7.29.1.


相続 (2) :嫁資
「ムーキウスの担保」事件
D.43.5.3.14 〔佐々木『古代ローマ法におけるにおける特示命令の研究』第四章〕


物の法 (1) :占有
クィンクティウス事件
柴田光蔵・論叢85-2

10
物の法 (2) :「所有」・使用取得・プーブリキウス訴権
盗まれた奴隷事件
D.41.4.7.7.

11
債権債務の鎖 (1) :賃約
共有隣接農場の交互貸借事件
D.19.2.35.1 〔佐々木・論叢180-5・6〕

12
債権債務の鎖 (2) :文書契約・移転記入
不動産購入事件

13
訴訟の法:訴訟によらない救済
ルティリアーナ事件
D.4.4.38.1

14
公の法 (1) :刑事法・量刑
未決勾留期間の本刑算入?事件
D.48.19.25pr. 〔佐々木・論叢170-4・5・6〕

15
公の法 (2) :財政法・行政(法)
租税債権と先取特権(留置権・抵当権)の優劣事件
D.20.4.21.1.
履修条件・関連する科目
Course Prerequisites and Related Courses
法の淵源に関心を有すること。
成績評価の方法と基準
Course Evaluation Method and Criteria
定期試験による。
ローマ法の多義性を理解し現行法を相対化した上で、授業内容を踏まえ論述できることを合格の基準とする。
教科書・テキスト
Textbook
使用しない。レジュメを配布する。
参考書
Reference Book
木庭顕 『新版ローマ法案内―現代の法律家のために』 ( 勁草書房 ) ISBN:978-4326403424
ウルリッヒ・マンテ(田中・瀧澤訳)『ローマ法の歴史』 ( ミネルヴァ書房 ) ISBN:4623052400
課外学習等(授業時間外学習の指示)
Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours)
毎回の授業内容を配布レジュメに基づき予習すること(1.5時間程度)。授業後は参考書の関連箇所を読み復習すること(2時間程度)。
注意事項
Notice for Students
NUCTを利用する。
また、NUCTは、履修登録をした学生のみアクセスできるので、履修登録に間に合わなかった学部学生及び履修を希望する大学院生は、「名大ID」か「学生番号」を直接教員に申し出て下さい(連絡先は教務課に照会のこと)。
NUCT入り口 https://ct.nagoya-u.ac.jp/portal ※上記URLにアクセス後、画面右上「Cas LOGIN」をクリックし、名大IDとパスワードでログインして ください。
第 1 回授業の予習として、下記文献に目を通しておくこと(広島大学学術リポジトリからダウンロード可能)。
キケロ(吉原達也訳)『カエキーナ弁護論』 (1) ~ (3 ・完 ) 『広島法学』 34-4 、 35-1 、 35-2 所収。
なお、下記動画サイトで往時の訴訟について大略を把握しておくことを推奨する。
http://www.youtube.com/watch?v=HrSRmDZ5FYc&feature=youtu.be
【知の回廊 第 90 回「古代ローマの裁判」の動画ページである】
なお、授業を対面式とするか遠隔式するかは、後期開講までに全学・法学部(研究科)の判断に従い決定する。
授業開講形態等
Lecture format, etc.
遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置
Additional measures for remote class (on-demand class)