授業の目的 【日本語】 Goals of the Course(JPN) | | 人間形成をめぐる哲学的・思想的諸課題についての関心を高め、文献の精読およびそれに基づく議論を通して高度な専門的知識を習得することを目的とする。
この授業では、教育の行為や活動の基本原理を読み解きながら、教育という事象をよりよく説明し理解するための理念、歴史、思想に迫り、私たちの人間形成をめぐる今日的課題や問題について専門的に探究する。おもには教育の哲学、思想、理論に関する基礎的・発展的なテクストと向き合い、人間形成のあり方をみずから問いなおしていくための材料や道具立てを提供する。教育実践のなかで当たり前なこととして見過ごされ、見落とされてしまう教育の事象にも光を照らしてみたい。
本年度は昨年相次いで邦訳されたガート・ビースタの三つの著作を取り上げ、民主主義と教育の課題の再構築が現代においていかに図られうるかということを検討する。 |
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授業の目的 【英語】 Goals of the Course | | The main purpose of this course is to cultivate students’ inquiring mind about the foundations of human development through examining classical and contemporary works of philosophy of education. Dealing with the philosophy, history, and thought of human development, this course introduces the basic principles of pedagogy and throws new light on the educational phenomena which have been overlooked in educational theories and practices. It helps students acquire knowledge of key concepts of philosophy and deepen understanding of education through philosophizing about education. |
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到達目標 【日本語】 Objectives of the Course(JPN) | | 1.教育哲学・教育思想史における専門的な文献を収集したり、批判的に考察したりすることができる。
2.みずからの研究分野や内容にとどまることなく、積極的に議論に参加することによって、教育哲学・教育思想についての豊かな視点を身につけることができる。 |
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到達目標 【英語】 Objectives of the Course | | The goals of this course are to
- obtain basic knowledge and concept in the philosophy, thought, and history of education,
- be able to discuss the various problems of human development, as well as to understand concepts and theories of the philosophy of education. |
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授業の内容や構成 Course Content / Plan | | 第1回 イントロダクション
第Ⅰ部 ガート・ビースタ著『学習を超えて──人間的未来へのデモクラティックな教育』
第2回 プロローグ・第1章・第2章
第3回 第3章・第4章
第4回 第5章・第6章・エピローグ
第5回 まとめ
第Ⅱ部 ガート・ビースタ著『教育の美しい危うさ』
第6回 プロローグ・第1章・第2章
第7回 第3章・第4章
第8回 第5章・第6章
第9回 第7章・エピローグ・まとめ
第Ⅲ部 ガート・ビースタ著『教育にこだわるということ──学校と社会をつなぎ直す』
第10回 序章・第1章・第2章
第11回 第3章・第4章
第12回 第5章・第6章
第13回 第7章・第8章
第14回 第9章・終章
第15回 まとめ |
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履修条件・関連する科目 Course Prerequisites and Related Courses | | 履修条件は要さない。本授業の内容と関連した、より発展的かつ専門的な内容を取り扱う科目として、「人間形成学研究Ⅳ」(前期火曜6限)を開講する。 |
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成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | (評価の方法)
1.発表資料の作成および授業内での報告(40%)
2.議論への参加状況(30%)
3.最終レポート(30%)
(評価の基準)
総点60点以上を合格とする。 |
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教科書・テキスト Textbook | | ガート・ビースタ『学習を超えて──人間的未来へのデモクラティックな教育』田中智志・小玉重夫監訳、東京大学出版会、2021年(Gert J. J. Biesta, Beyond Learning: Democratic Education for a Human Future, Paradigm Publushers, 2006)
ガート・ビースタ『教育の美しい危うさ』田中智志・小玉重夫監訳、東京大学出版会、2021年(Gert J. J. Biesta, Beautiful Risk of Education, Paradigm Publishers, 2013)(
ガート・ビースタ『教育にこだわるということ──学校と社会をつなぎ直す』上野正道監訳、東京大学出版会、2021年(Gert J. J. Biesta, Obstinate Education: Reconnecting School and Society, Brill Sense, 2019) |
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参考書 Reference Book | | 本授業で取り扱う参考文献や資料は、授業のなかで紹介する。 |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours) | | 授業時間外の課題として報告資料を作成してもらう。受講者には、報告者であるか否かにかかわらず指定の文献や資料を事前に熟読し、授業範囲を予習しておくことが求められる。 |
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注意事項 Notice for Students | | 教育についての思考を広げ,深めるために、哲学や思想から手がかりを見つけてみたいと思います。哲学や思想を参照しながら、現代の人間形成の諸課題について知的に吟味してみましょう。 |
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他学部生、他専攻生、他研究科生の受講の可否 Propriety of other undergraduate students, other major students, and other graduate students attendance | | |
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授業開講形態等 Lecture format, etc. | | 原則、対面での開講を予定するが、状況によって一部または全部を遠隔授業(オンデマンドあるいは同時双方向)に変更する場合もある。 |
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遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置 Additional measures for remote class (on-demand class) | | |
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