授業の目的及びねらい Goals of the Course | | 本講義では,自らの教職への意欲や適格性を高めるための基礎知識を学び,将来,教職に就くための基礎作りを目指します。そのために,教育上の諸問題の解決を図るための「探求力の育成」や諸問題の解決に向けての葛藤状態に正対するための「レジリエンスの獲得」,さらに,チーム学校で求められる他職種や保護者・地域との連携に向けての「同僚性の育成」の基礎作りを目指します。その方策として、毎回の基本事項の解説・ワークシート記入・グループ討議および3回毎の課題レポート提出を求めます。 |
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授業内容 Course Content / Plan | | 1.開講にあたって~講義の概要,グループ作り~(自己理解,他者理解,メンター,帰属集団)
2.教職の意義①~なぜ教師を目指すのか~(豊かな人間性,専門性,同僚性,資質・能力)
3.教職の意義②~生徒の何を育てるのか~(発達課題,自己肯定感,レジリエンス,知・徳・体)
4.学校の役割①~安心・安全で魅力・活力のある学校とは~(校風,隠れたカリキュラム,部活動)
5.学校の役割②~生徒保護者と地域社会の期待や苦情とは~(学校への要望,学校評価,説明責任)
6.教師の役割①~今,求められる学習指導とは~(学習動機,PISA型学力,授業改善の方向性)
7.教師の役割②~今,求められる生徒指導とは~(社会性の獲得,自己実現の探求,体罰禁止)
8.教師の役割③~特別支援教育・キャリア教育とは~(様々な障害と支援,キャリア発達と支援)
9.教員の職務服務①~学校組織とチーム学校とは~(学校組織,TALIS調査,教員の現状と課題)
10.教員の職務服務②~教員の服務・義務・権利とは~(教育法規,服務規律,不祥事,研修,休暇)
11.教育政策の理解①~教育改革国民会議と改正教育基本法とは~(17の提案,新旧教育基本法)
12.教育政策の理解②~教育改革と学習指導要領の変遷とは~(時代背景と学習指導要領の意義)
13.教育改革の理解①~英国の目指した教育改革とは~(M.サッチャー前後の教育改革の意義)
14.教育改革の理解②~米国の目指した教育改革とは~(G.W.ブッシュ前後の教育改革の意義)
15.閉講にあたって~講義のまとめ,教員採用試験情報,アンケートの実施,レポート試験~
※レポート試験(3回毎の課題レポート提出で期末試験に代える) |
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成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | 合計5回の課題レポート内容(100%)により,総合的に評価する。
WとFの判断基準:履修取り下げ制度は採用しない。5回以上授業を欠席した場合,あるいは,期末試験を欠席した場合を「W」として扱い,これ以外は6段階評価(A+,A,B,C,C-,F)のいずれかとする。なお,2019年度以前の入学者が履修した場合には5段階評価(S,A,B,C,F)のいずれかとする。 |
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教科書 Textbook | | 教科書は使用せず,授業テーマに沿ったワークシートおよび参考資料を,TACT(旧NUCT)を通じて3回毎に配信する。(逆に,3回毎の課題レポートをTACT(旧NUCT)を通じて回収する。) |
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参考書等 Reference Book | | 文部科学省・国立教育政策研究所,都道府県教育委員会,教育センターなどのホームページ掲載資料,新聞記事等を参考資料とするほか,次の参考書(下記①②)を紹介する。
①ガイドライン学校教育心理学~教師としての資質を育む~大野木裕明ほか ナカニシヤ出版
②世界の学校~教育制度から日常の学校風景まで~二宮 皓編著 学事出版 |
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授業開講形態等 Lecture format, etc. | | 全ての授業回において,4人1組のグループ(班)を構成し、ワークシート記入とグループ討議を実施する。(ワークシートや参考資料の取り出しのため,パソコン持参の対面授業で実施。) |
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