学部・大学院区分
Undergraduate / Graduate
人文・博前
時間割コード
Registration Code
2012710
科目区分
Course Category
専門科目
Specialized Courses
カリキュラム年度
Curriculum
2021年度入学まで
教育プログラム・分野・専門等
Major
国際・地域共生促進
科目名 【日本語】
Course Title
多文化共生基礎演習Ⅱ(~2021入学)
科目名 【英語】
Course Title
Introductory Seminar on Multicultural Studies II (Enrolled in/before 2021)
コースナンバリングコード
Course Numbering Code
HUMTI5038J
担当教員 【日本語】
Instructor
鶴巻 泉子 ○
担当教員 【英語】
Instructor
TSURUMAKI Motoko ○
開講期・開講時間帯
Term / Day / Period
春 金曜日 3時限
Spring Fri 3
隔年開講
Biennial class
単位数
Credits
2
対象学年
Year
他学部生の受講の可否
Propriety of Other department student's attendance
授業形態
Course style
演習
Seminar
教職【入学年度】
Teacher's License
教職【教科】
Teacher's License
学芸員資格(該当の有無)
Curator's Qualifications
講義題目
Title
ナショナリズム・トランスナショナリズム論


授業の目的 【日本語】
Goals of the Course(JPN)
ナショナリズム研究・トランスナショナリズム研究における基礎的概念を理解し、基礎的知識を身につけると共に、研究に関する主要な争点や社会学的アプローチについて学ぶ。
授業の目的 【英語】
Goals of the Course
The aim of this course is to provide a general introduction to the issue of nationalism/transnationalism. Participants will gain a better understanding of key debates and sociological approaches.
到達目標 【日本語】
Objectives of the Course(JPN)
ナショナリズムやトランスナショナリズムを扱う社会学の基礎的視座を獲得し、現在私たちを取り巻く事象の分析についても応用可能な発想と想像力を養う。
授業の内容や構成
Course Content / Plan
この授業は前半期の鶴巻による講義・ドキュメンタリー資料などを利用した議論と、後半期の文献講読と参加者による発表から構成される。近代国民国家の形成とナショナリズムの生成や国民化を論ずる古典的な著作の検討と、近年の事象を論じる実証研究の検討を通して、3つの切り口を中心に議論する予定。
1.「国民化」とジェンダー、階級、エスニシティ
2.国民国家パースペクティブ(「方法論的ナショナリズム」)
3.グローバル化と「再国民化」
講読に関しては、以下の「参考書」欄に挙げる古典的研究の中から、参加者の専門や関心によって文献を選び、その上で担当者を決めて発表、という形を取る予定。ただし参加者の関心やその専門領域に応じて積極的に他の文献も採用する。
履修条件・関連する科目
Course Prerequisites and Related Courses
特になし。一般にエスニシティ、マイノリティ、ジェンダー等の分野に関心を持つ方の受講を歓迎する。ただし講読文献や関連資料は必ず読んだ上で出席し、議論に積極的に参加することが受講条件となる。
成績評価の方法と基準
Course Evaluation Method and Criteria
議論への積極的な参加(50%) と講読文献の担当発表 (50%) を総合的に判断する。60点以上を合格とする。
教科書・テキスト
Textbook
教科書は特に設定しない。授業の後半部に用いる講読文献に関しては、参加者の専門や関心に応じて選定し、授業中にそのリストを配布する。
参考書
Reference Book
- Anderson, B., Imagined Communities: Reflections on the Origin and Spread of Nationalism. London: Verso, 2006. (アンダーソン, B.『定本 想像の共同体: ナショナリズムの起源と流行』、白石隆・白石さや訳、書籍工房早山、2007年.)
- Barth, F., Ethnic Groups and Boundaries: The social organization of cultural differences. Boston: Little Brown, 1969.(バルト, F.「エスニック集団の境界:論文集『エスニック集団と境界』のための序文」内藤暁子・行木敬訳、『「エスニック」とは何か : エスニシティ基本論文選』青柳まちこ編・監訳、pp.23-71、新曜社、1996年.)
- Hall, S., “New Ethnicities”, in K. Mercer (ed.) Black Film, British Cinema. ICA Documents 7, pp. 27-31, 1988.
- Mosse, G. L., The Nationalization of the Masses: Political Symbolism and Mass Movements in Germany from the Napoleonic Wars through the Third Reich. New York: Howard Fertig.(モッセ、G.L.『大衆の国民化―ナチズムに至る政治シンボルと大衆文化』佐藤卓己・佐藤八寿子訳、ちくま学芸文庫、筑摩書房、2021年.)
- Smith, A. D., The Ethnic Origins of Nations. Oxford: Basil Blackwell, 1986. (スミス、A.D.『ネイションとエスニシティ-歴史社会学的考察』巣山靖司他訳、名古屋大学出版会、1999年.)
- 上野千鶴子『ナショナリズムとジェンダー 新版』岩波現代文庫、岩波書店、2012年.
課外学習等(授業時間外学習の指示)
Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours)
指定された講読文献は必ず読んだ上で授業に参加すること。自分の担当箇所については、文献/資料を読み込み、レジュメを作成(A4で2-3枚程度) し、ディスカッション・ポイントを考える。また授業当日には参加者分の人数をコピーし、レジュメを配布する。
履修取り下げ制度(利用の有無)学部のみ
Course withdrawal
備考
Others
連絡はNUCTを用いて行うため、メールをこまめに確認する必要がある。
授業開講形態等
Lecture format, etc.
基本的には対面を予定しているが、新型コロナウィルスの感染状況等によりTeams/Zoom等を用いたオンライン形式に切り替える可能性もある。
また授業は対面が中心ではあるものの、やむを得ない事情でオンラインで参加する方々のために対面の場合であっても「中継」をする予定。