授業の目的 【日本語】 Goals of the Course(JPN) | | 本授業では、ニーチェ(1844年生-1900年没)の著作で提起されている諸問題の考察を通じて、哲学の問題を自分の問題として考えられるようになることを目指します。ニーチェ哲学は一般に前中後期の三期に分けられますが、本授業では前期から『悲劇の誕生』(1872年)、中期から『曙光』(1881年)、後期から『ツァラトゥストラ』(1883-1885年)を取り上げ、「ペシミズム」「ニヒリズム」「道徳批判」「神の死」「超人」「権力への意志」「永遠回帰」といったニーチェの有名な諸概念を考察し、それらが現代日本を生きる私たちにとっていかなる意味を持つのかを検討します。 |
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授業の目的 【英語】 Goals of the Course | | This class aims to enable students to think about philosophical issues as their own problems through examination of various issues raised in the writings of Nietzsche (1844 -1900). Nietzsche's philosophy is generally divided into three periods. We will focus on "The Birth of Tragedy" (1872) from the first period, "Daybreak" (1881) from the second period, and "Thus Spoke Zarathustra" (1883-1885) from the third period, so that this lecture will examine Nietzsche's famous concepts such as "pessimism," "nihilism," "critique of morals," "death of God," "overman," "will to power," and "eternal return," and what they mean for us living in modern Japan. |
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到達目標 【日本語】 Objectives of the Course(JPN) | | 授業終了時に、以下のことができるようになることを目標とします。 (1)ニーチェ哲学の諸概念を理解できるようになる。 (2)哲学的問題を自分の問題として考えられるようになる。 (3)難解な哲学書を自分で読めるようになる。 |
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授業の内容や構成 Course Content / Plan | | 本授業は、以下のスケジュールを予定しています。
第1回 イントロダクション、ニーチェの生涯と著作について 第2回~第4回 『悲劇の誕生』について 第5回~第8回 『曙光』について 第9回~第14回 『ツァラトゥストラ』について 第15回 まとめ
第2回~第14回はニーチェの著作について扱いますが、それぞれの著作の内的解釈にこだわるのではなく、そこで扱われている哲学的諸問題を中心に、周辺著作でのその問題の展開も視野に入れつつ、考察します。 |
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履修条件・関連する科目 Course Prerequisites and Related Courses | | |
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成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | 授業中に課すミニレポート30%、最終レポート70%。総点で評価し、100点満点中60点以上を合格とする。 ミニレポートでは、授業内容の理解度とそれに対して自分で考えた意見がどれくらい書けているかで評価する。最終レポートでは、ニーチェの著作の一つを自分で読んだうえで、問題を見つけて自分なりの意見をどれくらい書けているかで評価する。 |
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教科書・テキスト Textbook | | |
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参考書 Reference Book | | ニーチェの著作は様々な翻訳があるが、本授業で主に扱う三つの著作に関しては、以下を薦める。 ・ニーチェ『悲劇の誕生』西尾幹二訳、中公クラシックス、2004年。 ・ニーチェ『曙光』茅野良男訳、ちくま学芸文庫、1993年。 ・ニーチェ『ツァラトゥストラはこう言った』氷上英廣訳、岩波文庫、1967年(上巻)、1970年(下巻)。 これ以外のニーチェの著作や参考文献については、TACTや授業内で紹介する。 |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours) | | 本授業は集中講義であり授業期間中は予習の時間があまりとれないため、授業期間が始まる前に、ニーチェに関する入門書・概説書等(お薦めはTACTで事前に紹介する)、および授業で扱うニーチェの著作を読んでおくことが望ましい。授業期間中は毎日の授業終了後に授業内容の復習を行うこと。授業期間終了後には、あらためてニーチェの著作を自分で読み、自分で哲学的諸問題を考えてみること。 |
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履修取り下げ制度(利用の有無)学部のみ Course withdrawal | | 利用する。『履修取り下げ届』を期日までに提出した場合は原則「Wもしくは欠席」となりますが、同届を提出しない場合は成績評価が行われ、合格基準に達しない場合は「F」となります。 |
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備考 Others | | |
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授業開講形態等 Lecture format, etc. | | |
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