授業の目的及びねらい Goals of the Course | | 本授業の目的は、あらゆる教職科目の基礎である、教育の理念・歴史・思想に関する専門的な知識を身に付けるとともに、実際に教育実践を展開していくうえで支えとなる教育観を形成することです。 本授業のねらいは、①教育の本質を理解するうえで重要な理念を理解できるようになること、②西洋の近代教育思想を学ぶことで、今日の教育に関する基本的な考え方の源流について理解できるようになること、③日本の教育史を学ぶことで、日本の教育の形成過程を理解するとともに、今日の教育について歴史的な視点をもって考えることができるようになること、の3点です。 |
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授業内容 Course Content / Plan | | 本授業は大きく3つに分かれます。第1に、教育に関する基本的な理念について、理論的・思想史的に検討します。第2に、今日における重要な教育に関する考え方を構築するうえで大きな影響を及ぼした西洋の教育者や思想家の教育思想について取り上げます。第3に、日本の教育の歴史について、今日的な教育課題にも適宜関連付けながら、法令等をはじめとして多岐にわたる史料を用いて考察します。 第1回:教育の目的について
第2回:人間の発達と教育
第3回:近代家族と近代的子ども観の形成
第4回:ルソー〔Jean-Jacques Rousseau〕の教育思想
第5回:コンドルセ〔Nicolas de Condorcet〕の教育思想
第6回:ペスタロッチ〔Johann Heinrich Pestalozzi〕の教育思想
第7回:フレーベル〔Friedrich Fröbel〕の教育思想
第8回:欧米の新教育の思想①
第9回:欧米の新教育の思想②
第10回:前近代の社会と家族における教育
第11回:明治期の教育史と近代教育制度の成立①
第12回:明治期の教育史と近代教育制度の成立②
第13回:大正期の教育史と大正新教育
第14回:昭和戦前・戦中の教育史と教育の国家統制
第15回:戦後教育史と今日につながる教育課題 |
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成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | 成績評価:学期末試験(80%)と小レポート(20%)で評価します。
WとFの判断基準:履修取り下げ制度を採用し、履修登録修正期間後、11月末までに所定の用紙により届け出た者は「W」と扱い、これ以外はA+,A,B,C,C-,F(2020年度以降入学者)あるいはS・A・B・C・F(2019年度以前入学者)のいずれかの評価とします。 |
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教科書 Textbook | | 勝山吉章編著『いま、教室に生きる教育の思想と歴史』あいり出版、2023年。 ISBN:978-4-86555-106-8 |
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参考書等 Reference Book | | |
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授業開講形態等 Lecture format, etc. | | |
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