学部・大学院区分
Undergraduate / Graduate
学部
時間割コード
Registration Code
0045218
科目名 【日本語】
Course Title
地域医療フィールドワーク入門
科目名 【英語】
Course Title
Introduction to the Field Work Searching for the Community Based Medicine
使用言語
Language Used in the Course
担当教員 【日本語】
Instructor
梅村 絢美 ○
担当教員 【英語】
Instructor
UMEMURA Ayami ○
単位数
Credits
2
開講期・開講時間帯
Term / Day / Period
Ⅳ 金曜日 2時限
IV Fri 2


授業の目的 【日本語】
Goals of the Course [JPN]
本授業は、”コミュニティ”なき時代の医療のローカリティ=社会的文脈を、フィールドワークを通じて探求することを目的としている。
 人、モノ、情報、資本、病原体、診療やコミュニケーションの手段・媒体が地理的・行政的な境界を超えて目まぐるしく流動する今日、地域医療は、どのようにとらえることができるだろうか?
本授業では、地域・コミュニティという語が背負ってきた従来の意味をいったん手放し、既存の枠組みを越境していく人・モノ・情報・資本・コミュニケーションのフローやネットワーキングのなかにある人びとの日常的実践に注目する。具体的には、「住所がない」人びとにとっての病いの経験とそれに対するケアをフィールドワークにもとづき丹念に記述することを通じて、上記問いに接近していく。これは、周縁から全体をまなざすという文化人類学的思考に特徴的なものでもある。本授業では、病いの経験や診療を人びとの生活の場において捉え直し、それを広義の地域医療として構想することを目論む。
授業の目的 【英語】
Goals of the Course [ENG]
This lecture aims to explore the locality of medical practices in an era without community through anthropological fieldwork.
Today, people, goods, information, capital, ways of medical practices and communication flow rapidly across geopolitical boundaries, it is necessary to reconsider the premises of community-based medicine based on geography and administrative divisions. In this class, we will let go of the traditional meanings of "region" and "community" in the stale meaning and focus on the everyday practices in the flow and the networking of people, things, information, capital, and communication. It can also include places that are based on communal “face to face” relationships that cannot be collected into the dualism of public/private. Based on this, we aim to localize the experience of illness and medical practices in the people's living world, and to envision the locality of medical practices found there, i.e., the social context, as community-based medicine in the broad sense.
授業の達成目標 【日本語】
Objectives of the Course [JPN]
1.フィールドワークにおける他者との偶発的な出会い・対話を通じて、自身の前提や思い込みを相対化することができる
2.知識や情報といった馴染みある枠組内で想定されうる「自分の知りたいこと」以上のことを、フィールドワークを通じて学び取ることができる
3.心身に生じる諸問題とその背景を、生活の場における具体的な文脈や社会文化政治経済的な階層構造のなかでとらえ、克服のための具体的方法について、医療の枠組みにとどまらず他の領域と地続きに検討することができる
4.生活の場における「顔」のみえる関係にもとづく実践がもちうる可能性について思考することができる
5.(医)学生として大学で学ぶということや医師という職業が社会においてもつ意味について、フィールドにおける対面的な関係のなかで考えることができる
授業の達成目標 【英語】
Objectives of the Course [ENG]
教科書
Textbook
受講生の関心や理解度に合わせ関連する資料・文献を適宜配布・紹介します。
課外学修等
Study Load (Self-directed Learning Outside Course Hours)
授業として最低3回のフィールドワークを求めますが、それ以外にも積極的にフィールドワークに出かけることを強く勧めます。
注意事項
Notice for Students
本授業は学外フィールドワークを主眼として実施されます。調査対象に対する不義理な態度、無責任な言動、無断欠席や遅刻等があった場合には、その時点で受講をとりやめてもらいます。
本授業に関するWebページ
Reference website for this Course
担当教員からのメッセージ
Message from the Instructor
実務経験のある教員等による授業科目(大学等における修学の支援に関する法律施行規則に基づくもの)
Courses taught by Instructors with practical experience
授業開講形態等
Lecture format, etc.
A-1)対面授業科目(対面のみ)
対面授業の場合の講義室は、時間割B表(名大ポータル>教養教育院ページ掲載)を確認すること。