学部・大学院区分
Undergraduate / Graduate
法学部
時間割コード
Registration Code
0304363
科目区分
Course Category
専門科目
Specialized Courses
科目名 【日本語】
Course Title
演習ⅢB
科目名 【英語】
Course Title
Seminar IIIB
担当教員 【日本語】
Instructor
増田 知子 ○
担当教員 【英語】
Instructor
MASUDA Tomoko ○
単位数
Credits
2
開講期・開講時間帯
Term / Day / Period
秋 月曜日 5時限
Fall Mon 5
対象学年
Year
4年
4
授業形態
Course style
演習
Seminar


授業の目的 【日本語】
Goals of the Course(JPN)
急速に整備されてきたデジタル・データ環境により、これまで多大な労力と時間が必要であった実証研究が容易に行えるようになっています。名大図書館の所蔵資料の利用に加え、450万点の電子書籍・電子雑誌を検索・閲覧できる国会図書館のデジタルコレクションを活用することにより、政治史上の問題の解明に取り組むことが従来よりも容易になっています。このような環境を活用することにより、受講生自身が研究史上の課題を発見し、史料に依拠した独自の見解を示すことができるよう指導します。
授業の目的 【英語】
Goals of the Course
The rapidly developing digital data environment is making it easier to conduct empirical research that previously required a great deal of effort and time. In addition to using the materials held at the Nagoya University Library, it is now easier than ever before to tackle unresolved issues in political history by making use of the Digital Collections of the Library of Congress, where 4.5 million electronic books and journals can be searched and browsed. By making use of this environment, students will be guided to share their own research history issues and to present their own views based on historical sources.
到達目標 【日本語】
Objectives of the Course(JPN)
日本政治史について、次の4項目の習得を通じて、初学者でも、独自の課題を設定し、専門的な論述ができるようになることを到達目標とします。
①先行研究の正確な読解を行い、理解を深める。
②既存の研究方法を習得する。
③多くの文献資料が入手可能になったデジタルアーカイブ環境を活用する。
④論文形式で論述する。
到達目標 【英語】
Objectives of the Course
The attainment goal of this course is to enable even beginners to set their own agenda and make a professional argument about Japanese political history by mastering the following four items.
(i) Accurately read and understand previous research.
(ii) Master existing research methods.
(iii) make use of the digital archiving environment in which many literature sources are now available
(iv) Discuss in paper format.
授業の内容や構成
Course Content / Plan
春学期は、研究史上の重要な文献を取り上げ、参照、引用されている資料を読解することにより、歴史実証研究の基礎的方法を習得する。
秋学期は、独自の研究課題を発見し、その課題を解明するための実証研究の論述方法を習得する。

春学期
1  ガイダンス
2  研究史上の重要な専門の文献(図書、論文)を読み、書評報告を行い、質疑応答を行う。
3  質疑応答の成果をふまえ、 書評報告の補充報告を行う。
4 研究史上の重要な専門の文献をさらに読み、書評報告を行う。
5 質疑応答の成果をふまえ、 書評報告の補充報告を行う。
6  研究史上の重要な専門の文献をさらに読み、書評報告を行い、質疑応答を行う。
7 質疑応答の成果をふまえ、 書評報告の補充報告を行う。
8 研究史上の重要な専門の文献をさらに読み、書評報告を行う。
9 報告した文献から独自の課題を発見し、参照、引用文献を収集,読解するなどして、より精緻に先行研究を理解する方法を習得する。
10 報告した文献から独自の課題を発見し、参照、引用文献を収集,読解するなどして、より精緻に先行研究を理解する方法を習得する。
11 実際に、自分の研究課題を探すため、先行研究を読む。
12 実際に、自分の研究課題を設定するため、関連する文献資料を収集し、読解する。
13 自分の研究課題を決め、関連しそうな文献資料のリストを作成する。
14 夏休み中に取り組む作業について検討する。

秋学期は、論文形式で実証研究を行うための方法を習得する。適宜、資料調査、文献の読解も行う。
1 夏休中の作業とその成果について報告する。
2 自分の問題関心に基づき、新たに注目した先行研究(図書、論文)を読み、報告する。
3 先行研究における引用、参照の文献資料を調査する。
3 先行研究を検証するため、引用、参照の文献資料を読解し、報告する。
4 先行研究を検証するため、引用、参照の文献資料を読解し、報告する。
5 独自の課題を探求し、報告する。
6 関連する文献資料を収集し、読解を進め、論文形式で記述する。
7 講評をふまえ、改訂版を作成し、発表する。
8  論述を章立てにして展開するため、構成を検討し、報告する。
9  講評をふまえ、改訂版を作成し、報告する。
10 論文形式で文献資料を引用参照した記述を展開する。
11  講評をふまえ、改訂版を作成し、発表する。
12  論文形式で文献資料を引用参照した記述をさらに展開する。
13 先行研究と比較し、新規性、独自性について自己検証する。
14 新規性、独自性を明確にできる論述方法を習得する。
15 総括
履修条件・関連する科目
Course Prerequisites and Related Courses
「現代日本の政治と行政」1~3回、特殊講義「デジタル世界の近代日本の政治と法」、法情報Ⅱを受講していること。受講していない場合は、国会図書館等のデジタルアーカイブを利用した経験があることが履修条件になります。
成績評価の方法と基準
Course Evaluation Method and Criteria
評価方法は、準備と報告(50%)、宿題(20%)、期末報告(30%)で評価します。理由の如何を問わず前後期通じて5回欠席した時点で、成績評価を「欠席」とします。
教科書・テキスト
Textbook
主要テキストは、春学期は、日本政治史の研究史上の重要文献を選定し授業中に指示します。秋学期は受講生の研究解題に基づき選定します。
参考書
Reference Book
ガイダンス及び授業時に指示します。
課外学習等(授業時間外学習の指示)
Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours)
授業時は、受講生の報告が中心になります。文献資料の収集と読解、報告用のレポートの作成などはすべて課外学習として行います。
注意事項
Notice for Students
図書館、デジタルアーカイブを利用した文献資料調査及びその読解を行うため、課外の学習時間を十分に確保することが必要です。
授業開講形態等
Lecture format, etc.
原則対面で行う。
授業開講形態(対面遠隔併用で実施する授業一覧)は、名古屋大学大学院法学研究科ホームページの「NEWS ニュース」に掲載します。URL:https://www.law.nagoya-u.ac.jp/
※履修登録後に授業形態等に変更がある場合には、TACTの授業サイトで案内します。
List of hybrid classes employing both face-to-face and remote teaching methods will be posted in the "News" of the homepage of the Graduate School of Law.
URL:https://www.law.nagoya-u.ac.jp
*If there are any changes in the teaching methods after the period of course registration, it will be announced on TACT.
遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置
Additional measures for remote class (on-demand class)
質疑応答については、リアルタイムの遠隔を使用する。
遠隔授業はTACTで行う。教員への質問方法、学生同士の意見交換の方法は次のとおりとする。なお、教員より別の指示がある場合は、その指示に従うこと。
・教員への質問は、TACT機能「メッセージ」により行うこと。
・授業に関する受講学生間の意見交換は、TACT機能「メッセージ」により行うこと。
(※担当教員が「フォーラム」機能を追加設定した場合は「フォーラム」も利用可。)
Remote classes are conducted via TACT. Questions to instructors should be asked using the TACT "Message" function.
Student discussions will be conducted using the TACT "Message" function. (If the instructor has added the "Forum" function, the "Forum" can also be used.)
Follow your instructor's directions if your instructor has any other directions.