学部・大学院区分
Undergraduate / Graduate
教・博前
時間割コード
Registration Code
2220160
科目名 【日本語】
Course Title
学習心理学研究Ⅲ
科目名 【英語】
Course Title
Seminar on Psychology of Learning Ⅲ
コースナンバリングコード
Course Numbering Code
担当教員 【日本語】
Instructor
中谷 素之 ○
担当教員 【英語】
Instructor
NAKAYA Motoyuki ○
単位数
Credits
2
開講期・開講時間帯
Term / Day / Period
秋 金曜日 1時限
Fall Fri 1
対象学年
Year
1年
1
コース・専攻等
Subject
心理発達科学専攻
必修・選択
Required / Selected
選択


授業の目的 【日本語】
Goals of the Course(JPN)
 「やる気」すなわち動機づけの問題は、われわれの学習や生活に密接に関連しており、学業達成のみならず、ウェルビーイングといったより広い人間発達の側面にも重要な影響を及ぼしている。動機づけに関する研究や理論は数多くあるものの、それを整理、統合し、自らの関心や専門性の観点から統合的に理解する機会は必ずしも多くない。本授業では、学習動機づけに関する理論的な基盤、すなわち認知論、情動論、欲求論、そして環境論といった、動機づけを説明する主要な基盤から、動機づけや行動はどのように生じ、またどのようなプロセスや成果を生み、その障壁や困難は何であるかについて、理論的、また実践的に学ぶことを目的とする。
授業の目的 【英語】
Goals of the Course
Motivation has important implications not only for academic achievement but also for broader aspects of human development such as well-being. This course deals with many studies and theories about motivation and will help organize and integrate these theories into learner’s research interest.
The purpose of this course is to learn the theoretical and practical foundations of motivation for learning, i.e., cognitive, affective, desire, and environmental theories, and how motivation and behavior arise, what processes and outcomes they produce, and what the barriers and difficulties are.
到達目標 【日本語】
Objectives of the Course(JPN)
・学習動機づけ研究の主要な理論的基盤について、概要を理解する
・専門書籍により動機づけ研究の最新動向を学び、批判的に検討できる
・授業内容に即して発表者およびコメンテーターを複数回担当することによって、参加者の視点に立ち、動機づけの理論的基盤と最新動向に関する理解を深める
・受講生各自の研究課題に照らして、学習や動機づけがそれとどのように関連し、どのような意味をもつのかについて考える
到達目標 【英語】
Objectives of the Course
授業の内容や構成
Course Content / Plan
『学習動機づけの理論的基盤』と『動機づけ研究の最新動向に学ぶ』の2つをテーマとし、学習動機づけ研究の主要な理論と概念について学び、最新の研究動向への展開について理解し検討する。

第Ⅰ部 学習動機づけ研究の理論的基盤
 学習動機づけ研究の理論的基盤を包括的、多角的に検討、議論し、動機づけ研究の理論的枠組みについて理解する。
 鹿毛(2021)に基づき、認知論、情動論、環境論といった動機づけを構成する主要理論を学び、動機づけの複雑で興味深いメカニズムとその支援のあり方について議論する。

第Ⅱ部 動機づけ研究の最新動向に学ぶ 社会情動的動機づけへの展開
 動機づけ研究の最新の動向について、包括的なレビュー論文を基に学び、議論する。
Yoder, N. & Skoog-Hoffman(2021)に基づいて、学習・教育・発達における社会情動的な動機づけの意義や役割に関して実際の研究知見に学ぶ。
履修条件・関連する科目
Course Prerequisites and Related Courses
学習・教育等の心理学領域について学部専門レベルの知識を有していること
成績評価の方法と基準
Course Evaluation Method and Criteria
評価の方法:
 ・平常点(授業での発表、コメント、授業態度)(70%)および最終レポート(30%)
評価の基準:
 ・学習動機づけ研究の主要理論・主要概念の理解の程度
 ・学習動機づけ研究の最新動向の理解と批判的検討
 ・学習動機づけ研究の主題や方法論、動向に関わる探究心・能動的関心
教科書・テキスト
Textbook
鹿毛雅治 2021 モチべーションの心理学 「やる気」と「意欲」のメカニズム 中公新書
Yoder, N. & Skoog-Hoffman, A 2021 Motivating the SEL Field Forward Through Equity: Advances in motivation and achievement, Vol. 21. WA:UK Emerald Publishing.
参考書
Reference Book
授業のなかで適宜紹介する
課外学習等(授業時間外学習の指示)
Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours)
・テキストの該当部分をあらかじめ読み、概要を理解しておくこと
・発表の際の担当分について、内容を要約しレジメとして準備すること。
・授業で議論した内容に関するコメントやフィードバックを、NUCTなどを通じたデジタルツールを用いて他の参加者とコミュニケーションすること。
注意事項
Notice for Students
他学部生、他専攻生、他研究科生の受講の可否
Propriety of other undergraduate students, other major students, and other graduate students attendance
授業開講形態等
Lecture format, etc.
対面もしくはオンライン授業(同時双方向型)とする。
遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置
Additional measures for remote class (on-demand class)
・質問はメールやNUCTにて受け付ける
・NUCTを用いたディスカッションや課題提出を設定する