学部・大学院区分
Undergraduate / Graduate
教育学部
時間割コード
Registration Code
0250041
科目名 【日本語】
Course Title
心理計量学演習Ⅰ
科目名 【英語】
Course Title
Seminar on Psychometrics I
コースナンバリングコード
Course Numbering Code
EDUPS3414J
担当教員 【日本語】
Instructor
光永 悠彦 ○
担当教員 【英語】
Instructor
MITSUNAGA Haruhiko ○
単位数
Credits
2
開講期・開講時間帯
Term / Day / Period
春 火曜日 3時限
Spring Tue 3
対象学年
Year
3年
3
コース・専攻等
Subject
心理社会行動コース
必修・選択
Required / Selected
選択必修II


授業の目的 【日本語】
Goals of the Course(JPN)
本演習は,教育発達科学の諸領域のうち,教育の場面で欠かすことのできない「テスト」を分析するための方法を取り上げ,心理学の研究方法を理解するうえで欠かすことのできない「心理モデル」の考え方について理解し,科学的な心理学研究の技法を習得することを目的とする。
質問紙調査やテストの場面では,収集したデータに対して,分析者が仮定したモデルをあてはめ,データの発生した背景について検討することが多い。より良い分析をするためには,分析者が多くの種類のモデルについて知識をもち,適切な場面で適切なモデルを用いることが必要であろう。
本授業は分析のためのモデルの一つとして項目反応理論を取り上げ,教科書をはじめとするいくつかの文献を読みながら,その基本的な概念や考え方を学ぶ。
授業の目的 【英語】
Goals of the Course
The concepts of psychological model, such as classical test theory and item response model, are essential to understand various aspects of modern psychological research. This seminar gives students a discussion on item response model related on a large-scale assessment or testing.
到達目標 【日本語】
Objectives of the Course(JPN)
(1)項目反応理論の概念的理解ができる。
(2)心理尺度の構成に項目反応理論が応用できるようになる。
(3)項目反応理論を用いた論文を読んで,その内容を理解できるようになる。
到達目標 【英語】
Objectives of the Course
授業の内容や構成
Course Content / Plan
受講者は教科書の1章から4章で記されている事項について,1章につき2回から5回程度の授業回を用いて発表することが求められる。

1. Foundations (IRTをはじめとするテスト理論の基礎的事項)
2. Selected Mathematical and Statistical Results (線形代数や微分などの数理的事項)
3. Unidimensional IRT Models (一次元IRTモデル)
4. Item Parameter Estimation - Binary Data (二値データに対する項目パラメタ推定)

必要に応じて、教科書で示されている計算を R で実行し、紹介することができればなおよい。
教科書の内容に即して,参考書等を併用して発表することも可とする。
履修条件・関連する科目
Course Prerequisites and Related Courses
「心理計量学講義I」及び「心理計量学講義II」を履修していることが望ましい。
成績評価の方法と基準
Course Evaluation Method and Criteria
到達目標(1)を確認するため,発表による貢献がどれだけあったかを評価する(50%)。最低1回,発表することが単位の要件である。また,到達目標(2)や(3)を確認するために,毎回のディスカッションの参加状況も評価の対象とする(50%)。
教科書・テキスト
Textbook
Bock, R.D. & Gibbons, R.D. (2021). Item Response Theory. Wiley. Print ISBN:9781119716686 Online ISBN:9781119716723 DOI:10.1002/9781119716723
参考書
Reference Book
・光永悠彦(2017).テストは何を測るのか 項目反応理論の考え方 ナカニシヤ出版 ISBN978-4-7795-1071-7
・野口裕之・渡辺直登[編著](2015).組織・心理テスティングの科学 項目反応理論による組織行動の探究 白桃書房 ISBN978-4-561-26648-8
・加藤健太郎・山田剛史・川端一光(2014).Rによる項目反応理論 オーム社 ISBN978-4-274-05017-6
・Hambleton, R.K., Swaminathan, H. & Rogers, H.J. (1991). Fundamentals of Item Response Theory. Newbury Park, CA: SAGE Publications. ISBN:0-8039-3647-8
課外学習等(授業時間外学習の指示)
Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours)
レジュメを作成して発表する形式のため,授業外の時間でレジュメを作成することが求められる。
注意事項
Notice for Students
他学部生、他専攻生、他研究科生の受講の可否
Propriety of other undergraduate students, other major students, and other graduate students attendance
3年次以上可
授業開講形態等
Lecture format, etc.
原則として対面で行うが,感染状況によってはオンライン(Zoom使用)で行う場合がある。履修登録後に授業形態を変更する場合は、TACTで告知する。
遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置
Additional measures for remote class (on-demand class)
教員への質問はメールにて受け付ける。
学生相互間の意見交換は、ゼミ(Zoom又はTeamsを使用の予定)の中で行うこととする。