授業の目的 【日本語】 Goals of the Course(JPN) | | 伝統的な注釈に依拠して古典作品を読解することを目的とする。 |
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授業の目的 【英語】 Goals of the Course | | This course aims to get the knowledge to read Chinese classics by way of traditional annotation. |
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到達目標 【日本語】 Objectives of the Course(JPN) | | 中国古典作品を読む方法を身につけることを目指し、『楚辭』を教材として、 ①後漢、王逸の注釈、『楚辭章句』を理解すること ②王逸注を補完する宋、洪興祖『楚辭補注』を理解すること ③注に引用された典拠を原典にあたって確認すること ④以上を踏まえて『楚辭』の作品を読解すること に習熟することを目標とする。また、 ⑤『楚辭』が中国文学の源流のひとつである所以を理解することを最終目標とする。 |
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授業の内容や構成 Course Content / Plan | | 授業の内容 『楚辭補注』(後漢、王逸章句、宋、洪興祖補注)の中から「九章」を読む。 ①「九章」は、屈原の作品で、 ⅰ「惜誦」 ⅱ「涉江」 ⅲ「哀郢」 ⅳ「抽思」 ⅴ「懐沙」 ⅵ「思美人」 ⅶ「惜往日」 ⅷ「橘頌」 ⅸ「悲回風」 の九篇からなっている。 ②各章は、詩の本文、王逸章句、洪興祖補注から成っている。これらを順番に輪読する。
授業の構成 ①授業の初回に、中国文学史上『楚辭』の持つ意味について解説する。主として、 ⅰ「秋の文学」(愁いを詠う文学作品群)のルーツ ⅱ以降の文学作品の典拠 ⅲ注釈の拠り所 ⅳ中国文学作品の特徴および注釈の特徴 以上の四点について解説する。 ②第二回以降は、以上を踏まえて『楚辭』を読んでいく。
授業の方法 担当制とする。担当者は、 ①担当箇所の本文及び王逸章句と洪興祖補注について、 ②現代中国語による音読 ③訓読(書き下し文) ④現代日本語訳 ⑤注に引用された典拠を確認(出典調べ) を行い、発表資料を作成する。 担当者以外の参加者は、授業に参加するにあたって、当該箇所を予習し意見を述べられるように準備する。授業は担当者及び参加者のディスカッションによって進行する。教員はディスカッションを補佐し、必要に応じて補足、解説をする。
履修者は最低1回は発表することを課す。 |
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履修条件・関連する科目 Course Prerequisites and Related Courses | | 現代中国語を既習していることが望ましい。未習者は応相談。 |
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成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | ①王逸注と洪興祖補注を理解した上で『楚辭』本文を読解できるようになったか、②注に引用された典拠を確認し『楚辭』読解に応用できるようになったか、③『楚辭』が中国文学の源流のひとつである所以を理解できたか、によって評価する。発表担当40%、ディスカッションへの貢献度30%、レポート30%により評価する。60点以上を合格とする。 |
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教科書・テキスト Textbook | | |
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参考書 Reference Book | | 小南一郎訳注『楚辞』岩波文庫、2021 ほか多数。授業で紹介する。 |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours) | | 発表担当者は発表資料を準備する。担当者以外の者は、予習として当該箇所を読み、参考文献を参照し、自分の意見をまとめる。授業後は、問題点を整理し、未解決の事項について、担当者もそれ以外の者も再考し、次の授業時に結論を持ち寄れるよう準備する。 |
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履修取り下げ制度(利用の有無)学部のみ Course withdrawal | | 利用する。『履修取り下げ届』を期日までに提出した場合は原則「Wもしくは欠席」となりますが、同届を提出しない場合は成績評価が行われ、合格基準に達しない場合は「F」となります。 |
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備考 Others | | |
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授業開講形態等 Lecture format, etc. | | B-1)対面授業科目(一部遠隔:同時双方向あり) 原則として対面授業。状況の変化により一部遠隔になる可能性あり。変更がある場合にはTACTから周知する。 |
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