授業の目的 【日本語】 Goals of the Course(JPN) | | 本講義は,教育発達科学の諸領域のうち,特に教育場面において欠かすことができないテストの方法やあり方について理解し,科学的に人間の行動を評価するための方法を習得することを目的とする。 人事試験,入学試験,資格試験,語学試験や,学力調査の多くは,テスト理論(test theory)に基づいて行われている。本講義ではテスト理論及びその基礎となっている教育測定学(educational measurement)をとりあげ,理論的背景について詳述する。あわせて,実際のテストにおけるテスト理論の活用事例を通じて,より公平で妥当性・信頼性が高く,かつ受験者に負担の少ないテストを実施するための方法を紹介する。テスト理論の考え方を理解することで,質問紙データやパフォーマンスに対する評価データを分析する方法だけではなく,どのように調査を実施すればより本質的に「心を測る」ことができるかについて,深い洞察が行えるようになるであろう。 |
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授業の目的 【英語】 Goals of the Course | | Large-scale tests, including university entrance examination, psychological assessment and test for recruiting are administered under psychological, or scientific basis of test theory. In this course students can understand the basics of educational measurement and psychometrics as well as practical topics of how large-scale tests are operated based on a test theory. This course also gives students details on a practical issues of large-scale test which would be useful for evaluating performance and achievement level, as well as understanding our behavior in a scientific aspect. |
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到達目標 【日本語】 Objectives of the Course(JPN) | | (1) テストが「妥当性」「信頼性」といった点で評価できることを理解し,テストや質問紙の「質」に関する定量的・定性的な議論ができるようになる。 (2) 実際のテスト運営場面の事例を通じて,テスト理論がテストの運営場面と密接に関わっていることを理解し,質が高く,かつ効率的なテスト実施方法について検討ができるようになる。 (3) 「標準化テスト」の考え方を理解することにより,より公平で妥当なテストや,有意義な質問紙調査を行うための仕組みを提案できる。 |
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到達目標 【英語】 Objectives of the Course | | |
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授業の内容や構成 Course Content / Plan | | 講義形式を中心とする。講義内容に即して,随時小レポートを課し,理解度を確認する。
1. 導入~日本的テスト文化の紹介 2. 「標準化テスト」とは何か~今の日本のテストから 3. テスト理論(1)古典的テスト理論(CTT) 4. テスト理論(2)CTTから項目反応理論(IRT)へ 5. テスト理論(3)IRTの導入(項目・テストの特性) 6. テスト理論(4)IRTの発展的話題(パラメタの推定・能力値の推定) 7. テスト理論(5)IRTの発展的話題2(さまざまなモデル) 8. 等化(基礎編) 9. 等化(実践編) 10. 大規模テストの設計法(1)項目バンクの構築 11. 大規模テストの設計法(2)テスト実施 12. テストの妥当性・実用性 13. テストと質問紙調査の関連 14. Computer Based Test(CBT)とこれからのテスト 15. 総括討論 |
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履修条件・関連する科目 Course Prerequisites and Related Courses | | 「心理計量学講義I」を履修していることが望ましい。 |
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成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | 到達目標(1)・(2)を確認するための小レポート(40%) 到達目標(2)・(3)を確認するための期末試験(60%) |
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教科書・テキスト Textbook | | 光永悠彦 (2017). テストは何を測るのか ナカニシヤ出版 ISBN978-4-7795-1071-7 他,適宜レジュメを配布する。 |
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参考書 Reference Book | | 別府正彦[著]野口裕之・柴山直・熊谷龍一[監修](2015). 「新テスト」の学力測定方法を知るIRT入門―基礎知識からテスト開発・分析までの話 河合出版 ISBN 978-4-7772-1650-5 野口裕之・大隅敦子 (2014). テスティングの基礎理論 研究社 ISBN978-4-327-38464-7 |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours) | | 毎回の授業に先立ち,TACT上にアップしてあるレジュメ及び教科書を用いて,授業内容を予習しておくこと。 |
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注意事項 Notice for Students | | 履修取り下げ制度を採用します。 少々,数学を使います。頭を柔軟にして,履修してください。 講義を通じて,受講者がこれまで受験してきた「テスト」が,いかに狭い範疇のものであるかを実感すると思います。これまでの「常識」に囚われず,より広い視野から「教育」を考えたいという方も歓迎します。 |
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他学部生、他専攻生、他研究科生の受講の可否 Propriety of other undergraduate students, other major students, and other graduate students attendance | | |
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授業開講形態等 Lecture format, etc. | | 原則、対面形式にて行う。ただしCOVID-19の感染状況によっては,オンライン授業(オンデマンド型)に切り替える場合がある。履修登録後に授業形態を変更する場合は、TACTの授業サイトにて告知する。 |
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遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置 Additional measures for remote class (on-demand class) | | 教員への質問はメールまたはTACTのメッセージ機能を用いて受け付ける。 学生相互間の意見交換は、TACTの「メッセージ」機能を用いる。 |
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