学部・大学院区分
Undergraduate / Graduate
理学部
時間割コード
Registration Code
0668710
科目区分
Course Category
専門科目
Specialized Courses
科目名 【日本語】
Course Title
現代測地学
科目名 【英語】
Course Title
Modern Geodesy
コースナンバリングコード
Course Numbering Code
担当教員 【日本語】
Instructor
伊藤 武男 ○
担当教員 【英語】
Instructor
ITO Takeo ○
単位数
Credits
1
開講期・開講時間帯
Term / Day / Period
春1期 水曜日 3時限
Spring1 Wed 3
授業形態
Course style
講義
Lecture
学科・専攻
Department / Program
地球惑星科学科
必修・選択
Compulsory / Selected
選択


授業の目的 【日本語】
Goals of the Course(JPN)
測地学は、地球の正確な形状とその時間変化を精密な計測を通じて明らかにする学問である。地球形状や重力場の精密な測定で得られる知見は、狭義の固体地球科学だけでなく、気象学、海洋学、陸水学等の多様な分野に関連している。また、測地学の知見を用いて開発された様々な技術は、地震・火山活動の監視、正確な位置情報の提供、環境変動の監視等を通じ実生活において欠かせないものとなっている。本講義ではこうした測地学の基礎を理解することを目的とし、最近の研究動向についても理解を深めることを目指す。
授業の目的 【英語】
Goals of the Course
Geodesy is the Earth science of accurately measuring and understanding Earth's geometric shape over time. This course introduces the foundations of space gedodesy and geodetic observation to students taking this course. This course aims to help students acquire an understanding of basics of geodesy and how to understand the geodetic observed data.
到達目標 【日本語】
Objectives of the Course(JPN))
この授業では、受講者が授業終了時に、以下の知識・能力を身につけていることを目標とする。

1. 測地学の全体の枠組みについて理解し、説明できる。
2. 衛星測地学の概要とその特色について、説明できる。
3. 地球の形状とその時間変化について、その定義や計測の手法・原理等を説明できる。
4. 測地観測から得られる結果を知識・経験に基づいて論理的に考察できる。
到達目標 【英語】
Objectives of the Course
The goal of this class is to have the following knowledge and abilities at the end of the class:

1. Understand and explain the overview of geodesy.
2. Explain the outline of satellite geodesy.
3. Explain the definition of the Earth's shape and changes in time and the methods and principles of measurement.
4. Logically think about the results obtained from geodetic observations based on knowledge and experience.
授業の内容や構成
Course Content / Plan
本講義において、測地学の基礎的な概念である重力場に関する数学的な取り扱いを習得するとともに、それから導かれる地球の形状の物理的な解釈と時間変化まで含めて理解することを目標とする。また、宇宙測地技術の測量原理を理解した上で、測量結果の誤差精度をも含めた地球物理的な解釈について議論できる素養を習得する。

1. 測地学の概観
2. 地球の形, 重力, ジオイド, 座標
3. 潮汐, 地球回転
4. 地殻変動とプレートテクトニクス
5. 宇宙測地技術(i):GNSS,VLBI,SLR,海面高度計,SAR
6. 宇宙測地技術(ii):重力測定,測地測量
7. 最近の話題(海底測地、スロースリップ、衛星重力ミッション、惑星測地など)
授業時間外学習: 各講義にてレポート課題を提示。 予習内容については各講義にて提示。
履修条件
Course Prerequisites
基礎的な物理学・数学を習得済みであること。
この授業は日本語で行います。
関連する科目
Related Courses
地球惑星観測論(3年秋学期)、地球惑星物理学概論(2年春学期)、地球惑星物理学実験法及び実験I(2年秋学期 )、地球ダイナミクス(2年秋学期)、地震学(3年秋学期)
成績評価の方法と基準
Course Evaluation Method and Criteria
7回のレポートによって、成績評価を行う。また、レポートの提出により出席とみなす。

各講義で授業内容に関するレポート課題を提示し、その評価により、授業の内容が正しく理解されていることを合格の基準とする。
不可(F)と欠席(W)の基準
Criteria for "Fail (F)" & "Absent (W)" grades
2回の欠席により欠席(W)とする。成績評価により、合格の基準に達していない場合には、不可(F)とする。
参考書
Reference Book
地球が丸いってほんとうですか(大久保修平編著、朝日選書)
教科書・テキスト
Textbook
CD-ROMテキスト測地学web版(日本測地学会)
http://www.geod.jpn.org/web-text/
課外学習等(授業時間外学習の指示)
Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours)
各講義で出てきた専門用語等については、体系的に理解できるように整理しておくこと。また、新たに得られた知見に関しては、積極的に調査・考察を行うことで論理的思考を涵養しておくこと。
注意事項
Notice for Students
授業では、スライドと黒板を用いた授業を行います。
スライドに関連した資料を毎回配布し、授業にて資料中の空欄を埋める授業形式を採用しています。
COVID-19の感染状況等により、オンデマンド・双方向授業になる可能性がある。
他学科聴講の可否
Propriety of Other department student's attendance
他学科聴講の条件
Conditions for Other department student's attendance
条件を要さない。
レベル
Level
キーワード
Keyword
履修の際のアドバイス
Advice
授業開講形態等
Lecture format, etc.
可能であれば、対面授業を行いますが、新型コロナの感染状況次第では、オンライン授業(遠隔授業)になる可能性があります。
遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置
Additional measures for remote class (on-demand class)
遠隔授業で開催された場合には、事前に授業内容の動画を配布する。その動画を授業時間前及び、授業時間内に閲覧し、授業時間内に双方向授業により質問時間等を設けるため、そこで質問を行うこと。また、授業時間外の質問も歓迎する。