授業の目的 【日本語】 Goals of the Course(JPN) | | いわゆる「マスコミ」よりも幅広くインターネットやソーシャルメディアなども含めたメディアと政治現象(とくに世論の形成)との関連について扱う授業である。前半ではメディアの発達史を概説しながら、主としてマスメディア(マスコミ)と政治とのかかわりについて講義する。後半はソーシャルメディアをはじめとしたインターネットメディアの出現を踏まえ、メディア社会と政治がどのように変化していくのかを考えたい。 |
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授業の目的 【英語】 Goals of the Course | | This course explores how media interact with political phenomenons (e.g. public opinion). In this course, the word "media" connotes not only mass media but also new media such as the Internet and social media. The early part of the course provides an overviewof the relationship between mass media and politics with the history of media development. In the latter part, we address the issue how media society and politics are changing with the growth of the Internet media such as social media. |
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到達目標 【日本語】 Objectives of the Course(JPN) | | (1)メディアテクノロジーの発達の歴史についての基礎知識を押さえ、(2)コミュニケーション、世論、公共圏といったメディアと政治に関する基礎的な概念を理解し、(3)メディア研究の理論をもとにメディアが政治といかに結びついているのかを各自が位置づけ、(4)今日のメディア環境が政治現象にどのような影響を与えていくのかという点を批判的に分析できるようになることが発展的な目標である。 |
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到達目標 【英語】 Objectives of the Course | | Students who complete this course are expected to: 1. Acquire the the basic knowledge of the history of media technology 2. Understand key concepts of "media and politics" such as communication, public opinion, and public sphere 3. Evaluate the interaction between media and politics based on the theories of media and communiocation studies 4. Critically analyze how today's media environment affects a political phenomenon. |
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授業の内容や構成 Course Content / Plan | | 1 イントロダクション:メディア研究の発展と潮流 2 歴史の中のメディア1:活字メディアとグーテンベルクの銀河系 3 歴史の中のメディア2:新聞とジャーナリズムの成立 4 歴史の中のメディア3:ラジオ・テレビとマスメディアの時代 5 ナチズムとメディア:そのメディア研究への影響 6 マスコミュニケーション研究の発展:メディア効果論の歴史 7 日本政治におけるメディア:その歴史と現在 8 マスメディアとネットメディア:ネットに「真実」はあるか 9 メディアとフェイクニュース:その拡散のメカニズム 10 メディアと社会運動:ハッシュタグアクティビズムの功罪 11 メディアとレイシズム/排外主義:グローバルな「ネット右派」現象 12 メディアと世論操作:ネット世論の脆弱性 13 メディアと陰謀論:なぜ、今陰謀論なのか 14 メディアと世論の分断化:分断化論の是非、分断化のメカニズム 15 メディアと政治の今後:理論的な検討 |
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履修条件・関連する科目 Course Prerequisites and Related Courses | | 必須ではないが、政治学関連の科目を履修してきたことが望ましい。また、社会学や社会心理学、メディア論などの関連領域にも関心を持っていることが望ましい。 |
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成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | 小課題(70%)、期末レポート(30%)。小課題では各回の内容に関して課題を出す(質問・感想・コメントについては任意項目)。期末レポートではブックリストから一冊以上の本を選んで、内容の要約と論評を求める。合格の基準は両者の合計が100点満点中60点を超えることである。 |
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教科書・テキスト Textbook | | |
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参考書 Reference Book | | 佐藤卓己(2018)『現代メディア史 新版』岩波書店、稲増一憲(2022)『マスメディアとは何か:「影響力」の正体』中央公論新社(中公新書)、笹原和俊(2021)『フェイクニュースを科学する:拡散するデマ、陰謀論、プロパガンダのしくみ』化学同人(DOJIN BUNKO)、秦正樹(2022)『陰謀論』中央公論新社(中公新書)など。より詳細な参考文献リストは授業内で紹介する。 |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours) | | 事前学修:毎回ウェブ資料などを予習教材として示すので、一読してその回のテーマに関する関心を高めること。また、その回の文献リストに挙がっている文献やその著者について、ウェブ検索などで下調べしておくこと。 事後学修:LMS(TACTを予定)を使用して課題を出すので、授業資料を復習しながら指定期日までに提出すること。 |
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注意事項 Notice for Students | | 毎回小課題を課すので、継続的に授業に出席・参加することが必要である。 |
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授業開講形態等 Lecture format, etc. | | 講義形式の対面授業を予定しているが、状況によっては遠隔授業の導入を検討する。 |
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遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置 Additional measures for remote class (on-demand class) | | |
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