授業の目的 【日本語】 Goals of the Course(JPN) | | 本授業の目的は,日本の国際私法に関する各論的事項について検討することです。
国際結婚や国際商取引などに関係する私人間の法律紛争も,基本的には,国内における婚姻関係や取引関係に関する法律紛争と同様に,各国の国内裁判所において解決されますが、法律紛争が外国と関係する渉外的なものであるため,純国内的な法律紛争の解決においては発生しない特別な問題が生じることとなり,当該問題を解決するための法が必要となります。そして,日本の裁判所で渉外的な法律関係に関する裁判が行われる場合には,日本の国際私法によってそれらの問題が規律されることとなります。本授業では、そのような日本の国際私法に関する各論的事項について、講義・議論を通じた検討を行います。 |
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授業の目的 【英語】 Goals of the Course | | |
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到達目標 【日本語】 Objectives of the Course(JPN) | | 本授業は,受講者が国際私法の各論的事項に関する基礎的知識及び思考能力を習得することを目的とします。受講者の到達目標は,国際私法の背景にある基本的価値・理念を十分に踏まえて授業内容を理解した上で,具体的な私人間の渉外的法律関係の規律について,自ら分析・検討し,説明することができるようになることです。 |
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到達目標 【英語】 Objectives of the Course | | |
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授業の内容や構成 Course Content / Plan | | 講義日はTKCシステムを参照のこと。
授業内容は以下のとおりです。なお、括弧内は教科書の対応する項目です。また、第2回~第8回では、括弧内の教科書の項目に加えて、第15章に記述されている国際裁判管轄の各論についても扱います。
第1回 イントロダクション(第1章~第16章)
第2回 自然人・法人(第17章)
第3回 契約①(第18章)
第4回 契約②(第18章)
第5回 法定債権①(第19章)
第6回 法定債権②(第19章)
第7回 債権法上の諸問題(第20章)
第8回 物権(第21章)
第9回 知的財産権(第22章)
第10回 婚姻①(第23章)
第11回 婚姻②(第23章)
第12回 親子①(第24章)
第13回 親子②(第24章)
第14回 氏名・後見・失踪宣告・扶養(第25章・第26章・第27章)
第15回 相続(第28章)
第16回 期末試験・講評 |
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履修条件・関連する科目 Course Prerequisites and Related Courses | | 本授業では国際私法の総論的事項について国際私法Ⅰで学修していることを前提として、実施します。国際私法Ⅰを受講するか、対応する内容について学修した上で、受講するようにして下さい。 |
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成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | 授業の中での質疑応答の質等で評価する平常点(20%)と学期末試験の成績(80%)により判定します。具体的な私人間の渉外的法律関係の実体法的規律について、基礎的知識を有していることを前提として分析・検討し、自らの言葉で他者に伝わるように説明することができるか否かが、成績評価の基準となります。
成績評価(合否判定及び成績の区分)は、名古屋大学法科大学院が教育課程方針に基づいて策定した評価基準に従って行う。
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教科書・テキスト Textbook | | ・中西康他『リーガルクエスト 国際私法〔第2版〕』(有斐閣、2018年)
・道垣内正人=中西康編『国際私法判例百選〔第3版〕(有斐閣、2021年) |
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参考書 Reference Book | | ・櫻田嘉章『国際私法〔第7版〕』(有斐閣、2020年)
・澤木敬郎=道垣内正人『国際私法入門〔第8版〕』(有斐閣、2018年)
・松岡博編『国際関係私法入門〔第4版〕』(有斐閣、2019年)
・横山潤『国際私法』(有斐閣、2012年)
・神前禎、元永和彦、早川吉尚『国際私法〔第4版〕』(有斐閣、2019年)
・神前禎『プレップ 国際私法』(弘文堂、2015年)
・櫻田嘉章=道垣内正人編『注釈国際私法』全2巻(有斐閣、2011年)
・小出邦夫『逐条解説 法の適用に関する通則法(増補版)』(商事法務、2014年)
・古田啓昌『国際民事訴訟法入門』(日本評論社、2012年)
・本間靖規=中野俊一郎=酒井一『国際民事手続法〔第2版〕』(有斐閣、2012年)
・小林秀之=村上正子『新版 国際民事訴訟法』(弘文堂、2020年) |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours) | | 予習として受講生は各回で扱う内容に対応する教科書の章を読んで不明な点等を明らかにしてくることが求められます。また、復習については、授業で配布するレジュメに復習事項を指示するようにします。 |
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注意事項 Notice for Students | | |
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授業開講形態等 Lecture format, etc. | | 基本的にリアルタイムのオンライン授業として実施します。なお、必要に応じて、対面授業を実施する可能性もあること、ご留意下さい。 |
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遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置 Additional measures for remote class (on-demand class) | | |
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