授業の目的 【日本語】 Goals of the Course(JPN) | | 論理的に課題を発見・解決するための基礎として、論理学1において学んだ基礎論理学を、日常的な論理的思考や日常言語による論理的推論の分析に応用する方向に拡張する。 |
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授業の目的 【英語】 Goals of the Course | | We extend classical logic into various modal logics and use them as tools for analyzing causal statements and fictional statements. And also we introduce an alternative to classical logic, namely intuitionistic logic. |
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到達目標 【日本語】 Objectives of the Course(JPN) | | 論理学1で学んだ基礎知識を活かして,人間が日常的に行う推論活動を理論的に理解するための道具として論理学を使いこなせるようになることを目指す。
具体的には,まず,様相論理と可能世界意味論の基礎を学び、可能世界意味論を用いて様相論理式の真理値や妥当性を確かめることができるようになる。
第二に、それを条件法,因果,虚構などの分析に応用する方法を身につける。
第三に、直観論理,多値論理,ファジー論理などの「非古典論理」の概要について学び,論理の道具としての多様性を理解する。 |
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到達目標 【英語】 Objectives of the Course | | |
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授業の内容や構成 Course Content / Plan | | 論理学1で学んだのは「古典論理」と呼ばれる論理体系だった。この授業では,古典論理に「ありうる」「必ず」「知っている」「信じている」「義務である」「許される」などの演算子を加えて拡張した様相論理をまず学ぶ。次いで,様相論理の意味論である可能世界意味論を学び、それを、反事実条件法や因果、虚構における真理の哲学的分析に応用する方法を学ぶ。
最後に、古典論理の重要な前提の幾つかを拒否したり緩めたりすることでつくられる古典論理のオルターナティブになる論理体系の代表例として直観論理などの体系を学ぶ。いずれも細かな計算より,論理体系をつくることの基礎にある基本的な考え方に力点を置く。
1. ガイダンス(一つではない非古典論理の世界)
2. 様相論理の形式体系
3. 様相論理の意味論としての可能世界意味論
4. 可能世界意味論を用いた反事実条件法と因果の分析
5. 可能世界意味論を用いた虚構の分析
6. 自然演繹という方法
7. 自然演繹を通じて直観論理とは何かを理解する
8. 総括 | |
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履修条件・関連する科目 Course Prerequisites and Related Courses | | |
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成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | 毎回の講義の復習と理解度チェックのための小課題を提出してもらう。その総計(100点満点)によって成績を評価する。成績評価基準については全学のそれに準拠する。 | |
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教科書・参考書 Textbook/Reference book | | 戸田山和久『論理学をつくる』名古屋大学出版会 これは参考書なので購入する必要はない。そのほかのテーマごとの参考文献については各回の講義の際に紹介する。 | |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours) | | 講義で説明した方法を実際に手を動かして使ってみて、理解を深めるために,毎回の講義の際に小課題を与える。また,予習のためにNUCTを介して教材を配布する。 | |
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授業開講形態等 Lecture format, etc. | | NUCTを介したオンデマンド型授業と、Zoom等による双方向質問タイムの組み合わせで授業を行う。 |
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遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置 Additional measures for remote class (on-demand class) | | Zoomによる双方向質問タイムを設定します(くわしい日時はNUCTでおしらせします)。 |
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