学部・大学院区分
Undergraduate / Graduate
人文・博前
時間割コード
Registration Code
2010104
科目区分
Course Category
専門科目
Specialized Courses
カリキュラム年度
Curriculum
2021年度入学まで
教育プログラム・分野・専門等
Major
言語学
科目名 【日本語】
Course Title
意味論研究Ⅰb(~2021入学)
科目名 【英語】
Course Title
Studies in Semantics Ib (Enrolled in/before 2021)
コースナンバリングコード
Course Numbering Code
HUMLI5025J
担当教員 【日本語】
Instructor
大島 義和 ○
担当教員 【英語】
Instructor
OSHIMA Yoshikazu ○
開講期・開講時間帯
Term / Day / Period
秋 月曜日 2時限
Fall Mon 2
隔年開講
Biennial class
単位数
Credits
2
対象学年
Year
他学部生の受講の可否
Propriety of Other department student's attendance
授業形態
Course style
講義
Lecture
教職【入学年度】
Teacher's License
教職【教科】
Teacher's License
学芸員資格(該当の有無)
Curator's Qualifications
講義題目
Title


授業の目的 【日本語】
Goals of the Course(JPN)
言語表現が伝達する内容 (意味) は
(i) 言語表現自体にコード化されており (すなわち字義的であり),言語使用の文脈に影響される度合いが比較的低いもの
(ii) 言語表現自体にコード化されているが,言語使用の文脈に強く影響されるもの
(iii) 言語表現自体にコード化されておらず,聞き手 (解釈者) の推論によって補完あるいは導出されるもの
に大別できる。
意味論のうち,(ii)・(iii) をあつかう下位分野を「語用論 (Pragmatics)」と呼ぶ。本講義では授業時の解説,文献の講読,オープンディスカッション,および口頭発表を通じて,語用論における主要な概念を学び,言語的コミュニケーションの仕組みの理解を深めることを目的とする。
授業の目的 【英語】
Goals of the Course
Meanings conveyed by linguistics expressions can roughly be divided into:
(i) those that are directly coded by linguistic expressions (i.e., literal), and are relatively stable across contexts of use;
(ii) those that are directly coded by linguistics expressions, but are strongly affected by the context;
(iii) those that are not coded by linguistic expressions themselves, but are complemented or derived by the inference of the hearer (interpreter).
The sub-discipline of semantics that deal with (ii) and (iii) is called "pragmatics". The participants of this course will learn the rudiments of pragmatics and deepen their understanding of linguistic communication, through reading the textbook and other related materials as well as participating in class discussions and oral presentations.
到達目標 【日本語】
Objectives of the Course(JPN)
「推意」・「前提」・「直示」といった語用論における主要概念について学び,言語表現とそれが使用される文脈(状況)とのあいだの相互作用について,具体例を通じて観察・考察する。(i) 言語表現の使用によって伝達される内容が文脈によって影響される様態,ならびに,(ii) 言語の使用が文脈に影響をおよぼし,後者を変容させる過程についての理解を深める。
授業の内容や構成
Course Content / Plan
以下の順で語用論における主要な概念を取りあげ,解説する。

1. 語用論とは何か
2. 会話の推意 (conversational implicature)
3. 慣習的推意 (conventional implicature) と前提 (presupposition)
4. 発話行為 (speech acts)
5. 直示 (deixis)と視点 (perspective)
6. 情報構造 (information structure)
7. 照応 (anaphora)

授業に先立って指定された文献を読み,授業時には文献の内容に基づいた討議に参加することが求められる。

また,受講生は,語用論に関わる題材をとりあげ,授業中に口頭発表を 1回行う。
履修条件・関連する科目
Course Prerequisites and Related Courses
履修条件は要さない。
ただし,春学期に開講される「意味論研究Ia」の内容を参照することがあるため,あわせて履修することが望ましい。
成績評価の方法と基準
Course Evaluation Method and Criteria
提出課題の内容を成績評価の50点分に,口頭発表の内容を20点分に換算する。また,授業時の討議への参加を30点分に換算する。合計60点以上を単位取得の条件とする。
教科書・テキスト
Textbook
Huang, Yan (2015) Pragmatics, 2nd edition. Oxford University Press.
参考書
Reference Book
NUCT (https://ct.nagoya-u.ac.jp/) を利用して資料の配布および参考文献の紹介を行う。
課外学習等(授業時間外学習の指示)
Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours)
教科書の指定された箇所を授業に先立って読むことが求められる。
また,授業内容の理解の確認ならびに研究のための応用力の向上を目的とした提出課題に取り組む。
履修取り下げ制度(利用の有無)学部のみ
Course withdrawal
備考
Others
授業開講形態等
Lecture format, etc.
対面で実施する。ただし状況によって変更の可能性がある。詳細はNUCTで周知する。