授業の目的 【日本語】 Goals of the Course(JPN) | | 複雑な政治現象を読み解くため、これまで政治学は社会心理学、経済学、社会学、情報科学、数学、統計学といった他分野の研究成果、アプローチも積極的に 取り入れ、分析に必要な“レンズ”を手にしてきた。この講義では、政治学の持つ“レンズ”のうち、計量的アプローチについて紹介する。併せて、政治過程に おける 主要な構成要素である選挙や投票行動を中心に、計量的手法による政治分析がこれまで明らかにしてきた政治過程の実態(政策形成、政治意識、マス・メディ ア、地方自治…)についてもわかりやすく解説する。 選挙や投票行動の研究は、米国の政治学における中心的な研究テーマの1つとして、数多くの研究者によって取り組まれてきた。現代に到るまでの彼らの業績 をできるだけ体系的かつわかりやすく整理することで、第2次世界大戦以降の政治学の系譜についても紹介することができればと考えている。 |
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授業の目的 【英語】 Goals of the Course | | This course provide an introduction to quantitative analysis in political research. And this course will focus on voting behavior and electoral studies in Japan and U.S. The goal is to enable students to not only be sophisticated consumers of quantitative research in political science but also to design their own research by using data. |
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到達目標 【日本語】 Objectives of the Course(JPN) | | 以下の2点の理解を目標とする。 ・政治学における計量的アプローチの意義と有効性 ・選挙、投票行動に関する理論モデルとその分析手法 |
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到達目標 【英語】 Objectives of the Course | | |
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授業の内容や構成 Course Content / Plan | | 1 計量政治学について学ぶ意義 この講義で何を学ぶのか?履修に際する注意事項など
2 民意の分布と形成 有権者は政治に対してどのような意見を持っているのか?その意見はどのように形成されるか?
3 有権者の政治知識と判断 有権者は政治に対してどれくらい知識を持っているか?
4 投票参加(1) 有権者が投票|棄権を決める要因は何か?
5 投票参加(2) 投票率が低下している原因は何か?
6 地域特性と投票選択 都市部と農村部で有権者の投票行動が異なるのはなぜか?
7 社会的属性と投票選択 年齢や性別、職業といった社会的属性によって投票はどのように変わるのか?
8 党派性とイデオロギー 政党支持とは何か? 政党支持はどのように形成され、どのように変わるのか?
9 民意と政策(1) 政党や候補者の掲げる政策が似通ったものになるのはなぜか?
10 民意と政策(2) 選挙の際に見られる争点は投票行動にどのような影響を与えているのか?
11 政治不信と投票選択 どのような有権者が政治不信を抱いているのか?政治不信の構造はどのようになっているのだろうか?
12 民意と経済 選挙は経済にどのような影響をもたらすのだろうか?
13 候補者評価と投票行動 投票選択において候補者はどれくらい影響を持つのか?候補者に対するイメージはどのように形成されるのだろうか?
14 選挙制度・選挙運動と投票選択(1) 選挙制度、政党・候補者の公約は有権者の投票選択に影響を与えるのか?
15 選挙制度・選挙運動と投票選択(2)・有権者は政治を変えられるのか? 選挙区や支持団体への利益誘導は有権者の投票選択に影響を与えるのか? 選挙・投票行動研究および政治学における計量的アプローチの課題は何か? |
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履修条件・関連する科目 Course Prerequisites and Related Courses | | |
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成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | 学期末レポート(40%)および講義中に適宜実施する小テスト・小レポート(60%)を加味する。 |
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教科書・テキスト Textbook | | 飯田 健・松林 哲也・大村 華子『政治行動論―有権者は政治を変えられるのか』有斐閣、2015年 |
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参考書 Reference Book | | 小林 良彰『選挙・投票行動』東京大学出版会、2000年 初回講義において、各回ごとの教科書および参考文献リストを提示する。 |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours) | | ・事前に講義資料を配布する。 ・各単元ごとに演習課題を提示するので、講義内容を踏まえて次週までに整理しておくこと。 ・毎週、教科書の指定箇所を読んでおくこと。また、リストに挙げた参考文献を読むことを勧める。 |
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注意事項 Notice for Students | | |
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授業開講形態等 Lecture format, etc. | | |
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遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置 Additional measures for remote class (on-demand class) | | |
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