学部・大学院区分
Undergraduate / Graduate
文学部
時間割コード
Registration Code
0164002
科目区分
Course Category
専門科目
Specialized Courses
カリキュラム年度
Curriculum
2022年度入学以降
教育プログラム・分野・専門等
Major
西洋文献学P,特別C近現代日本学
科目名 【日本語】
Course Title
現代映像理論(2022入学~)
科目名 【英語】
Course Title
Contemporary Film Theory(From2022)
コースナンバリングコード
Course Numbering Code
HUMCC3147J
担当教員 【日本語】
Instructor
藤木 秀朗 ○
担当教員 【英語】
Instructor
FUJIKI Hideaki ○
開講期・開講時間帯
Term / Day / Period
秋 水曜日 2時限
Fall Wed 2
隔年開講
Biennial class
単位数
Credits
2
対象学年
Year
2年生以上
他学部生の受講の可否
Propriety of Other department student's attendance
授業形態
Course style
演習
Seminar
教職【入学年度】
Teacher's License
教職【教科】
Teacher's License
学芸員資格(該当の有無)
Curator's Qualifications
講義題目
Title
現代映像理論


授業の目的 【日本語】
Goals of the Course(JPN)
この授業の目的は、主として1960年代以降の欧米の映画理論史上の代表的な議論を理解し検討することである。
授業の目的 【英語】
Goals of the Course
This class aims to understand and discuss representative Western film theories that have been published since the 1960s.
到達目標 【日本語】
Objectives of the Course(JPN)
この授業の到達目標は、(1)映画理論の基本的な変遷を把握すること、(2)映像メディアの分析的見方を養うこと、(3)広い意味での思想の歴史的展開をも視野に収めながら、社会・文化について受講者自らが思索を深めることを目標としている。
授業の内容や構成
Course Content / Plan
ある理論は他の理論をどのように乗り越えようとしているか、各理論は映画の芸術性、社会的役割、観客との関係をどのように捉えているか、さらには作品をどのような方法で分析しているかが焦点となる。受講者は、こうした点を整理しながら理解し、その上で批判的に考察していくことが求められる。

1 イントロダクション
2 構造主義・記号論
3 ポスト構造主義へ
4 イデオロギー論
5 『裏窓』(1954)
6 精神分析論
7 フェミニズム・ジェンダー論
8 カルチュラル・スタディーズ
9 『晩春』(1949)
10 ネオフォルマリズム
11 モダニティ
12 ニュー・メディア
13 『去年マリエンバードで』(1961)
14 運動イメージ・時間イメージ
15 まとめ
履修条件・関連する科目
Course Prerequisites and Related Courses
「映画批評分析論」をすでに受講していることが望ましい。
成績評価の方法と基準
Course Evaluation Method and Criteria
積極的な参加(一学期に2回以上の質問) 10%
中間小テスト              30%
期末試験                60%
60点以上を合格とする。
教科書・テキスト
Textbook
アルチュセール、ルイ(1970)「イデオロギーと国家のイデオロギー装置」柳内隆訳『アルチュセールの<イデオロギー>論』三交社、1993年(「イデオロギーと国家のイデオロギー諸装置」西川長夫他訳、『再生産について』平凡社、2005年)

バーバ、K・ホミ(1994)『文化の場所—ポストコロニアリズムの位相』本橋哲也他訳、法政大学出版局、2005年

バルト、ロラン(1982)『第三の意味』沢崎浩平訳、みすず書房、1984年

Baudry, Jean-Lois (1970) “Ideological Effects of the Basic Cinematographic Apparatus,” trans. Alan Williams. In A Film Reader: Narrative, Apparatus, Ideology, ed. Philip Rosen. Bloomington: Indiana University Press, 1981.

ドゥルーズ、ジル(1983)『シネマ1―運動イメージ』財津理・齋藤範訳、法政大学出版局、2008年

ドゥルーズ、ジル(1985)『シネマ2―時間イメージ』宇野邦一他訳、法政大学出版局、2006年

ボードウェル、デヴィッド(1988)『小津安二郎―映画の詩学』杉山昭夫訳、1992年

Hall, Stuart (1980) “Encoding/Decoding.” In Culture, Media, Language, eds. Stuart Hall et al. London: Routledge.

ハンセン、ミリアム・ブラトゥ(1999)「感覚の大量生産―ヴァナキュラー・モダニズムとしての古典的映画」滝浪佑紀訳、田中純編『SITE ZERO/ZERO SITE ヴァナキュラー・イメージの人類学』メディア・デザイン研究所、2010年

マノヴィッチ、レフ(2001)『ニューメディアの言語―デジタル時代のアート、デザイン、映画』みすず書房、2013年

メッツ、クリスチャン(1968)『映画における意味作用に関する試論―映画記号論の基本問題』水声社、2005年

メッツ、クリスチャン(1977)『映画と精神分析―想像的シニフィアン』鹿島茂訳、1981年
ソシュール、フェルディナン・ド(1916)『ソシュール一般言語学講義』トゥリオ・デ・マウロ校注、山内貴美夫訳、1976年。(他にも訳あり)

マルヴィ、ローラ(1975)「視覚的快楽と物語映画」斉藤綾子訳、『新映画理論集成1―歴史/人種/ジェンダー』岩本憲児、武田潔、斉藤綾子編、フィルムアート社、1998年
参考書
Reference Book
堀潤之、木原圭翔編『映画論の冒険者たち』東京大学出版会、2021年

エルセッサー、トマス、ウォーレン・バックランド『現代アメリカ映画研究入門』水島和則訳、書肆心水、2014年

スタム、ロバート他『映画記号論入門』丸山修他訳、松柏社叢書、2006年
課外学習等(授業時間外学習の指示)
Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours)
毎週授業時までに指定されたテキストを読んで予習をしてくることが求められる。
履修取り下げ制度(利用の有無)学部のみ
Course withdrawal
利用する:『履修取り下げ届』を期日までに提出した場合は原則「Wもしくは欠席」となりますが、同届を提出しない場合は成績評価が行われ、合格基準に達しない場合は「F」となります。
備考
Others
授業開講形態等
Lecture format, etc.
対面で実施する。ただし今後の感染状況によって変更の可能性がある。詳細はTACTで周知する。
A-1)対面授業科目(対面のみ)