授業の目的 【日本語】 Goals of the Course(JPN) | | 本授業の目的は、受講者が言語類型論がどのような分野であるかに関して基本的な理解を得た上で、様々な言語の類型化のうち、「比較類型論(Comparative Typology)」と「移動表現の類型論(Typology of motion expressions)」という二つの類型化について、具体的な事例を通じて理解を深め、自身の研究に応用できる知識を身につけることを目的とします。 |
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授業の目的 【英語】 Goals of the Course | | The purposes of this class are (I) to present an overview of linguistic typology, and (II) to provide participants with a better understanding of the various facets of typologizing languages, with particular attention to the framework of Comparative Typology (originally proposed in Hawkins 1986), and the Typlogy of motion expressions (orignally proposed in a series of work by Leonard Talmy). |
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到達目標 【日本語】 Objectives of the Course(JPN) | | 本授業を通じて、受講者が、世界の諸言語の多様性とその中に見られる規則性・普遍性を解明することを目指す「言語類型論」という学問分野への関心を高め、言語の類型化のアプローチには様々な理論的・方法論的な試みがあることを理解し、自らの言語の研究・分析に応用できるようになることを目標とします。 |
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授業の内容や構成 Course Content / Plan | | 本集中講義においては、言語類型論がどのような分野であるかを簡単に概説した後に、様々な言語の類型化のうち、「比較類型論(Comparative Typology)」と「移動表現の類型論(Typology of motion expressions)」という二つの類型化について、受講者が具体的な事例をもとに理解を深め、自身の研究に応用できる知識を身につけることを目的とします。以下に具体的なスケジュールを示します。
1. 言語類型論とはどのような分野か?対照言語学とどう異なるか?(堀江1章) 2. 言語類型論の歴史的展開・現状(堀江1章) 3. 比較類型論(Comparative Typology)の枠組み-英独語を対象にー(Hawkins 1986) 4. 比較類型論の他言語比較への応用(堀江5章)(I) 5. 比較類型論の他言語比較への応用(堀江5章)(II) 6. 比較類型論の他言語比較への応用(堀江5章)(III) 7. 比較類型論の他言語比較への応用(堀江2001) 8. 比較類型論のまとめ 9. 移動表現の類型論の概観(Talmy, Slobin 松本の研究を中心に) 10. 移動表現の類型論の構築(I)(秋田6章) 11. 移動表現の類型論の構築(II)(秋田6章) 12. 移動表現の類型論の解体(I)(秋田7章) 13. 移動表現の類型論の解体(II) (秋田7章) 14. 移動表現の類型論の応用的展開(Spring and Horie 2003) 15. 移動表現の類型論のまとめ |
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履修条件・関連する科目 Course Prerequisites and Related Courses | | |
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成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | |
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教科書・テキスト Textbook | | 堀江薫・秋田喜美・北野浩章『言語類型論』開拓社、2021年) ISBN : 4758914125 |
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参考書 Reference Book | | 堀江薫・プラシャント・パルデシ『言語のタイポロジー』(研究社、2009年) ISBN : 4327237051 |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours) | | 課外学習として、授業の内容に関連の深い比較類型論、移動表現の類型論に関する論文を配布し、授業中にその内容について解説、参加者の理解の確認を行います。 |
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履修取り下げ制度(利用の有無)学部のみ Course withdrawal | | 履修取り下げ制度を利用する。 『履修取り下げ届』を期日までに提出した場合は原則「Wもしくは欠席」となりますが、同届を提出しない場合は成績評価が行われ、合格基準に達しない場合は「F」となります。 |
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備考 Others | | |
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授業開講形態等 Lecture format, etc. | | |
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