授業の目的 【日本語】 Goals of the Course(JPN) | | 現代社会における人間生活の変化に伴い、従来は法が積極的に関与しなかった、あるいは関与の程度が必ずしも高いとはいえなかった諸領域における法の拡大、すなわち「法化legalization」の現象が広く見られるようになっている。 本講義では、まずこの「法化」をめぐる内外の議論を参照しながら、その理論的・現実的意義について検討する。(3回程度) そのうえで、現代の家族生活や家庭生活に深く関連する諸問題をいくつかとりあげ、そこでの「法化」のありようを多面的に見ていく。取り上げる具体的なテーマは、婚外子差別と法、離婚に伴う家族の変動と法、児童虐待への対応と法、お産と医療過誤訴訟を予定しているが、同性婚や夫婦別姓など、他の問題領域での動向を踏まえて、テーマを変更(または加入)する可能性もある。
現代の社会において、人々の法への期待はいったいどのようなものなのか。人々の新しい要求を法はどう受け止めているのか。その際、法の側にも何らかの変化が生じているのか。こうした視点から、現代社会における法の現実のあり様について学習する。 |
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授業の目的 【英語】 Goals of the Course | | Due to the change in human life and social relations in contemporary society, law has been expanding its roles in areas where the role of law was once very limited. Such a phenomenon may be called "legalization." This course provide general overview of legalization theories and then look at the actual situation of this phenomenon focusing on the Japanese latest developments in laws related to family relationship and family life. Topics include discrimination against children out of marriage, same sex partnership, child abuse, divorce and child custody, perinatal medical malpractice. |
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到達目標 【日本語】 Objectives of the Course(JPN) | | 現代社会における法の役割や機能について、その限界も含めて評価し、分析する力を身につける。 |
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到達目標 【英語】 Objectives of the Course | | |
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授業の内容や構成 Course Content / Plan | | 回 / テーマ / 講義内容 / 授業時間外の学修活動 / 関連ページ
1
イントロダクション/ 「法化」とは何か
講義概要の説明 「法化」をめぐる議論①
講義で配布する教材を読んでおく。
2
イントロダクション/ 「法化」とは何か
講義概要の説明 「法化」をめぐる議論②
講義で配布する教材を読んでおく。
3
イントロダクション/ 「法化」とは何か
講義概要の説明 「法化」をめぐる議論③
講義で配布する教材を読んでおく。
4
現代の家族関係・家庭生活の「法化」
婚外子差別と法①
講義で配布する教材を読んでおく。
5
現代の家族関係・家庭生活の「法化」
婚外子差別と法②
講義で配布する教材を読んでおく。
6
現代の家族関係・家庭生活の「法化」
離婚に伴う家族の変動と法①
講義で配布する教材を読んでおく。
7
現代の家族関係・家庭生活の「法化」
離婚に伴う家族の変動と法②
講義で配布する教材を読んでおく。
8.
ここまでのまとめ・補足
9
現代の家族関係・家庭生活の「法化」
児童虐待への対応と法①
講義で配布する教材を読んでおく。
10
現代の家族関係・家庭生活の「法化」
児童虐待への対応と法②
講義で配布する教材を読んでおく
11
現代の家族関係・家庭生活の「法化」
児童虐待への対応と法③
講義で配布する教材を読んでおく
12
お産と医療過誤訴訟①
講義で配布する教材を読んでおく。
13
現代の家族関係・家庭生活の「法化」
お産と医療過誤訴訟②
講義で配布する教材を読んでおく。
14
講義全体のまとめ・補足 |
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履修条件・関連する科目 Course Prerequisites and Related Courses | | 「法社会学」を履修済みであることが望ましい。「法社会学」を後で受講してもよい。 |
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成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | 平常点(各回の受講を前提とするリアクションペーパーの提出)30%、期末試験70%を基本とする。期末試験を欠席した者は「欠席」とする。それぞれについてC-またはC(該当する場合)以上を合格要件とする。現代日本社会と法システムのあり方について、授業を通して得られた知識や経験に基づいて論理的に考察し論述できることを合格の基準とする。 |
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教科書・テキスト Textbook | | |
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参考書 Reference Book | | 佐藤岩夫 阿部昌樹 編著 『スタンダード法社会学』北大路書房(2022)
講義内でほかのものも適宜紹介します。 |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours) | | 予習のための教材をNUCTで配布するので、それを読んでから講義に参加すること。 |
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注意事項 Notice for Students | | 授業に関するアナウンスはNUCTを通じて行います。NUCTの本授業のメンバー登録について個別の対応が必要な方は、担当教員に連絡してください。 |
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授業開講形態等 Lecture format, etc. | | |
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遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置 Additional measures for remote class (on-demand class) | | |
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