学部・大学院区分
Undergraduate / Graduate
農学部
時間割コード
Registration Code
0900828
科目区分
Course Category
専門科目
Specialized Courses
科目名 【日本語】
Course Title
分子生物学1
科目名 【英語】
Course Title
Molecular Biology 1
コースナンバリングコード
Course Numbering Code
担当教員 【日本語】
Instructor
一柳 健司 ○ 吉岡 博文
担当教員 【英語】
Instructor
ICHIYANAGI Kenji ○ YOSHIOKA Hirofumi
単位数
Credits
2
開講期・開講時間帯
Term / Day / Period
秋 火曜日 4時限
Fall Tue 4
対象学年
Year
2年
2
授業形態
Course style
講義
Lecture


授業の目的 【日本語】
Goals of the Course(JPN)
本講義では,生物の中で起こる現象を分子の観点から理解する分子生物学と呼ばれる分野の講義を行う。とりわけ、遺伝子と表現型の関係を分子反応の観点から捉えるために、DNA, RNA, タンパク質の構造と機能,遺伝情報が複製,分配,利用される分子メカニズムを理解する。また,遺伝子組換え技術, iPS細胞技術等の理解を通じて,関連する種々の社会的な問題を科学的に判断する能力を身につける。
授業の目的 【英語】
Goals of the Course
The course introduces the field of molecular biology, where various phenomena observed in lining
organisms are understood from the view of molecular reactions. Especially, the structures and functions of DNA, RNA, and proteins, and molecular mechanisms of replication, segregation, and expression of the genetic information are lectured for understanding the relationship between genes and phenotypes. The other aim of this course is acquiring/improving the ability to think and discuss about various social issues related to biology via understanding the methods to generate genetically modified organisms, induced pluripotent stem (iPS) cells, and so on.
到達目標 【日本語】
Objectives of the Course(JPN)
遺伝子の複製,分配, 発現機構がタンパク質,RNA,DNAによる非常に精巧な分子反応によるものであることを理解する。また,分子生物学黎明期にこれらのメカニズムが解明された経緯も学び,分子生物学における思考法を習得することを目指す。さらに,遺伝子組換え技術の理解を通じて,関連する種々の社会的な問題を科学的に判断する素養を身につけることも目指す。これらを習得することで、学部専門科目の理解へとつなげ、さらに、科学リテラシーを身につけることを目指す。
到達目標【英語】
Objectives of the Course
授業の内容や構成
Course Content / Plan
生物の中で起こる現象を分子の観点から理解する分子生物学と呼ばれる分野を概説し、とりわけ遺伝子の概念や遺伝子発現制御に関するの講義を行います。前半はDNAおよびRNAの構造,DNAの複製および修復について解説し(担当:吉岡博文),後半に転写,翻訳,遺伝子発現調節など,遺伝子が発現してタンパク質となるまでの仕組みについて解説する(担当:一柳健司)。また随時,遺伝子組み換え実験など、分子生物学的な研究の手法について重要なものを取り上げて説明する。

授業計画
01. はじめに:分子生物学の重要性
02. ヌクレオチドと核酸の構造
03. DNAを基盤とする情報技術
04. DNAのクローニングと組換え  
05. 遺伝子配列の解読と発現解析   
06. DNA複製の基本機構、変異とDNA修復機構
07. セントラルドグマにおける遺伝情報の流れとRNA合成機構(転写)
08. 転写後のRNAプロセシング
09. タンパク質の合成機構(翻訳)
10. 遺伝子の変異とタンパク質の変化の関係
11. 遺伝子発現の調節機構
12. 多細胞生物の発生における遺伝子発現制御の重要性
13. エンハンサーの機能と生物進化との関わり
14. レトロウイルス、レトロトランスポゾンと逆転写酵素
15. 授業の総括及び試験

授業のキーワード: DNA,RNA, 遺伝子,複製, 転写,翻訳, 遺伝子発現調節
履修条件・関連する科目
Course Prerequisites and Related Courses
関連性のある科目は以下のとおり。
生物学基礎I(I期開講),生物化学1(II期開講), 遺伝学(III期開講), 分子細胞生物学1(IV期開講)
成績評価の方法と基準
Course Evaluation Method and Criteria
授業への取り組み(20%)と期末試験(80%)によって評価する。核酸の構造や遺伝子に関する基本概念と用語を正しく説明でき、様々な生物現象を遺伝子の観点から分子レベルで仕組みを考察できることを合格の基準とする。
教科書・テキスト
Textbook
「レーニンジャーの新生化学 上・下」第7版 (廣川書店)
ISBN-13: 978-4567244084(上)、978-4567244091(下)
参考書
Reference Book
「ハートウェル 遺伝学」(メディカル・サイエンス・インターナショナル)ISBN-13:978-4895926256
「キャンベル 生物学」 原書11版 (丸善出版株式会社) ISBN-13: 978-4621085608
「ヴォート 基礎生化学」 第4版(東京化学同人)ISBN-13: 978-4807908455
課外学習等(授業時間外学習の指示)
Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours)
毎受講後、レジメ、教科書の該当部分を読むなどの復習に加え、インターネットや本で疑問点を調べるなど、能動的な学習を行うことで、理解を定着させる必要がある。また、適宜、NUCTを通じて小テストなどの課題を課すことがある。
使用言語
Language Used in the Course
日本語
授業開講形態等
Lecture format, etc.
D-2
遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置
Additional measures for remote class (on-demand class)
講義動画をNUCTからオンデマンド形式で配布する。また、授業後に小テストなどの課題を課すので、NUCTから期限内に提出すること。