授業の目的 【日本語】 Goals of the Course(JPN) | | この授業では以下のような点を目標としています。①仏像の種類や名称に関する基礎的な知識を獲得するとともに、日本の仏像彫刻の歴史について理解を深めます。②仏像を資料として捉えた場合の素材毎の特長および取り扱い上の注意点について、正しい知識を獲得します。③仏像を調査する際に必要な知識・着眼点について理解を深めます。④仏像を例として取り上げ、文化財の保存修復の考え方を身につけます。 学芸員資格にも関わる授業ですので、皆さんが博物館の学芸員になった場合、あるいは行政の教育委員会などに勤務することになった場合、展示資料や地域の文化財としての仏像を正しく理解し、取り扱えるような基礎知識を身につけられるようにしたいと考えています。また、調査の際の所蔵者とのやり取りやマナーで注意すべき点などにも理解を深めてもらえたらと思います。 |
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授業の目的 【英語】 Goals of the Course | | This course aims to help students acquire understanding of the basic history of Japanese Buddhisit sculpture and necessary skills as a curator. |
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到達目標 【日本語】 Objectives of the Course(JPN) | | 本講義の到達目標は、仏像の種類や名称、仏像の造形技法など、自分自身で仏像を観察したり、調査研究したりする為に必要となる基礎的な知識を獲得することです。 |
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授業の内容や構成 Course Content / Plan | | この授業では、日本の代表的な仏像彫刻を取り上げながらその歴史を概観します。また、仏像を美術作品、資料という観点で捉え、仏像を制作するために選択される素材とその特長・性質を知り、仏像の表面に施された漆箔や彩色などについても理解を深めます。特に、調査研究の過程で仏像を扱う上では、その構造についても理解しておく必要があり、資料として保存・活用を図っていく上ではその弱点についても理解が不可欠です。そのような点も合わせて紹介していきます。第1回で「仏像」とはどのようなものか位置づけを確認した上で、第2回では文化財として仏像の扱いを見ていきます。第3回〜11回は仏像の素材をもとに代表的な作品の紹介とともに、各像の資料としての特長なども見ていきます。第12回は保存修復について、第13回は調査の中で確認される像内の納入品についてという小テーマを下にお話し、第14回・15回では文化財としての仏像の活用という視点から地域の仏像について、博物館での仏像の展示について話します。 |
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履修条件・関連する科目 Course Prerequisites and Related Courses | | 特に履修上の注意事項はありませんが、この授業は学芸員資格取得に必要な「博物館資料論」です。卒業時に学芸員資格の取得を希望する学生は履修する必要がある科目です。 |
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成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | 成績評価は授業への参加姿勢および授業内で書いてもらうリアクションペーパーとともに、授業終了後に提出してもらうレポート試験の内容を総合的に判断して行います。60点以上を合格とする。評価の観点は、授業内容に即したリアクションペーパーが書けているかどうか、授業を通して学んだ内容が最終レポートに反映されているかどうかである。評価の割合は、リアクションペーパー40%、最終レポート60%である。 |
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教科書・テキスト Textbook | | 教科書は使用しません。必要な資料などは授業毎に配布します。 |
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参考書 Reference Book | | 水野敬三郎監修『カラー版日本仏像史』(美術出版社) 水野敬三郎『ミズノ先生の仏像のみかた』(講談社) 副島弘道監修『イラスト図解 仏像』(日東書院) 山本勉『日本仏像史講義』(平凡社) 山崎隆之『仏像の秘密を読む』(東方出版) ※仏像の参考書は様々なものがありますので、自分が理解しやすい書き方をしているものを選ぶとよいと思います。ただし、美術史等を専門としている著者によるものを勧めます。 |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours) | | 講義内容に関しては資料を配付して事後学習が出来るようにしますので、内容を復習をし、分からないことがある場合には授業の時に質問する、あるいは自主的に参考文献を調べるなどして補うようにしてください。実際に仏像を見にいくことが一番の学習につながると思いますので、意識的に社寺や博物館に足を運ぶようにしてください。その際には、対象となる作品だけでなく、それが置かれている環境にも目を向けるようにしてください。(週4時間) |
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履修取り下げ制度(利用の有無)学部のみ Course withdrawal | | 利用有 『履修取り下げ届』を期日までに提出した場合は原則「Wもしくは欠席」となりますが、同届を提出しない場合は成績評価が行われ、合格基準に達しない場合は「F」となります。 |
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備考 Others | | |
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授業開講形態等 Lecture format, etc. | | B-2)対面授業科目(一部遠隔:オンデマンドあり) *基本的に対面で実施しますが、必要に応じてオンデマンドでの対応をする可能性があります。 |
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