授業の目的 【日本語】 Goals of the Course(JPN) | | 中国古典を研究するための中国の古典文献、さらには白話語彙を含む古典文献をも読みこなす力を養成する。併せて、漢文訓読法の白話文献への応用・中国古典文化に関する知識を習得し、国語教員としてより専門的な漢文教育に必要な力を身につけることをめざす。 |
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授業の目的 【英語】 Goals of the Course | | 1. To help students improve their reading and study skills by carrying out an in-depth reading of Xixiangji, which is a masterpiece of Yuan Zaju (Northern Drama of the Yuan dynasty), and discussion of the course material. 2. To help students improve advanced skills and knowledge of the Kanbun-kundoku (Japanese readings of Chinese texts) method, including application to pre-modern vernacular Chinese. |
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到達目標 【日本語】 Objectives of the Course(JPN) | | ・中国古典戯曲の読解を通じ、中国古典語・近世白話の読解力を高め、中国古典文献及び関連する文化・社会に関する知識と調査法を身につける。 ・教職(中高専修・国語)取得を目指す学生は、漢文訓読法に習熟するとともに、白話文献への応用のための知識をも身につける。 |
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授業の内容や構成 Course Content / Plan | | 中国白話文学を専門とする学生、白話文学を研究対象(のひとつ)として論文執筆を目指す学生向けの授業である。 元雑劇『西廂記』を、明の王驥德(伯良)注、清の毛奇齡注も併せて講読する。注釈のついた中国の古典文学作品を読むことで、作品自体の読解のみならず、様々な中国古典籍についての知識を習得することをめざす。 また、並行して、有用な先行研究・文献の講読、研究進捗状況の発表・討論なども行い、論文執筆に必要な多方面の力を高めることをもめざす。
1.オリエンテーション
2.元雑劇及び『西廂記』について 中国文学史上において元雑劇及び作品『西廂記』が占める位置、先行作品『鶯鶯傳』『董解元西廂記』、物語の演変と『西廂記』の成立、影響について概観する。
3.『西廂記』の版本分化と注釈 王驥德注・毛奇齡注の中でもたびたび言及される『西廂記』の版本、現代の研究から俯瞰した版本分化の様相とその意味、注釈の重点の変遷・経学者毛奇齡による注の特徴などを概観する。
4.工具書(レファレンスブック)ガイダンス 中国古典を読解する上で必要な辞書類、元曲を読解する上で特に有用な辞書類、韻書・曲譜類、レファレンスブック、データベース・コーパス、Web上の有用なサイト等の特徴・使用上の注意点を紹介する。
5.『西廂記』講読(第一本第一折) ※担当を割り当てるので、受講生はそれぞれの担当について、校訂・原文の現代中国語音による音読(または漢文訓読による書き下し)・日本語訳・語注等をレジュメにまとめ、発表することが求められる。
※受講生の状況に応じ、白話文学関連の先行研究・文献の講読、研究進捗状況の発表・討論なども行う。
6.まとめ |
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履修条件・関連する科目 Course Prerequisites and Related Courses | | 原則として古典中国語(漢文)及び現代中国語の能力をそなえていること、授業で紹介する辞書類・レファレンスブックを利用し十分な予習を行った上で出席できることが履修の条件である。 |
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成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | 演習形式であるので、授業に参加するに当たっての準備、授業における発表・発言を重視する。工具書類が活用できているか(30%)、さらに中国古典の注釈の手法・中国古典学の方法論に習熟し活用できているか(30%)、総じて自身の示す解釈に至る道筋を論理的に説明する力がついているか(40%)を評価する。60点以上を合格とする. |
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教科書・テキスト Textbook | | 王實甫著・王季思校注『西廂記』(上海古籍出版社)及びプリントを配布する。 |
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参考書 Reference Book | | |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours) | | 授業に参加する学生は、(担当者以外も)全員その日の授業で進む箇所について、各種辞書、レファレンスブック類を丹念に調べ、予習を行うこと。 |
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履修取り下げ制度(利用の有無)学部のみ Course withdrawal | | |
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備考 Others | | |
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授業開講形態等 Lecture format, etc. | | 原則として対面授業とする。ただし、海外からの受講などの事情があり得ることを考慮し、第1回はMicrosoft Teams によるリモート(同時双方向遠隔授業)とし、第2回以降の開講形態は受講生と相談して決定する。 |
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