学部・大学院区分
Undergraduate / Graduate
人文・博前
時間割コード
Registration Code
2010314
科目区分
Course Category
専門科目
Specialized Courses
カリキュラム年度
Curriculum
2021年度入学まで
教育プログラム・分野・専門等
Major
日本文学
科目名 【日本語】
Course Title
日本文学基礎演習Ⅰa(~2021入学)
科目名 【英語】
Course Title
Introductory Seminar on Japanese Literature Ia (Enrolled in/before 2021)
コースナンバリングコード
Course Numbering Code
HUMJA5021J
担当教員 【日本語】
Instructor
塩村 耕 ○
担当教員 【英語】
Instructor
SHIOMURA Koh ○
開講期・開講時間帯
Term / Day / Period
春 月曜日 5時限
Spring Mon 5
隔年開講
Biennial class
単位数
Credits
2
対象学年
Year
他学部生の受講の可否
Propriety of Other department student's attendance
授業形態
Course style
演習
Seminar
教職【入学年度】
Teacher's License
教職【教科】
Teacher's License
学芸員資格(該当の有無)
Curator's Qualifications
講義題目
Title
徒然草研究


授業の目的 【日本語】
Goals of the Course(JPN)
文学研究の基本的な立場は、「何が」書いてあるかもさることながら、「どのように」書いてあるか、に徹底的にこだわることにある。そして文学の神は細部に宿っている。そのような丁寧な読みを通して、徒然草の新たな解釈を探求する。
授業の目的 【英語】
Goals of the Course
From the fundamental position of Japanese literary studies, we are thoroughly interested not only in “what” was written in a text, but also “how” it was written. Moreover, the God of Literature lives in the details. Using this extremely detailed reading style, we will aim to gain new insight into the text of Essays in Idleness.
到達目標 【日本語】
Objectives of the Course(JPN)
将来、一般の人に対して、『徒然草』の魅力について、30分以上語れるようになることを目指す。
授業の内容や構成
Course Content / Plan
まず、古典文学について、自らの人生に引き付けて親身に読む態度を、江戸期の達人の残した古注釈を通して学ぶ。そして、正確な解釈を目指すために、用語のニュアンスを正しく把握すべく、既成の注釈や辞書に頼らず、自ら用例を捜索しながら、新たな読み方の可能性を模索する。進め方は、各自が一章段を担当して、諸本の異同をまとめた校本を作成し、重要語の用例を博捜して注釈を付し、その中から自ら見出した問題点について説明する発表を行う。
あわせて江戸期の版本や奈良絵本などに描かれた挿画も参照し、その絵を読解することを通して、江戸期の人々の徒然草観を共有する。
履修条件・関連する科目
Course Prerequisites and Related Courses
・原則として必ず、前期・後期を通して受講すること。
・コロナ下はZoomを用いたオンライン講義。
成績評価の方法と基準
Course Evaluation Method and Criteria
①発表時の熱意と成果40%。②討論参加への熱意10%。③発表時に残された課題について小論文にまとめたレポート50%。なお、期末試験を受験しなかった者は「欠席」とする。60点以上を合格とする。
教科書・テキスト
Textbook
『徒然草』の全章段の原文を含んだ注釈書(抄出本は不可)を1種類以上、入手して持参する。出来れば古本が望ましい。戦前の注釈書でもよいし、江戸期の和本ならば、なおよい。「日本の古本屋」やヤフオクでいくらでも安く入手できる。また、これを機に古本屋に行く楽しみを覚えて欲しい。
参考書
Reference Book
最も参照すべき古注釈書、①林羅山『野槌』。特に和漢比較文学的な発想が優れている。②松永貞徳『慰草』。自ら体験した類話を引きつつ親身に読む態度は参考になる。以上『徒然草古注釈集成』所収。
課外学習等(授業時間外学習の指示)
Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours)
折節のうつりかわるごとに、京都に出かける機会を持ちたい。出来るだけ足を使って、作品中の地名をたどることは、解釈にインスピレーションをもたらすかもしれない。その際には事前に江戸期の地誌を参照して下調べをしておくと、旅の楽しみが倍加する。京周辺の主な地誌は『京都叢書』(臨川書店版の『新修京都叢書』がよい)に入っているが、殊に黒川道祐の『雍州府志』と坂内直頼の『山州名跡志』は実地踏査と文献依拠とがよいバランスで、優れている。
履修取り下げ制度(利用の有無)学部のみ
Course withdrawal
備考
Others
授業開講形態等
Lecture format, etc.
コロナ感染状況により、下記の何れかのやり方で行う。詳細はNUCTで周知する。
①リモートのみで行う。
②対面とリモートのハイブリッドで行う。即ち対面で行いつつ、受講生はパソコンを持参し、リモートのみでの受講も可とする。