授業の目的 【日本語】 Goals of the Course(JPN) | | 本講義では、社会学的理論と、現実の分析を結びつけ、分析し議論する思考法を身に着けることを目的とする。 社会は個人によって作られているが、同時に個人は社会によって作られるものでもある。人間の活動は習慣化され制度化されると、個別の人間の考え方やものの見方そのものを規定するものとなるからである。こうした社会的な規定性とそのなかで生を営む個々の人びととの関わりは、多くの社会が近代化を経験し、人びとの移動や接触が加速し増大する現代社会の異文化理解においても重要な主題である。本講義では、上述のような社会と個人とを結びつける分析概念を「文化装置」とよび、「教育と再生産」、「ジェンダーと近代家族」、「ナショナリズムと戦争の記憶」の三つの分野をとりあげ、日本と中国を中心とした東アジアを事例として具体的に検討する。「文化装置」とは、その社会で生きるわたしたち自身を無意識のうちに形成する枠組みである。近代化のプロセス、社会体制、歴史的経験などの多様な東アジア社会を例に、自分自身の社会的な位置づけをとらえ返すような視座を培いたい。 |
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授業の目的 【英語】 Goals of the Course | | Lecture in Japanese.To develop a way of thinking that combines and discusses sociological theory with analysis of actual situations. |
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到達目標 【日本語】 Objectives of the Course(JPN) | | ここでとりあげるテーマ、教育、家族とジェンダー、ナショナリズムについて、それぞれの社会について事例にもとづいた分析と議論ができることを目標とする。 |
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授業の内容や構成 Course Content / Plan | | 社会学の基礎的理論とその各地域研究における展開を追いかけるかたちで、3フェーズに分けて閲読とディスカッションを行う。
1.教育と再生産(文化資本論など)
2.ジェンダーと近代家族
3.ナショナリズムと戦争の記憶
それぞれの分野の研究書を読んでいく。 |
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履修条件・関連する科目 Course Prerequisites and Related Courses | | |
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成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | 報告(3割)、毎回の議論への貢献度(3割)、最終レポートの提出(4割)によって判断する。 60点以上を合格とする。 |
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教科書・テキスト Textbook | | |
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参考書 Reference Book | | 毎回のテーマによって異なる。授業中に適宜指示する。 |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours) | | 毎回、1~2本の論文やテクストを閲読し、ディスカッションを行う。課題文はあらかじめ読んで参加すること。 |
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履修取り下げ制度(利用の有無)学部のみ Course withdrawal | | |
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備考 Others | | |
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授業開講形態等 Lecture format, etc. | | 対面で実施する。ただし今後の感染状況によって変更の可能性がある。詳細はNUCTで周知する。 |
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