学部・大学院区分
Undergraduate / Graduate
教・博前
時間割コード
Registration Code
2210060
科目名 【日本語】
Course Title
教育史研究Ⅱ
科目名 【英語】
Course Title
Seminar on History of Education II
コースナンバリングコード
Course Numbering Code
担当教員 【日本語】
Instructor
江頭 智宏 ○
担当教員 【英語】
Instructor
EGASHIRA Tomohiro ○
単位数
Credits
2
開講期・開講時間帯
Term / Day / Period
秋 月曜日 4時限
Fall Mon 4
対象学年
Year
1年
1
コース・専攻等
Subject
コース専門科目(生涯教育開発コース)
必修・選択
Required / Selected
選択必修Ⅱ


授業の目的 【日本語】
Goals of the Course(JPN)
ドイツの現代史を事例として「市民的勇気」について考察することを通して、教育史に関する高度な専門的知見と卓越した研究遂行能力を習得することを本授業の目的とします。
授業の目的 【英語】
Goals of the Course
This course aims to acquire highly specialized knowledge on historical study of education and outstanding research performance through considering "moral courage" in modern German history. 
到達目標 【日本語】
Objectives of the Course(JPN)
テーマに関わる考究を通して、教育史の研究に必要な専門的知見や教育史研究を遂行するためのスキルを培うことを目標とします。
到達目標 【英語】
Objectives of the Course
授業の内容や構成
Course Content / Plan
 「市民的勇気」とは「何の後ろ盾もない人々が自らの責任で決断し行動する意志」を意味するドイツの言葉です。そうした「市民的勇気」について考えることは、「人間としていかに生きるか」について思考することへと繋がるため、重要な教育学的課題であると言えます。   
 こうした「市民的勇気」についてドイツ現代史の中で論じた優れた研究文献が近年発表されています。具体的には、對馬達雄氏の『ヒトラーに抵抗した人々-反ナチ市民の勇気とは何か-』(中央公論新社、2015年)および『ヒトラーの脱走兵-裏切りか抵抗か、ドイツ最後のタブー-』(中央公論新社、2020年)や、岡典子氏の『ナチスに抗った障害者-盲人オットー・ヴァイトのユダヤ人救援-』(明石書店、2020年)などです。對馬氏の『ヒトラーに抵抗した人々』は、ナチス体制下における多岐に亘る抵抗市民の活動について、草の根のユダヤ人の救援活動、1944年7月20日のヒトラー暗殺未遂事件ならびにクライザウグループによる戦後構想などを中心に論じたものです。同じく對馬氏の『ヒトラーに抵抗した人々』は、戦後長らく卑怯者として罵られてきた国防軍の脱走兵の名誉回復のための戦いを、元脱走兵のルートヴィヒ・バウマン氏を中心に検討したものです。そして岡氏の『ナチスに抗った障害者』は、ナチス体制下で「オットー・ヴァイト盲人作業所」を経営したオットー・ヴァイトと彼の仲間たちによるユダヤ人の救援活動について考察したものです。
 本授業では、これら3冊の文献を、報告者による報告と受講者全員による討論に拠りながら講読していきます。
 以下の点を授業の柱とします。
  1.報告者による担当箇所の内容紹介と疑問点・論点の提示
  2.報告者以外の授業参加者による意見の提示
  3.自由討論
  4.担当教員によるまとめ
履修条件・関連する科目
Course Prerequisites and Related Courses
履修条件は特に要しません。
成績評価の方法と基準
Course Evaluation Method and Criteria
報告の内容(30%)、毎回の討論への参加状況(70%)で評価します。
教科書・テキスト
Textbook
・對馬達雄『ヒトラーに抵抗した人々-反ナチ市民の勇気とは何か-』中央公論新社、2015年
・對馬達雄『ヒトラーの脱走兵-裏切りか抵抗か、ドイツ最後のタブー-』中央公論新社、2020年
・岡典子『ナチスに抗った障害者-盲人オットー・ヴァイトのユダヤ人救援-』明石書店、2020年
参考書
Reference Book
授業のなかで適宜紹介します。
課外学習等(授業時間外学習の指示)
Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours)
各回で検討する箇所を事前に熟読し、議論に参加できる状態で授業に臨んでください。それから報告者の方は論点等も含むレジュメを作成してください。
注意事項
Notice for Students
特にありません。
他学部生、他専攻生、他研究科生の受講の可否
Propriety of other undergraduate students, other major students, and other graduate students attendance
他専攻生、他研究科生の受講は共に可です。
授業開講形態等
Lecture format, etc.
授業は対面で行います。履修登録後に授業形態等に変更がある場合には、NUCTから案内します。
遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置
Additional measures for remote class (on-demand class)