授業の目的 【日本語】 Goals of the Course(JPN) | | この授業では国際通商を法的に規制する世界貿易機関(World Trade Organization: WTO)の基本構造を学び、その上で現在WTOが直面している諸問題について大局的な視点を持つことを目的とします。 |
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授業の目的 【英語】 Goals of the Course | | The objective of this course is for students to learn the basics of the World Trade Organization (WTO), which legally regulates global trade, and to develop a comprehensive perspective on the various issues that the WTO is currently facing. |
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到達目標 【日本語】 Objectives of the Course(JPN) | | この授業では、受講生が授業終了時に、以下の知識・能力を身につけていることを目標とします。 1. WTOの基本的な組織構造およびその規律内容を理解し、説明できること。 2. 自由貿易と他の価値(環境保護、人権保護、健康保護など)との緊張関係およびそれが歴史的にどのように調整されてきたかを理解し、説明できること。 3. 近年WTOが直面する諸問題(例:WTOの上級委員会の機能停止、安全保障外、米中貿易摩擦)を理解し、説明できること。 |
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到達目標 【英語】 Objectives of the Course | | This course seeks to ensure that students possess the following knowledge and abilities upon completion. 1. Gain a comprehensive understanding of the organizational structure of the WTO and its basic disciplines, and be able to articulate it effectively. 2. Understand and explain the tensions that exist between free trade and other values (e.g., environmental protection, human rights protection, and health protection), and the historical efforts to reconcile them. 3. Understand and explain various issues that the WTO currently faces (e.g., disfunction of the WTO's Appellate Body, security exceptions, US-China Trade war). |
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授業の内容や構成 Course Content / Plan | | 第1回 イントロ(授業の概要・進め方、報告についての説明など) 第2回 WTO協定の基本構造 第3回 ガット(関税及び貿易に関する一般協定)の基本原則① 第4回 ガットの基本原則② 第5回 ガットの基本原則③ 第6回 一般的例外①:環境保全を目的とした通商制限 第7回 一般的例外②:健康保護を目的とした通商制限 第8回 一般的例外③:公徳(モラル)の保護を目的とした通商制限 第9回 貿易と開発(途上国問題):一般特恵制度について 第10回 地域貿易協定(EPA、FTA)の問題 第11回 WTOが直面する問題①:上級委員会の機能停止 第12回 WTOが直面する問題②:安全保障例外をめぐるWTO先例の分析 第13回 WTOが直面する問題③:安全保障例外をめぐるWTO先例の分析 第14回 WTOが直面する問題④:米中貿易摩擦 第15回 授業のまとめ
※第1回・2回は担当教員による講義を中心に授業を進めていきます。第3回以降は事前に指名した受講生に報告・コメントを行ってもらい、それに基づく「ディスカッション」および「教員の解説」という形で授業を進めていきます。報告の仕方等は受講生数によって変わってくることから、詳しい説明は第1回の授業(イントロ)で行うこととします。「成績の評価」とも関係しますが、受講生には報告・コメントの負担が平等となるように調整します。 |
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履修条件・関連する科目 Course Prerequisites and Related Courses | | 履修条件:特になし(ただし授業では英語資料も使用するため、一定程度の英語読解力が必要となります)。 関連する科目:国際法総論など。 |
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成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | 成績評価は、①授業での報告・コメント・ディスカッション(50点満点)、③期末レポート(50点満点)をベースに、本授業の「到達目標」を達成しているかを基準に、総合的に行うこととします。 |
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教科書・テキスト Textbook | | 特定の教科書を指定しません。代わりに関連する資料等をTACTにアップします。 |
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参考書 Reference Book | | TACTにアップする関連資料とは別に、さしあたり以下のものを挙げておきます。
小寺彰・中川淳司編『基本経済条約集(第2版)』(有斐閣、2014年) 中川淳司ほか『国際経済法(第3版)』(有斐閣、2019年) 中川淳司『WTO貿易自由化を超えて』(岩波新書、2013年) 福永有夏『貿易紛争とWTO:ルールに基づく紛争解決の事例研究』(法律文化社、2022年) 松下満雄ほか編『ケースブック WTO法』(有斐閣、2009年) |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours) | | 事前課題として、授業前までにTACTで指定をした資料を読んでくるようにしてください。また授業後には、その日の授業中のディスカッション等をまとめた議事録をTACTにアップしておくので、それに目を通すことで復習するようにしてください。 |
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注意事項 Notice for Students | | |
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授業開講形態等 Lecture format, etc. | | |
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遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置 Additional measures for remote class (on-demand class) | | |
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