授業の目的 【日本語】 Goals of the Course(JPN) | | この授業は、Kazuo Ishiguro, The Remains of the Dayを、主として文化研究の観点から分析することを目的とする。 |
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授業の目的 【英語】 Goals of the Course | | Primary purposes of this course are: to provide students with an opportunity to read Kazuo Ishiguro's Remains of the Day with special attention to English society, culture and history, and help them acquire a sound theoretical knowledge in literature. |
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到達目標 【日本語】 Objectives of the Course(JPN) | | ①分析に必要とされる英文読解力を身につけ、②イギリスの社会・文化・歴史に対する理解力を涵養しつつ、③小説テクストをカルチュラル・スタディーズやナラトロジーなどの観点から分析できるようになるのが到達目標である。 |
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授業の内容や構成 Course Content / Plan | | Kazuo Ishiguro, The Remains of the Dayは、執事の観点からイギリスの階級制度と歴史的な価値転換に光を当てた小説であり、文学作品でありながらもイギリス社会への格好の入門テクストともなっている。本授業ではまずこの小説を精緻に読むことで読解力を鍛えるとともに、階級制度を始めとするイギリス社会・文化・歴史に対する理解力を涵養する。また、作為的な語りやフラッシュ・バックなどの小説技法に着目し、小説の分析法も併せて学んでゆく。この授業の後半では、James Ivory監督の映像作品The Remains of the Dayを取り上げ、何故映像作品は原典を裏切ることになるのか、読者反応理論の観点から議論する。映像作品を視聴することで、イギリスの社会・文化・歴史に対する理解を視覚的に深めてゆきたい。
第1回:導入:授業紹介と事前アンケート 第2回:カズオ・イシグ『日の名残り』: 歴史的・文化的産物としての文学テクスト 第3回:カズオ・イシグロ『日の名残り』: イギリス社会・階級・風俗 第4回:カズオ・イシグロ『日の名残り』: Upstairs and Downstairs 第5回:カズオ・イシグロ『日の名残り』: ナラトロジーとは何か 第6回:カズオ・イシグロ『日の名残り』: ナラトロジーから読むテクスト 第7回:カズオ・イシグロ『日の名残り』: 不誠実な語り手 第8回:カズオ・イシグロ『日の名残り』: 撞着する語り 第9回:カズオ・イシグロ『日の名残り』: フラッシュバックと語りのトリック 第10回:カズオ・イシグロ『日の名残り』: 読者反応理論とは 第11回:カズオ・イシグロ『日の名残り』:文学テクストと読者反応理論 第12回:ジェイムズ・アイヴォリー『日の名残り』: 映像作品から「読む」『日の名残り』 第13回:ジェイムズ・アイヴォリー『日の名残り』:映像作品と読者反応理論 第14回:カズオ・イシグロ『日の名残り』: 映像作品は何故に原典を裏切るのか 第15回:総括及び授業(事後)アンケート |
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履修条件・関連する科目 Course Prerequisites and Related Courses | | 履修条件は要さないが、「英語圏文化特殊研究a」を履修していることが望ましい。 |
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成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | レポート80%、授業への貢献度20% 60点以上を合格とする。 |
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教科書・テキスト Textbook | | Kazuo Ishiguro, The Remains of the Day (1989; London: Faber & Faber, 2010) Merchant Ivory Production: The Remains of the Day (1993) |
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参考書 Reference Book | | |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours) | | |
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履修取り下げ制度(利用の有無)学部のみ Course withdrawal | | |
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備考 Others | | |
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授業開講形態等 Lecture format, etc. | | 対面を中心に実施する。状況によってはZoomによる授業に切り替える。その場合の詳細はNUCTにて周知する。 |
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