学部・大学院区分
Undergraduate / Graduate
農学部
時間割コード
Registration Code
0920094
科目区分
Course Category
専門科目
Specialized Courses
科目名 【日本語】
Course Title
農学部特別講義 食文化論
科目名 【英語】
Course Title
Special Topics in Agricultural Sciences
コースナンバリングコード
Course Numbering Code
担当教員 【日本語】
Instructor
Peter Matthews ○ 上野山 賀久
担当教員 【英語】
Instructor
Peter Matthews ○ UENOYAMA Yoshihisa
単位数
Credits
1
開講期・開講時間帯
Term / Day / Period
秋集中 その他 その他
Intensive(Fall) Other Other
対象学年
Year
3年
3
授業形態
Course style
講義
Lecture


授業の目的 【日本語】
Goals of the Course(JPN)
本講義では、3年次までに習得した専門知識を踏まえ、人類の食の歴史と未来について、民族植物学や食文化の研究、食料の安全保障をテーマに学ぶ。
授業の目的 【英語】
Goals of the Course
The course deals with the history and future of foods for humans, focusing on ethnobotany, food culture, and food security.
到達目標 【日本語】
Objectives of the Course(JPN)
食料を安全に確保するため、人類がどのように取り組んできたかを歴史から学び、現代の取り組みを知るとともに、人類の将来を予測する。
到達目標【英語】
Objectives of the Course
授業の内容や構成
Course Content / Plan
1、民族植物学の概要
 人類と植物の相互作用は、人類が生存していくために不可欠である。民族植物学は、過去と今におおける人類と植物の相互作用を研究する。
2、人類と植物の相互作用
 人類と植物との関係は、考古学・人類学・歴史学・農学・生態学・遺伝学などを用いて研究されてきた。本項では、アジアと太平洋地域における農業の起源に関する研究を簡潔に紹介する。アジアと太平洋地域では、多くの作物が行き来してきた。このようにこれら2つの地域は古代から生物学的あるいは文化的な深いつながりを持っている。
3、食文化の研究
 多種多様な植物や動物に関する知識(食文化)によって、それらの生物を食料として用いる私たちの能力は開発されてきた。生物多様性が失われれば、わたしたちは同時に食文化の知識を失い、限られた動植物に食料を頼らざるを得なくなる。
4、生物多様性の研究
 生産性が高く、安定した農業は生物学的に多様である。農業における生物多様性を保持するために、わたしたちは多くの動植物をどのように育て、どのように利用するのかに関する知識を保持しなければならない。
5、食文化を紹介するドキュメンタリー映画
 オーディオビジュアルな記録は民族植物学の研究にとってたいへん重要である。人類と植物の相互作用は複雑であるが、すぐれたドキュメンタリー映画は、文字よりも多弁である。アンケートをとって、みなさんがみたいと思うドキュメンタリー映画をリストから選ぼうと思う。
6、食料の安全保障とは?(Ⅰ)討論と調査
 「food security」という英語を完全に日本語へ翻訳することはできないであろうが、この概念は有用であり、食料供給と現代農業について考えるときに、重要な事柄を多く含んでいる。。
7、モノカルチャーと米国の食文化に関するドキュメンタリー映画:「King Corn」
 米国大学生が、米国のトウモロコシ産業に関するドキュメンタリー映画を製作した。この映画は実に多くのことを検証しており、この学生たちは、たった1種類の植物が米国の食料の多くを占めることに特に不安を感じている。
8、栽培種と野生種(crop wild relative、CWR)、気候変動、作物の適応 (サトイモおよびその他の作物)
 多くの作物では、その遺伝子資源は野生種に起源をもつにもかかわらず、野生種に関する研究はあまりなく、保護もされていない。
9、食料の安全確保とは?(Ⅱ)調査結果の分析と討論
 日本人が食料について何に最も関心を抱いているのかを調査する。
10、アンケートを行い、この時間に視聴するドキュメンタリー映画をリストから選ぶ。視聴後、その映画について討論し、講評する。この授業に関するまとめと考えを記述し提出する。
履修条件・関連する科目
Course Prerequisites and Related Courses
特になし
成績評価の方法と基準
Course Evaluation Method and Criteria
原則として,すべての講義に参加すること。授業中に行う調査の一部を利用し理解度を評価する。
教科書・テキスト
Textbook
「The history and culture of Japanese food」ISHIGE,Naomichi (KEGAN PAUL)
参考書
Reference Book
Matthews, P. Jほか著「世界の食文化7 オーストラリア・ニュージーランド」(農山漁村文化協会),中尾 佐助/ 秋道 智弥 編「オーストロネシアの民族生物学―東南アジアから海の世界」(平凡社),Matthews, P. J著「A possible tropical wildtype taro: Colocasia esculenta var. aquatilis」(Indo-Pacific Prehistory Association Bulletin, 11, 69-81),Paul Alan Cox /Sandra Anne Banack 編「Islands, Plants, and Polynesians: An Introduction to Polynesian Ethnobotany : Proceedings of a Symposium Sponsored by the Institute of Polynesian st 」(Dioscorides Press),Matthews, P. J. Plant trails in Oceania, in K. Howe (ed) Vaka Moana: Voyages of the Ancestors, The Discovery and Settlement of the Pacific. David Bateman and Auckland Museum: Auckland, pp. 94-99. 2006.
課外学習等(授業時間外学習の指示)
Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours)
講義時に指示する
使用言語
Language Used in the Course
英語 (TAが通訳を担当する)
授業開講形態等
Lecture format, etc.
対面授業
遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置
Additional measures for remote class (on-demand class)