授業の目的 【日本語】 Goals of the Course(JPN) | | 情報を具体的に取り扱うためには,その取扱に適した形で情報を表現する必要がある。「情報理論」の講義では,情報をコンパクトに表現するための情報源符号化技術を学ぶが,異なった目標を達成するためには,情報源符号とは異なる符号化技術が必要となる。
本講義では,通信における誤りに対処するための通信路符号化技術について議論する。線形符号と呼ばれる符号化方式を紹介し,誤り訂正が可能となる数学的な原理,符号化・復号のアルゴリズム,符号の性能評価手法等について学ぶ。基礎的・古典的な結果だけでなく,近年の通信技術と誤り訂正符号の関係についても概観するとともに,シャノンの通信路符号化定理の証明についても概要を述べる。
さらに,様々な目的を持った符号化方式も紹介し,発展的な学習・研究の方向性を示す。 |
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授業の目的 【英語】 Goals of the Course | | For the computation and information processing, we need to give a concrete representation of information. Different coding schemes are needed for different purposes, and that is the subject of this course.
The main subject of this course is the coding techniques for error correction in digital communications. We will learn linear block codes, mathematical principle of error correction, algorithms for encoding/decoding, and how to evaluate the performance of linear codes. Besides basic and classic results, the course contains the introduction of practical error correcting codes, and proof overview of Shannon’s channel coding theorem.
Coding techniques in the “research-phase” are also introduced for further studies. |
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到達目標 【日本語】 Objectives of the Course(JPN) | | 通信における誤り訂正のための符号化技術について深く学ぶ。線形符号に関する基礎知識を習得するとともに,通信路符号化定理等の理論的な背景についても理解を深め,情報の数学的側面に関する理解を完成させる。 |
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到達目標 【英語】 Objectives of the Course | | |
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授業の内容や構成 Course Content / Plan | | 情報を具体的に取り扱うためには,その取扱に適した形で情報を表現する必要がある。「情報理論」の講義では,情報をコンパクトに表現するための情報源符号化技術を学ぶが,異なった目標を達成するためには,情報源符号とは異なる符号化技術が必要となる。
本講義では,通信における誤りに対処するための通信路符号化技術について議論する。線形符号と呼ばれる符号化方式を紹介し,誤り訂正が可能となる数学的な原理,符号化・復号のアルゴリズム,符号の性能評価手法等について学ぶ。基礎的・古典的な結果だけでなく,近年の通信技術と誤り訂正符号の関係についても概観するとともに,シャノンの通信路符号化定理の証明についても概要を述べる。
さらに,様々な目的を持った符号化方式も紹介し,発展的な学習・研究の方向性を示す。
1. 誤り訂正の原理
2. 線形符号
3. ハミング符号
4. 巡回符号と性能評価
5. 畳み込み符号,次世代の符号
6. 通信路符号化定理
7. 様々な符号化技術
8. 総括 | |
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履修条件・関連する科目 Course Prerequisites and Related Courses | | 線形代数および確率論に関する基本知識を有すること。 | |
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成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | 中間レポートの評価30%,期末試験70%,合計100点満点で60点以上を合格とする。
社会情勢により,期末試験を最終レポートにより代替する可能性がある。その場合は,中間レポートの評価50%,最終レポートの評価50%とし,合計100点満点で60点以上を合格とする。
どちらの評価方式とするかは,授業開始時に周知する。 | |
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教科書・参考書 Textbook/Reference book | | 次の書籍を参考書として使用する。
楫勇一編著,情報・符号理論,OHM大学テキスト,オーム社 | |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours) | | 講義において説明した内容を理解するために課題を与える。 | |
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授業開講形態等 Lecture format, etc. | | 教室での受講を原則とするが、講義の様子はオンライン中継する予定である。
体調等に不安のある学生は、中継画像の視聴による講義参加も認める。 |
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遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置 Additional measures for remote class (on-demand class) | | 機構アカウントにより参加できるチーム(Microsoft Teams)を作成し、講義資料や講義録画ビデオ等をチーム参加者に提供する。 |
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