授業の目的 【日本語】 Goals of the Course(JPN) | | グローバル化社会に対応するための専門的知識を習得し、日本法に関する理解を深めるための比較の素材として、旧ソ連邦およびロシア連邦の法現象について学ぶ。 |
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授業の目的 【英語】 Goals of the Course | | In order to acquire expertise in dealing with a globalized society and deepen the understanding of the basic features of Japanese law, the legal issues in the former Soviet Union and the Russian Federation are taken up as a source of comparative study. |
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到達目標 【日本語】 Objectives of the Course(JPN) | | 旧ソ連邦および現在のロシアの法に係わる基礎的な知識を習得し、当該地域に関する理解を深めることにより、大局的見地に立ってものごとを総合的に判断する能力を養う。 |
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到達目標 【英語】 Objectives of the Course | | Students will acquire a basic knowledge of the law of the former Soviet Union and present Russia, and deepen their understanding of this region, thereby developing the ability to make comprehensive evaluations of matters from a broad perspective. |
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授業の内容や構成 Course Content / Plan | | 本講義では、現代ロシア法の特質を、憲法と司法制度を中心に概説する。体制転換期におけるロシアの重大な課題の一つが、法治国家の創出、すなわち法によって政治権力を縛るシステムを構築することにあった。この四半世紀の間にそうした課題がどのように扱われたのかを、制度と実態の両面から検討することにより、日本法の特質について理解を深めるための比較材料を提供する。 また、2022年に始まったウクライナ戦争は、上記の問題を検討する際に看過しえないトピックであることから、主に憲法学の観点から関連する問題を二回に分けて検討する。
【講義計画】 1 イントロダクション 2 帝政ロシア法史 帝政ロシアの法とその特質(1864年司法改革、第一次ロシア革命と外見的立憲主義) 3 社会主義ロシアの法 社会主義と民衆の国家構想、1917年革命と法、司法制度と法の解釈、所有制度と契約法 4 ペレストロイカ期における法変動 5 体制転換とロシア法 6 93年憲法体制における統治機構(1) ロシアの大統領制 7 93年憲法体制における統治機構(2) ロシアの議会制 8 93年憲法体制における統治機構(3) ロシアの連邦制度 9 現代ロシアの司法制度(1) 裁判所の体系、裁判官 10 現代ロシアの司法制度(2) 憲法裁判所 11 現代ロシアの司法制度(3) 現代ロシアの陪審制 12 ウクライナ戦争とロシア(1) ロシア憲法体制の変動、ロシアにおける精神的自由権の規制 13 ウクライナ戦争とロシア(2) 現代ロシアにおける国民統合と愛国主義 14 旧ソ連・東欧地域の憲法 東欧諸国の憲法の動向―ハンガリー・ポーランド 15 まとめ 講義の総括
In this lecture, we will learn the characteristics of modern Russian law by focusing on the constitution and the judicial system. One of Russia's significant challenges during the transition period was to create a rule-of-law state, that is, to build a system that binds political power by law. We examine how such issues were handled in the last 30 years, both institutionally and in practice. At the same time, this lecture will shed light on the background of the Ukraine War from 2022 in terms of constitutional law. Compared to Russia, the constitutional practice of Central European countries (Hungary and Poland) is also discussed. Through these works, we will obtain basic knowledge to deepen our understanding of Japanese law characteristics. |
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履修条件・関連する科目 Course Prerequisites and Related Courses | | |
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成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | 学期末の筆記試験によって評価する。 ロシアの法現象についてまとまった考察・論述ができるだけの基礎的なロシア法の知識が修得されていることを合格の基準とする。なお、定期試験に欠席した者は「欠席」、出席のうえ不合格となった者は「F」とする |
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教科書・テキスト Textbook | | 各講義の前に、TACTを通じて講義資料を事前に配布する。 |
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参考書 Reference Book | | 現代ロシア法については、小森田秋夫編『現代ロシア法』(東京大学出版会、2003年)、小田博『ロシア法』(東京大学出版会、2015年)がある。 ソ連時代は、藤田勇『概説ソビエト法』(東京大学出版会、1986年)を参照のこと。 ロシア連邦憲法の邦訳は、畑博行・小森田秋夫編『世界の憲法』第5版(有信堂高文社、2018年)所収の拙訳を参照されたい。優れた入門書として、ロシア法全般については、渋谷謙次郎『法を通してみたロシア国家』(2015年、ウェッジ)が、商事法については、松嶋希会『ロシア・ビジネスとロシア法』(商事法務、2017年)がある。 |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours) | | 事前に配布する講義資料に目を通し、専門用語の意味をあらかじめ確認すること。 |
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注意事項 Notice for Students | | |
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授業開講形態等 Lecture format, etc. | | |
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遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置 Additional measures for remote class (on-demand class) | | |
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