授業の目的 【日本語】 Goals of the Course(JPN) | | 現代のさまざまな社会経済問題は,その現象だけを見て理解できるものではありません。「経済史」という学問領域の一般的な枠組を学習することを通じて,そうしたさまざまな問題の根源や経緯を歴史的・論理的に捉える素養や視点,方法論を身に付け,それによって現代経済社会の構造を的確に認識するための基礎的分析力を育成することがこの講義の目的です。 |
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授業の目的 【英語】 Goals of the Course | | The various socio-economic issues today cannot be understood only by looking at that phenomenon. Through studying the general framework of the academic discipline of "economic history", students will acquire the skills, perspectives, and methodologies that historically and logically capture the roots and background of these various problems. The purpose of this lecture is to develop basic analytical skills for recognizing structure of the modern economic society. |
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到達目標 【日本語】 Objectives of the Course(JPN) | | 学生は前近代社会の特徴や生成の必然性を学び,それを通じて現代市場経済社会のあり方をより具体的に認識できるようになる。 近代に向けて前近代的共同体社会がどのように解体するかの理解を深めることにより,現代の経済社会においてなお存在する社会的共同性の意味をより明確に意識できるようになる。 世界各地の近代工業化(或いは従属化)の特徴を学びつつ,それぞれの社会固有の経済的特徴を,その構造面から理解できるようになる。 南北問題・金融危機・格差などが世界的な問題として採り上げられている中,その根源や根本的課題について,アカデミックな認識手法を用いて論理的に議論できるようになる。 |
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授業の内容や構成 Course Content / Plan | | 1 経済史における歴史認識のあり方とその意義 2 前近代と共同体/共同体の解体と近代の胎動 3 市民革命と産業革命/近代化とは 自由主義と市場経済 4 19世紀の世界経済の構造(1) 各国の工業化と世界経済 5 19世紀の世界経済の構造(2) 周辺地域の分極化と周辺工業化 6 19世紀の世界経済の構造(3) 周辺従属地域における低開発構造の定着 7 19世紀末大不況と各国・各地域の反応 科学技術の産業援用/世界経済の構造/帝国主義 8 第一次世界大戦前後の世界経済 世界経済の著しい不均衡 9 1930年代大不況 ニューディール・ファシズム・社会主義 10 戦後経済体制の確立 高度経済成長と冷戦体制・南北問題 1970年代以降の低成長期の到来 11 冷戦体制の崩壊と新たな世界経済の構造 12 近現代市場経済の諸問題と国家介入―市場のコーディネーションと国家 13 福祉のコーディネーションと社会経済 14 信用システムの生成と展開 15 まとめと評価
This lecture will be held in Japanese. |
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履修条件・関連する科目 Course Prerequisites and Related Courses | | 中学校の社会科レベルの歴史の知識は必要です(高校の世界史ほど詳しい必要はありません)。必要に応じて中・高生時代の教科書,資料集,またはそれに準じる市販の書籍を用意することを強く勧めます。 |
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成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | 評価のウエイトは,期末試験90%,総合的学習状況10%とし,上記の到達目標について一定程度論述できることを合格の基準とします。履修取り下げ制度は適用しません。期末試験を受験しなかった場合は「欠席」となります。 |
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教科書・参考書 Textbook/Reference Book | | 金井雄一 / 中西聡 / 福澤直樹編 『世界経済の歴史―グローバル経済史入門』 第二版,名古屋大学出版会,2020年を教科書とします。またTACTを用いた教材の配布も行います。 |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours) | | 毎時間,次回に向けての予習箇所を指示するので,その部分を必ず読んでくること。それを前提として授業を進めます。 |
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注意事項 Notice for Students | | |
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授業開講形態等 Lecture format, etc. | | |
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遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置 Additional measures for remote class (on-demand class) | | |
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質問への対応方法 Office hour | | 授業終了後、またはオフィスアワーにて。 メールでの質問も受け付け適宜回答しますが、内容によっては次の授業時間中に回答することもあります。 |
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