授業の目的 【日本語】 Goals of the Course(JPN) | | 現代英語の書記体系の特徴が生じた歴史的な経緯,変化等の原理について知る。 |
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授業の目的 【英語】 Goals of the Course | | The aim of this course is to acquire knowledge about the development of the present English writing system and to examine the factors and principles involved in that development. |
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到達目標 【日本語】 Objectives of the Course(JPN) | | 現代英語で用いられる文字・綴りが生じた歴史的な過程について説明できるようになることを目標とする。 |
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授業の内容や構成 Course Content / Plan | | 最初に日本語など他の言語の書記体系も含め,書記体系に見られる諸特性について考察する。次にエジプトの聖刻文字から始め,原シナイ文字からラテン文字へと続く流れを追い,文字の名称の変遷・命名の原理,配列順序の原理,大文字体の成立・小文字の形成,手書き書体の発達,活版印刷術の発明・発達等,現代のアルファベットに見られる諸特徴の成立過程を見る。また,英語史の各時代における文字・綴りを概観し,大母音推移等,綴字法に大きな影響を及ぼしている歴史的な音変化を取り上げ,現代英語の綴字法の特徴を歴史的な音変化と正書法の固定という観点から考察する。
第1回:オリエンテーション,現代英語の文字・綴りの規則・特徴 第2回:文字の構成・用法1−文字の基本的性質,文字の種類 第3回:文字の構成・用法2−文字・綴りの表音性,表意性,表語・表形態素性 第4回:文字の構成・用法3−句読点,書記の方向,文字の配列法など 第5回:書記体系に関わる要素と文字の発達 第6回:アルファベットの起源と発達 第7回:手書き書体の発達 第8回:印刷術の発明・発達 第9回:英語史の区分−印欧祖語から現代英語まで 第10回:各時代のアルファベットと書体 第11回:発音と綴り字の乖離,綴り字改革,不規則な綴りの由来 第12回:歴史的な音変化1−印欧祖語から古英語まで 第13回:歴史的な音変化2−古英語から現代英語までの母音の変化 第14回:歴史的な音変化3−古英語から現代英語までの子音の変化 第15回:まとめ |
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履修条件・関連する科目 Course Prerequisites and Related Courses | | 春学期の「英語学講義(英語書記体系論)」を踏まえた内容となるため,受講していない場合は事前に教科書の第I〜Ⅳ章を読んでおくこと。 |
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成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | 授業で行う小試験(20%)および学期末試験(80%)による総合評価。60点以上を合格とする。 |
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教科書・テキスト Textbook | | 大名力 (2014)『英語の文字・綴り・発音のしくみ』(研究社) 第Ⅴ〜Ⅶ章. |
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参考書 Reference Book | | 世界の文字研究会 (編) (1993)『世界の文字の図典』吉川弘文館 田中美輝夫 (1970)『英語アルファベット発達史−文字と音価』開文社出版 安井稔 (1955)『音声と綴字』「英文法シリーズ」第2巻,研究社 Jespersen, Otto (1909) A Modern English Grammar on Historical Principles. Volume I, Sounds and Spelling. London: George Allen & Unwin.
その他については授業で指示する。 |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours) | | 毎回それまでの内容を踏まえた講義となるため,回ごとに必ず復習する必要がある。 |
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履修取り下げ制度(利用の有無)学部のみ Course withdrawal | | 利用する:『履修取り下げ届』を期日までに提出した場合は原則「Wもしくは欠席」となりますが、同届を提出しない場合は成績評価が行われ、合格基準に達しない場合は「F」となります。 |
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備考 Others | | |
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授業開講形態等 Lecture format, etc. | | |
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