授業の目的 【日本語】 Goals of the Course(JPN) | | 認知科学研究における機能的神経画像や生理指標を用いた研究をとりあげ,ヒトの認知における生理学的基盤について講義を行う。恐怖を感じる脳内メカニズムやそれによって生じるさまざまな行動や現象,痛みを感じる生理学的・心理学的メカニズム,怒りを感じる生理学的機構について講ずる。鏡によるおいしさの変化や誰かと対戦していると思うことでゲームの楽しさが変化するプロジェクション科学の事例や,加齢にともなう認知の変化についても取り上げる。 |
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授業の目的 【英語】 Goals of the Course | | This course will be introduce recent topics on cognition and neural mechanisims, including fear, anger, pain, social facilitation of eating, cognitive aging, and projection science. |
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到達目標 【日本語】 Objectives of the Course(JPN) | | ヒトの心の認知過程の生物学的基盤について,行動実験や機能的神経画像,生理心理学的研究などの知識を深めるとともに,それらの手法で留意すべきことなどについて,履修者みずからの理解を深めることを目標とする。 |
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到達目標 【英語】 Objectives of the Course | | 履修者は、認知科学や関連する心理学および神経科学の知見を習得し、自身で関連する文献を調べられるようになることを目標とする。 |
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授業の内容や構成 Course Content / Plan | | ヒトおよび動物の認知に関する生物学的基盤についてとりあげる。具体的には,ヘビなどの進化的に脅威の対象を怖れる生態学的・進化的理由,神経科学的基盤,動物および乳児を対象とした比較・発達的視点の行動実験の結果を理解するとともに,怒りや,痛みなどの生理・心理機構について学んでいくためのきっかけとする。
1. ガイダンス(講義の進め方と受講の準備)およびイントロダクション
2. 怒りとは
3. 怒りと謝罪の効用
4. 加齢に伴う怒り
5. 他者を感じる心(孤食・ゲーム)
6. ヘビ恐怖
7. その他の恐怖
8. 痛みの生理・心理的機構 | |
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履修条件・関連する科目 Course Prerequisites and Related Courses | | |
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成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | 講義内容のテスト100%,で評価し,合計100点満点で60点以上を合格とする。なお、実験の参加にはさらなる加点を行う。 | |
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教科書・参考書 Textbook/Reference book | | 川合伸幸「コワイの認知科学」(新曜社)
川合伸幸「科学の知恵 怒りを鎮める うまく謝る」(講談社現代新書) | |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours) | | 講義において説明した理論を理解するために,上級生らが実施する認知科学実験に参加することを求める。 | |
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授業開講形態等 Lecture format, etc. | | |
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遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置 Additional measures for remote class (on-demand class) | | |
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